今年は梅雨明け宣言もなく夏に突入しましたが、例年よりやや気温が低めとはいえ、それなりに暑い夏になりました。ようやくとれたいっときの盆休み、少しでも空いた時間があれば、甲子園の高校野球に合わせて、テレビのスイッチを入れてしまいます。
今年の秋田県代表は、校名も新たに明桜高校の13年ぶりの出場でした。文字通り手に汗を握って応援しましたが、延長戦の末あと一歩のところで、県民待望の勝利には到りませんでした。炎天下のひたむきなプレーは、県予選と同じでしたが、やはり甲子園はちょっと違ったのかもしれません。ただ、試合内容では、決して負けていたわけではないので、ぜひとも来年は県勢のさらなる活躍を期待したいところです。
毎年不思議に思うことがあります。高校野球に限った話ではないのですが、全国大会であれば、まずは秋田県代表を応援します。勝ち進んでいればそれでいいのですが、なかなかそうはいきませんので、次は東北から出場したチームに肩入れし、それもだめなら日本列島の南よりは北、西よりは東のチームを無意識に応援している自分に気づきます。これはどういうことなんでしょうか。ふだん抱いている郷土への思いが、少しでも自分に近いところのチームに対する応援という形で表れるのかもしれません。スポーツにはそれだけ人の心をとらえる力、求心力があるのだと思います。
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