2002年2月8日号 |
市長ほっとコラム |
心豊かに(開かれた社会を) |
市長●佐竹敬久 |
今年の冬は、年が明けてから例年になく雪が少なく、比較的穏やかな日々が続いております。 |
景気が長らく低迷し、なかなか光明を見出せず、イライラ状態にあるのはわかりますが、心や行動まで貧しくなりたくないものです。 さて、このような世相がそうさせているのかは定かではありませんが、最近とみに感ずることに、自分の尺度だけでものを見る人、いわば好みの押し付け、考えの押し付け、これが慣例だと言わんばかりの礼を失するような無理強いが増えてきているように思います。 自分の好みや考えが他人にも当てはまるとは限りません。 成熟社会とは多様な価値観が混在する社会であり、それぞれの違いを認め合い、尊重し合うことが、開かれた地域社会、突き詰めれば国際化社会へのステップとなります。 |
1月14日、3,602人が新成人になりました |
そのようなことからすれば、最近の青少年の生き方に疑問を呈する向きはありますが、好き嫌いをはっきり口にし、他人から干渉されたくないし、その代わり他人の事には口を出さないという気質や行動様式も、必ずしもすべて否定できないのではとも思います。 少子高齢化による人口減少のなかで、これからの秋田を活性化させる大きな方向に、有形無形の文化資産や素晴らしい自然を活かして、観光客など国内外から多くの皆様を招き入れる、いわゆる交流人口の増大があります。 しかし、「秋田」や「地域」を売り込むことと、それを無理強いすることは全く別のことです。 相手を思いやる、相手の気持ちになる、相手の好みや置かれている状況に気遣うことが、もてなしの第一歩ですし、それが真の心の豊かさにつながるような気がします。 もちろん、私自身の言動への反省や市職員自らの市政や地域社会への携わり方も含めての話ではありますが。 |
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