秋田港シーアンドレール構想

  輸送日数の大幅短縮を実現し、ロシア・ヨーロッパ貿易の物流拠点化を目指します。

シーアンドレールとは?

迅速な輸送が可能

 トラック輸送や海上輸送だけに頼らず、海上輸送(SEA)と鉄道輸送(RAIL)を組み合わせて、効率よくコンテナ貨物を輸送するもので、輸送の迅速化が期待できます。
 通常ヨーロッパまでは、船で海上輸送されますが、ロシアのような広大な国で鉄道輸送すると、日数が大幅に短くなります。

シーアンドレール構想

  • 日本国内で貨物を鉄道輸送(国内→秋田港)
  • ロシア航路を開設(秋田→極東ロシア)
  • シベリア鉄道による輸送(極東ロシア→ロシア・ヨーロッパ)
  • 輸送の迅速化による国内物流の拠点化

シベリア鉄道とは?

 ウラジオストクを基点とするモスクワまでの9,297kmの鉄道で、経済成長の進むモスクワから、サンクトペテルブルグやヨーロッパ各都市へ連結し、国際物流の重要ルートとして期待されております。

海上コンテナ(国際規格) 40フィート(約12m)、20フィート(約6m) 国際標準
鉄道コンテナ 30フィート(約9m)や12フィート(約3.7m)など 国内輸送用。狭い国土、輸送合理化のため小型化

コンテナ規格が違うわけは?

 海上輸送するコンテナは、日本国内では通常トラックで輸送し、船に積み替えられて運ばれます。一方、国内だけの輸送方法として、鉄道輸送もありますが、これは海上コンテナと規格が異なります。
 鉄道コンテナの規格が小さい理由は、国土の狭い日本の地形に合っていること、また輸送部品の大きさに合わせて効率の良い輸送方法にする必要があったためです。

シーアンドレール輸送の可能性

 トラックに比べ、鉄道では迅速で大量にコンテナ貨物を運べます。貿易活動が活発になる中で、国際規格のコンテナを鉄道に載せて秋田港を拠点に輸送できるようになれば、秋田港の可能性はさらに高まります。

秋田港の優位性

 秋田港は、鉄道が港に直結する数少ない港であるため、構想が実現すれば、鉄道輸送された国内貨物を直接港に積み降ろし、船で海外へ輸送できる港になります。

地理的優位性
  • 鉄道が港まで直結
  • 極東ロシアに近い
活発な貿易
積極的な航路誘致活動
  • ロシア航路誘致活動(秋田沿海州航路誘致推進協議会など)
  • 極東ロシア行きRORO船が試験寄港(Roll on Roll off:自動車専用船)
ウラジオストクとの距離
秋田 約790km
伏木富山 約880km
金沢 約860km
敦賀 約950km
※国土交通省「環日本海シーアンドレール構想検討委員会」より

 平成20年2月、構想提唱者の国土交通省東北地方整備局が、仙台から秋田港を経由し、極東ロシア・ボストーチヌイ港まで40フィートコンテナ(国際規格)をシーアンドレール輸送する実験を行いました。(実験結果はこちら→環日本海シーアンドレール構想検討委員会)

メリットは?

 輸送が迅速化するため、国内企業の秋田港利用が進み、秋田港はロシア・ヨーロッパの輸送拠点となる可能性が高まります。このため、産業集積が促進され、大きな経済効果が期待できます。

  • 輸送の迅速化

 ヨーロッパへの海上輸送では40日間程度かかりますが、シベリア鉄道を利用するシーアンドレール輸送した場合、25日間程度に短縮できると言われており、国内企業の秋田港利用が進みます。

地図はこちら→map
  • 大生産地(大消費地)に直結

 シベリア鉄道の利用により、日本製品・サービスが大量に消費されるモスクワや、その供給基地となり自動車産業などの進出が相次ぐサンクトペテルブルグに直結するほか、モスクワより先のヨーロッパ各都市にも鉄道が連結し、貿易の可能性が大きく高まります。

構想実現に向けて

 構想実現には、鉄道や港内の整備、秋田港を利用する荷主の開拓、ロシア航路の開設などが課題になります。官民一体の推進協議会組織により課題解決を図るとともに、秋田市としても、ロシア向け貨物量を増やす事業(極東ロシア商談会)を実施するほか、トップセールスにより構想実現を目指していきます。


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