平成27年度 秋田市園芸作物実証ほ場設置結果


品目名 実証
内容
実証内容 設置場所 実証結果 実証ほ場写真
1 だいこん 品種 夏つかさ「快」(早生種/トーホク種苗):夏秋だいこんの出荷期拡大へ向けての品種適応試験 大平皿見内 生育後半に根部の肥大が進まず、収穫ができない結果となった。夏つかさ「快」の特性は根長35cm、根径7cm、根重1kg程度で小型の品種であることから、播種適期を明らかにするため、7月中旬〜8月上旬まで10日置き3播種期を検討する必要がある。
2 ダリア 肥料 「パワフル果菜756」:ダリア施設栽培におけるロング肥料施用が採花終了後の球根肥大・充実度確保への影響を確認 雄和種沢 「パワフル果菜」施用区と慣行区では、生育状況、採花本数等に大きな差は見られなかった。収穫終了後の球根肥大・充実状況にも大きな差はなかったが、根量は慣行区より多く、根張りはロング肥料区がよかったことから、追肥作業を省略できる意味では、ロング肥料の施用が推奨される。
3 かぼちゃ 肥料 「南瓜一発600」:生育期間を通して持続安定した肥効を示し、追肥を省略できる「南瓜一発」の収量、品質に及ぼす影響を検討 下浜羽川 南瓜一発600施用区で初期生育に遅れがあったが、収穫期には慣行区と同等の草勢、葉の大きさとなった。収穫物の規格では慣行区で5玉(1箱個数)の割合が高く、収量も慣行区が66kgの増収となったことから、一発肥料を施用するよりも、現行の元肥を投入し、追肥で生育を促進したほうが確実性がある。
4 えだまめ 防除 ダイズサヤタネバエ防除:えだまめ(晩生品種)のダイズサヤタマバエ防除技術確立 雄和新波 えだまめの開花期の防除にトレボン乳剤、その10日後(着莢期)にスタークル顆粒水溶剤を防除した。莢に薬剤が付着するように十分散布することで効果が確認された。
5 アスパラガス 農薬 「ラリー水和剤」:平成26年8月にアスパラガスの斑点病に使用可能となった「ラリー水和剤」の防除効果を従来薬剤と比較検討 河辺北野田 今年度の気象条件では、試験区・慣行区ともに被害は見られず、はっきりとした効果は確認できなかった。斑点病は、最盛過繁茂期以降の晩夏から初秋にかけて風通しの悪い条件で、降雨が続くと発生しやすい。今年度は、平年より高温・小雨であったことから、被害が見られなかったと考えられる。
6 キャベツ 農薬 「ベリマークSC」「プリロッソ粒剤」:プレバソンフロアブル5と同等の効果のほかにアブラムシへの効果も期待できる薬剤の効果を検証 上新城 試験薬剤「ベリマークSC」「ブリロッソ粒剤」は「プレバソンフロアブル5」と同等の効果が得られた。また、処理後3〜4週間の残効性があり、初期生育の害虫を十分抑制できた。「プリロッソ粒剤」はセルトレイの上から散布が可能であり、手軽に使用できることから今後の利用拡大を検討する。
7 こまつな 農薬 生育後期に発生するキスジノミハムシの防除対策として、収穫前日まで使用できる「アニキ乳剤」の効果確認 下北手 真夏に栽培したことから、アオムシの食害がみられたが、キスジノミハムシの発生は少なかった。また、「アニキ乳剤区」と「アファーム乳剤区」の防除効果に大きな差は見られなかった。キスジノミハムシの防除に対して「収穫前日まで」使えるので普及性は高いと考えられる。
8 こまつな 土壌
改良
資材
「てんろ石灰」:てんろ石灰施用による土壌pHの矯正と作物生育に及ぼす影響を確認 雄和向野 てんろ石灰施用で生育、揃いともに良かった。また、土壌pHは目標値までは達しなかったが、概ね生育に適した数値を確保することができた。てんろ石灰を大量に投入するため、今後は土壌診断を行い、分析値に基づいた施肥設計が重要である。
9 ねぎ 植物
活力材
「サカタ液肥GB」「鉄力あくあ」「PSダッシュMEネオ」「アーキア酵素」:ねぎ栽培に対し、液肥ならびに植物活力剤施用が生育促進、収量・品質向上に効果があるかを比較検討 河辺北野田 生育期に明確な差は見られなかったが、収穫調査の結果、根張り、収量(2L,L率)ともに「サカタ液肥GB区」が最も良かった。昨年ねぎの「サカタ液肥GB」かん注処理試験で収量、品質が向上する結果を得ていたが、葉面散布(1000倍液6月8日〜9月8日まで2週間置き7回散布)でも効果が認められたことにより、コストを抑えた使用が可能と考える。
10 しゅんぎく 除草剤 しゅんぎく播種後発芽前に全面土壌散布施用できる除草剤「アグロマックス」の効果確認 下新城 しゅんぎく栽培において播種後に使用できる除草剤は唯一「アグロマックス水和剤」である。除草効果も高く、薬害も見られないことから、除草剤として有効な薬剤である。

過年度の実証結果

平成26年度実証結果

平成25年度実証結果

平成24年度実証結果

平成23年度実証結果


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