※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2024年3月1日号

3月・9月は「秋田市自殺対策強化月間」

つながり、ともに歩めるまちをめざして

●問い合わせ
 健康管理課tel(883)1180

自殺は社会的な問題です

 秋田市の自殺者数は平成22年以降減少しておりましたが、令和4年は前年よりも増加し、いまだ多くのかたが自ら命を絶っている状況にあります。
 自殺にはさまざまな要因が複雑に絡み合っていると言われ、決して個人の問題のみとして捉えられるものではありません。周囲の環境や関わり方、社会全体が変わっていくことで、個人の抱える複雑かつ深刻な課題の解決につながり、尊い命を守ることができます。
 3月はさまざまな環境の変化によって悩みを抱え心の調子を崩しやすい季節ですので、特に注意が必要です。
 不安や苦しみ、悩みなど一人で抱えてはいませんか。どのようなつらさも苦しみも、一人で抱えていては重くなるばかりです。また、一人で考えたり悩んだりしていると、物事に対する見方が狭くなってしまいます。「眠れない」「食欲がない」「人間関係がうまくいかない」などといったことについて、「こんなことで相談していいのだろうか」と思わず、ささいなことでも身近な人に話してみましょう。

あなたがゲートキーパーになる

 「ゲートキーパー」とは、身近な人の自殺の危険を示すサインに気づき、声をかけ、話を聴いて、必要な支援につなげ、見守ることができる人のことです。あなたの大切な人のかけがえのない命を守るために、いつもと様子が違うと感じる人がいたら、まずは声をかけてみることから始めてみましょう。

気づき
「いつもと違う」と感じることはありませんか
▼眠れない ▼食欲がない
▼大量のお酒を飲むようになる
▼孤立している
▼自分の健康を顧(かえり)みない
▼「消えてしまいたい」「死んだら楽になる」などと口にする など

声かけ
笑顔で優しくあいさつをして、声をかけてみましょう
▼どうかしたの?つらそうだけど…
▼悩んでる?よかったら、話して
▼眠れてる? など

寄り添い
▼真剣に話を聞く
▼つらい気持ちに共感し、受け止める
▼聴き役に徹する など

つなぎ
専門医、専門機関へ受診や相談をすすめましょう
▼相談を受けたときには自分だけで抱え込まずに専門家に相談を
▼相談先に困ったら健康管理課までご相談ください

見守る
▼温かく寄り添いながら、じっくりと見守りましょう

課題の整理をお手伝いします

 会場はいずれも市保健所(八橋)。ご希望のかたは、健康管理課へお申し込みください。
精神科医による精神保健福祉相談
 原則、精神科に通院していないかたが対象です。ご本人やご家族、関係者などの相談に応じます。定員各日2人。
日時/毎月第1・第3木曜、午後1時30分〜4時

臨床心理士によるこころのケア相談
 心の問題を抱えるご本人が、ご自身で問題解決できるようにサポートします。定員各日3人。
日時/毎週水曜、午後1時15分〜5時

保健師などによるこころの相談
 電話または来所相談に応じます。来所相談は事前にお申し込みください。
日時/平日、午前8時30分〜午後5時

自殺対策強化月間のキャンペーンを実施中!

きららとしょかん明徳館では心のメンテナンス資料の展示として、自殺対策に関連した書籍を紹介し、ポスターの掲示やパンフレットの設置も行っています。貸し出しを行っている図書の中から司書が選んだ図書も設置しますので、是非ご覧ください。

きららとしょかん明徳館司書オススメの一冊!
 14歳の頃、著者が聞きたくて仕方がなかったのは、美談でない「ただの大人の失敗談」。失敗しても、弱いままでも、情けなくても、ぼちぼち生きて大人になれる…。「失敗経験者たち」が語る、生き抜くためのヒントが満載。

『生きのびるための「失敗」入門』
雨宮処凛/著
河出書房新社


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