平成28年度 秋田市園芸作物実証ほ場設置結果


No. 品目名 実証項目 実証内容 実証場所 主要な結果 実証ほ場写真
1 ねぎ 栽培 <追肥の効果試験>
ねぎ栽培の主流肥料である「追肥省力型肥料」の施用後に、「畑追肥用S64」を追肥した場合の品質・収量に及ぼす影響を確認する。
雄和左手子  慣行区、試験区とも生育は順調であり、生育差はあまり見られなかった。
 試験区は生育後半に葉の色が濃くなり、品質も安定した。
 現在使われている追肥省力型肥料は、70日程度肥効が続くものの、10月後半以降は肥効切れとなるため、追肥は有効な対策であると考えられる。 
2 ダリア 栽培 <密植栽培試験>
密植栽培(畦幅120cm、株間20cm、千鳥2条植え)による坪反収増を検証する。
雄和種沢  定植が6月25日と遅かったため、7月後半からの高温で株が完全に休んでしまい、通常より遅い8月後半からの収穫となった。
 また、下葉欠き作業を充分に行うことができなかったため、2番花になる芽の動きだしが鈍くなり、1番花のみの収穫となった。
 この結果、株当たりの収量が3.9本となり、目標の10本には届かなかったことから、密植栽培では、定植時期や仕立て方、品種の選定などを再考する必要がある。
3 えだまめ 除草剤 <除草剤効果試験>
えだまめの新規初期除草剤「フルミオWDG」の難防除雑草に対する効果を検証する。
豊岩前郷  初期雑草はある程度抑えられた。中耕後にイヌホウズキ等の雑草の発生がみられたものの、従来の初期除草剤より長期間効果が持続し、適用雑草の幅が広いなどの長所があることから、継続使用を検討する。
4 だいこん 栽培 <夏秋だいこん播種期試験>
出荷期拡大に向け、早生品種「夏つかさ快」の播種適期を確認する。
太平皿見内  早生品種「夏つかさ快」を7月上旬、中旬、下旬の3つの時期に播種した結果、下旬に播種したものが品質、収量とも良く、慣行栽培に比べて3週間程度出荷を前倒しすることができたことから、早生品種では夏場の高温を考慮し、7月下旬の播種が安全であると考えられる。
5 こまつな 肥料 <L型肥料の実用性試験>
リン酸、カリ過剰土壌における、L型肥料(リン酸、カリの成分少量肥料)施用が作物生育に及ぼす影響を確認する。
雄和向野  L型肥料は肥効が現れにくく、慣行区より葉色が淡く、茎が少し細くなる結果となった。
 ハウス内の連作ほ場では、リン酸およびカリが過剰傾向のため、対策を検討する必要がある。
6 ブロッコリー 育苗培土 <育苗培土「苗小町Z250」の実用性試験>
育苗期間の肥効と収量を慣行培土と比較する。
下新城長岡   試験区では育苗段階で肥効切れと思われる黄化が見られたが、定植時に追肥を行った結果、葉色が回復し品質、収量に影響はなかった。
 秋冬どりの作型には、初夏どりほどの影響が見られなかったことから、育苗期間が関係していると思われる。
 実用性については、単年では判断できないため、複数年観察する必要がある。
7 なし 土壌改良材 <「珪藻土」の施用効果試験>
珪藻土の植物生長促進効果を苗木(あきづき)植栽時に20kg敷設して確認する。
下新城中野  既存の成木ではなく、新植の苗木を対象に試験を行ったことから、生育に明確な違いは確認できなかった。
 今後は、定植3年生木程度を対象に、樹勢や丈を確認しながら長期間の調査を検討する。

過年度の実証結果

平成27年度実証結果

平成26年度実証結果

平成25年度実証結果

平成24年度実証結果

平成23年度実証結果


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