2008年1月4日号

新旬・元気 秋田人


秋田を元気にしようと、さまざまな活動をしている人たち。
まずは秋田を楽しもうよ! 
今年も元気な1年にしていきたいですね!

秋田への愛をペンに込めて


「ショーの雰囲気が伝わるよう、
にぎやかな誌面にしました。ぜひ読んでください」
超神ネイガーを漫画化◆奥田ひとしさん

 平成19年2月、秋田のヒーロー「超神ネイガー」を漫画化した単行本が全国で発売されました。
 作者の奥田さんは、平成2年に東京でプロデビュー。「会社勤めをやめて漫画家をめざしたとき応援してくれた両親への感謝が大きい」と、いつか両親のいる秋田に帰ろうと思い続け、売り上げが300万部を超えた代表作「天地無用!」の執筆が落ち着いた平成16年12月、実家に近い秋田市に転居しました。
 出版社が集まる東京から離れましたが、インターネットを使って、仕事はこれまでどおり続けています。「秋田だからダメ、ではなく、やり方しだいです」と話す奥田さん。同じく秋田でがんばるネイガーを応援したくて東京の出版社と交渉し、単行本の発売にこぎつけました。
 子どもがおじいちゃん、おばあちゃんと話すきっかけになればとの思いから、全国販売にもかかわらず、セリフはほとんど秋田弁。「私自身が秋田弁大好き、というのもありますけどね」と、秋田で暮らすうれしさが伝わってくる笑顔で話してくれました。

仲小路に音楽で賑(にぎ)わいを♪


「自分の考えや思いは、常に発信していきます」
日赤跡地でジャズフェス開催◆芳賀洋介さん

 「秋田には小沼ようすけがいるじゃないか!ってひらめいたんです」と語るのは、平成19年9月に日赤跡地で仲小路ジャズフェスティバルを開催した実行委員会代表の芳賀さん。「秋田に何か恩返しがしたい」と言う秋田出身のジャズギタリスト・小沼ようすけさんと意気投合し、約2か月間という短期間で準備を進めました。
 当日、小沼さんのコンサートには千200人もの人たちが集まってくれました。思いも寄らぬ大成功でした。「お客さんが気軽にジャズを楽しんでくれているのを見てうれしかった。失敗するかもしれないという不安は、?秋田でもできるんだ?という確信に変わりました」と芳賀さんは話します。
 今年も小沼さんを迎え2回目のジャズフェスティバルを開催します。同日に仲小路でのイベントも計画中。「中心市街地に少しでも活気が戻ってくれたら。目標は、2年間で仲小路の空き店舗をなくすことです」と意欲満々です。

ボードの上で秋田をぐるり


「ゲームの通貨単位は「1ジェンコ、
2ジェンコ」。勝敗の決め手は交渉力
秋田版モノポリーを制作・販売◆千葉尚志さん

 モノポリーは、すごろくのように盤上を回りながら、止まった場所の不動産を取り引きしたり、通行料をもらったりして自分の資産を増やしていく、アメリカ発祥のゲームです。
 千葉さんが制作した「秋田版モノポリー」は、止まる場所が県内の市町村になっています。「秋田市」には竿燈、「男鹿市」には入道崎と、各地のイラストが描かれ、ゲームをしながら県内観光を楽しむこともできます。
 千葉さんの本業はホームページ制作。また、ウェブ上で秋田の出来事を紹介する「秋田経済新聞」を発行するなど、秋田の情報を全国発信することに力を注いでいます。
 「今はデジタルの時代。でもアナログな何かを作りたかった。それも秋田独自のものを全国に広げられたら」という思いでゲーム制作が始まりました。完成までには苦労もありましたが、秋田犬をかたどったコマや秋田杉のパーツを使うなど、純秋田産のゲームに仕上がりました。県外のかたにも、とても好評だそうです。
 千葉さんは「自分が興味あることを続けているだけ。でもそれを実行しようとする気持ち、そして実行できる環境が大事だと思います。そんな環境や機会が増えたら、秋田は今よりもっと元気になるんじゃないでしょうか」と話してくれました。

秋田で粋な川遊び


屋形船「清流1号」と
船長の嵯峨清悦さん(左)、加藤正則さん
雄物川を屋形船で楽しむ◆秋田悠久ライン

 雄物川の雄大な流れを、ゆったり進む屋形船。平成19年12月8日、新屋の秋田大橋から雄和のダリア園まで約16?を遊覧する「秋田悠久ライン」が就航しました。
 運営するのは「雄物川船舶観光協議会」。茨島にある立建工業(株)の加藤正則社長が、「山形県の最上川など、屋形船が観光の核になっているところが多いのに、雄物川にないのが不思議で、もったいない」と、商工会や地元企業に声をかけ、8月に設立しました。
 屋形船は定員50人で予約制。料金は、昼は片道2千円(中学生千500円、小学生以下千円)、往復3千円(中学生2千250円、小学生以下千500円)。夜は食事と飲み物代込みで3千円〜6千円(2時間30分)。「持ち込み自由なので、ガッコを食べながらのんびりおしゃべりなんてどうでしょう。星空を眺めながら一杯、というのも趣ありますよ」と、加藤さんオススメの楽しみ方を教えてくれました。「屋形船単独でなく、雄和の農業体験など、ほかの観光資源との相乗効果で秋田の観光を盛り上げたいですね」。
●問い合わせ…秋田悠久ライン
tel(824)2777

笑いと涙…。
わたしたちにお任せあれ!


この日は5人の「女優さん」たちが演出会議
家族の絆をテーマに演劇活動
◆河辺わさび座のみなさん

 河辺わさび座の初舞台は平成13年。「ぼけ」「健康」「家族の絆」など、身近な話題をテーマにコミセンや公民館などで公演を重ねてきました。
 団員は現在9人。練習は月2回ほど、おもに河辺公民館で行います。夕食を終えた午後7時、手料理やお菓子を持ち寄り、まずは演出会議。が、話は世間話に始まり、いつの間にか井戸端会議で終わってしまうこともしばしばです。「こうしてみんなで話をすることが楽しくてしょうがないんです」と座長の石塚小枝子さん。この?会議?が功を奏してか、「団員の絆も年ごとに深まっている」そうです。
 観客の反応がダイレクトに伝わる舞台での演技。役になりきり、感情を入れないと思いは伝わりません。「きれいごとでなく、中途半端でなく、そして何より見た人が元気になってくれる演技」がわさび座のモットー。劇を楽しみに待っていてくれる人たちを思い、演技の研究にも熱が入ります。 
 地域の応援を背に、河辺わさび座はこれからも感動を追い求め続けます。

小さな寄付が驚きの企画に!


次回のわらしべ貯金箱…2月6日(水)から10日(日)までの午前10時〜午後7時、大町の秋田ニューシティで開催。詳しくは武内さんへ。tel090-2363-0398
「わらしべ貯金」をまちに還元◆武内伸文さん

 「わらしべ貯金箱」とは、不用品を持ち寄り、その品物を必要な人にあげて、もらった人から寄付をしてもらう一種のチャリティーフリーマーケットです。集まった貯金で社会活動を行います。
 平成19年5月にわらしべ貯金箱を始めたSiNG代表の武内さん。目的の一つに、物?そのもの?ではなく、物の?値段?にとらわれがちな世間の考え方を変えていきたいという思いがあります。そのためフリマでは品物の値段を設定せず、購入者自身が値段を決めて、思い思いの金額を寄付します。
 この12月でみんなの小さなわらしべは、総額約60万円にもなりました。社会活動第一弾の目標は、ベロ(自転車型)タクシーを購入し市内を走らせること。国体期間中には試験運行をしてみました。
 「集まったお金を目に見える形で還元していくことが大切。ベロタクシーを見て、「私が寄付した100円だ!」と実感できるとうれしいですよね。今年も遊び感覚たっぷりの企画で、みなさんを驚かせたいです!」と話してくれました。


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