ねぶり流しとは

ねぶり流し 

 ねぶり流しは、竿燈と呼ばれる以前、昭和前期までの名称でした。ねぶり流しのねぶりは、眠りのことで、秋田では眠いことを「ねふて」「ねぶて」などと言います。全国で見られる眠り流しのことです。
 この眠り流しは、祓(はら)えのために汚(けが)れを形代(かたしろ)などに託して水に流す神送りの行事が、夏季の睡魔を追う行事として発達したものです。
 旧暦の七夕(7月7日)前後に、秋田だけでなく青森、弘前、黒石、能代などでねぶり流し行事を見ることができます。青森の「ねぶた」や弘前の「ねぷた」も同じように「ねむたい」が語源とも言われています。

 

 ねぶり流しQ&A

 Q1.睡魔を流すのはなぜでしょうか?

 A1.ひとは、病にかかったり、負傷すると「ねる」ことになるので、歳取りの夜に眠らないで過ごすと、その一年がねることがない(つまり、病気や負傷を避けられる)と、縁起をかついだりします。
 丁度、七夕の頃は、1年の後期の始まり、1年間の折り返しにあたります。あと半年、元気に過ごそうとする願いから、睡魔を払い、汚(けが)れを流す眠り流しをするのです。本来の眠り流しは、川の水浴びをしたり、舟や燈籠を流したり、火を焚き、太鼓を叩いて、眠りを追い払う形式でした。
 
 Q2.眠り流しで眠り病が予防されるのでしょうか?

 A2.眠り流し(竿燈)は、夏季の睡魔を追う行事ですが、決して「眠り病」を予防する行事ではありません。ある本の竿燈や眠り流しに関する説明のなかに、「夏になると眠気を催し、眠っている間に病魔が体に忍び入り、眠り病になると信じられていた」とあったため、眠り病を予防するための行事と勘違いをしている方やホームページなどにそのまま掲載しているものがあります。おそらく、睡魔と病魔が一緒になって、いつの間にか「眠り病」になったのではないでしょうか。なかには、眠り病を日本脳炎として論じる方も見られますが、かなり飛躍的な見解と考えられ、科学的な根拠は今のところありません。

 最終更新:平成21年4月30日

   秋田市民俗芸能伝承館
   〒010−0921 秋田市大町一丁目3−30
    電話番号 018−866−7091 FAX 018−866−7095 
    
    メールでのお問い合わせ↓
    秋田市民俗芸能伝承館へのメールを送信


戻る秋田市の民俗芸能INDEX 竿燈まつり実行委員会 次のページへ進む