掌中の珠 高円宮家コレクションの根付 平成27年4月26日(日)~6月7日(日)
開館時間10時~18時(入場は17時30分まで)会期中無休
根付とは、印籠や巾着、煙草入れなどを帯にはさむために吊下げ、紐の先に付ける留め具です。町人文化が爛熟期を迎えた江戸時代後半には、根付の装飾的な側面が意識されるようになり、象牙や黄楊、黒壇、琥珀など様々な素材を用い、巧緻な細工を施した名品がお洒落な男性の身辺を飾っていました。明治時代になり、洋装が定着し根付の需要は減少したものの、海外でその高い芸術性が評価され、現在でも、伝統を受け継ぎながら、多種多様な素材とデザインの根付が創り出されています。
本展では、高円宮殿下が妃殿下とともに蒐集された世界有数の根付コレクションより選りすぐった印籠、緒締などを含む約260点により、一つ一つに斬新な意匠と創意工夫の凝らされた、日本が誇る「掌の芸術」の世界を紹介します。また、両殿下が宮中行事の際に着用された装束や殿下思い出の品々などをあわせて展示します。

観覧料
一般 1,000(800)円/大学生 800(600)円
※高校生以下は無料
※( )内は20名以上の団体および前売および障がい者割引料金

前売券販売所 秋田市立千秋美術館、caoca広場(秋田ステーションビル)、ローソンチケット(Lコード:21832)、県庁売店
主催/「掌中の珠」展実行委員会(秋田市立千秋美術館、AKT秋田テレビ)
後援/秋田市・秋田市教育委員会・秋田魁新報社・NHK秋田放送局・ABS秋田放送・AAB秋田朝日放送・エフエム秋田・CNA秋田ケーブルテレビ・朝日新聞秋田総局・毎日新聞秋田支局・読売新聞秋田支局・産経新聞社秋田支局・河北新報社
関連イベント
【特別講演会】
「手のひらの小宇宙―根付の世界」
日時:4月25日(土)午後2時~午後3時 
講演:高円宮妃殿下
会場:アトリオン音楽ホール
料金:無料
定員:550名
申込:往復はがきの「往信用裏面」に郵便番号、住所、
    氏名(1通につき1名まで)、年齢、電話番号を
    「返信用表面」に郵便番号、住所、氏名を明記の上、
    下記まで。3月20日(金)必着。
    応募者多数の場合は抽選。
申込先:〒010-0001 秋田市中通二丁目3-8(アトリオン内)
     秋田市立千秋美術館 「高円宮妃殿下講演会」係 

【こどもワークショップ】
「根付ストラップをつくってみよう!」
ひとつひとつ個性的なデザインが魅力の根付を展示室で
鑑賞した後に、粘土でオリジナルの根付ストラップをつくります。

日時:5月5日(火・祝)午後2時~午後4時 
講師:当館学芸員
会場:千秋美術館3階講堂
対象:小学校3年生~中学生
定員:10名
材料費:300円
申込: 4月6日(月) 午前9時30分より電話にて受付
【講演会】
「こんなに面白い根付と印籠」
漆工研究の第一人者である当館館長が印籠と根付について
わかりやすくお話しします。

日時:5月9日(土)午後2時~午後3時30分
講師:小松大秀(千秋美術館館長)
会場:千秋美術館3階講堂
料金:無料 
定員:80名
申込: 4月7日(火) 午前9時30分より電話にて受付
【日本の装いワークショップ】
日本の着物文化などに楽しく触れるワークショップを
きゅーはくきゃらばんが実施します。
主催:九州国立博物館
日時:5月17日(日)午前10時~午後4時
会場:千秋美術館1階ロビー
参加費:無料 申込:不要
【ギャラリートーク】
 館長スペシャルギャラリートーク
日時:5月23日(土)
 学芸員によるギャラリートーク
日時:5月2日(土)、31(日)
いずれも午後2時より30分程度。 
※申込不要。展覧会チケットが必要。
図版右上より=高円宮妃殿下ご装束・十二単、小野里三昧「共存」2002年、太田弥光「鬼灯」1992年、渡辺一郎「ハート」1998年、長雲斎「大黒に唐子」19世紀、西野昇己「用心棒」1950年頃、阿部賢次「十二神将 午・辰・寅」各1984・1988・1986年、小野里三昧「梟」2001年、銕哉「塩魚」1920年、東谷「鬼の念仏」19世紀、中村雅俊「切られ與三郎」1954年、光雲「猩々」19世紀、高木喜峰「カーテンコール」2003年、スーザン・レイト「ゆりかご」1998年、粛斎「茶筅売」19世紀、デーヴィット・カーリン「かかし」1993年、リン・リチャードソン「アイリスに蛙」1998年
お問い合わせ:秋田市立千秋美術館 電話018-836-7860