※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2023年4月7日号

市長コラム

市長 穂積 志(もとむ)

ようこそ観覧車、ありがとう高木美保さん

今年の動物園通常開園日(3月18日)
感謝状贈呈式(3月17日)↓

 今年は大森山動物園にとって特別な年となります。これまで30年以上にわたり愛されてきた園内の遊園地アニパの観覧車が生まれ変わります。年々老朽化が進んでいましたが、このたび縁あって福岡市の遊園地から移設され、来月の大型連休には新たな観覧車がお目見えします。ゴンドラの数は4台減って16台になりますが、室内は広くなり大人4人がゆっくり座れ、冷暖房設備もあるため季節を問わず快適に楽しむことができます。外観も緑色の支柱に、ゴンドラは花畑をイメージしたパステルカラーで、新たなランドマークとしても大森山の緑にきれいに映えるかと思います。
 これまで博多湾を望み多くの思い出をのせてきた観覧車が、今度は遠く鳥海山や男鹿半島を望み日本海を眺めながら、ここ東北秋田の地で夢を奏でてくれると思います。市民や来園者に、これから多くの思い出を紡(つ)むいでくれる1周約8分間に乞うご期待です。
 3月に平成27年から名誉園長を務めていただいた高木美保さんが退任されました。高木さんは日頃から、自然と共にある生活を求め、自ら有機農業や無農薬などに取り組んできました。また「命とふれあい、人と動物との共生」といった講演活動などは、「動物と語らう森」などをテーマにしている大森山動物園のめざす姿と軌を一にするものでした。この8年間、多忙のなか時間をみつけてくれては、動物園のイベントにもたびたび駆けつけ多くの市民と交流を深めるとともに、全国で秋田の大森山動物園を広くPRしていただきました。絵を描くことが好きな高木さんは、「親と子のふれあい写生大会」にはとりわけ熱心に取り組まれていました。園内で参加者と一緒に描いたカピバラの絵は、今も園内に展示され来園者に親しまれています。

高木さんの絵(カピバラすやすや)

 そして9月に、千秋公園にあった児童動物園を引き継ぎ大森山動物園として開園してからちょうど50年を迎えます。この間、ゾウやキリンをはじめ展示や飼育の充実に努め、今では県内外から多くの来園者を迎える本市の代表的な観光施設となり、これまでに1千200万人を超えるお客様を迎えています。
 今シーズンは、「ありがとう50年〜つながり、ともに未来へ〜」をテーマに、これまでの感謝の気持ちを届けるとともに、記念すべき年を一緒に楽しんでいただけるよう、いろんな催しを予定しています。詳しくは別の機会に譲りますが、すでに始まっているイベントもありますので是非参加してみてください。
 動物園周辺はおすすめの散歩コースです。朝霧の中から太陽が顔を出す光景などはとくにお気に入りです。ぽかぽか陽気の日も増えてきました。重いコートは脱いでマスクもはずし、身も心も軽くしてこの春を楽しみたいですね

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