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江戸時代の後半に、秋田藩8代藩主佐竹義敦(号・曙山)や藩士の小田野直武らによって始められた洋風画・秋田蘭画。そこに描かれた牡丹や蓮、獅子、富士山などは、富貴、子孫繁栄、不老長寿などの願いが籠められた吉祥モチーフです。
新春にあわせて開催する本展では、同時代の戸村後草園や司馬江漢、伊藤若冲、近代の寺崎廣業、平福百穂など、当館が所蔵する絵画や工芸作品に特別出品作品を加えた約50件の作品により、さまざまに表現された寿ぎの美を紹介します。
またこのたびは、今年度新たに収蔵した伊藤若冲の「雨龍図(あまりょうず)」をお披露目いたします。独創的な水墨技法と機知に富んだ表現で、空想上の動物に生命力を吹き込もうとした、近年随一の人気画家若冲と、実際に目にしたことがない動物をも限りなく本物に近づけようと描いた、秋田蘭画の旗手直武との対決もご注目ください。
会期:2018年1月4日(木)〜2月12日(月・祝) 会期中無休
観覧料:一般 300円(240円) 大学生 200円(160円)
高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体および秋田県立美術館相互割引料金
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【ギャラリートーク】
1月13日(土)、2月3日(土) 各日午後2時より
担当:千秋美術館学芸員
会場:2階展示室(申込不要、展覧会チケットが必要。)
画像:(左から)小田野直武《鷹図》(寄託品)、佐竹曙山《紅蓮図》、伊藤若冲《雨龍図》、佐々木原善《花鳥図》、小田野直武《獅子図》(寄託品)
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