秋田市大森山動物園

ゼニタナゴ保全活動

(最終更新日 2017.07.02)

ゼニタナゴについて

大森山動物園では、園内の塩曳潟(しおひきがた)に生息する日本固有の希少淡水魚「ゼニタナゴ」を保護する活動を市民の皆さんと一緒に進めています。秋田の自然環境について考えながら、ゼニタナゴを守る輪を広げ、ゼニタナゴ保護の重要性を全国にアピールしたいと考えております。

ゼニタナゴとは

大森山動物園の塩曳潟に生息するゼニタナゴは今や絶滅の危機に瀕している、大変貴重な淡水魚です。

ゼニタナゴ

ゼニタナゴは大きくなると7〜9センチほどになるタナゴ亜科の淡水魚です。日本にしか生息せず、肌のようにきめ細かいウロコが特徴で、二枚貝の中に秋に産卵するという、興味深い産卵生態を示します。
世界におけるタナゴ亜科魚類を考える上できわめて貴重な種となっております。かつては本州にも天然分布していましたが、急速にその姿を消し、多くの県で絶滅しました。

2005年時点で生息が確実に認められるのは福島県、宮城県、岩手県、そして秋田県となっています。しかも生息が確認されている場所の面積はきわめて狭く、その存在基盤はたいへん弱い状態となっております。

ゼニタナゴの保全活動普及チラシを作成しました!(PDFファイル 2,445KB)

これまでの調査等一覧

これまで、ゼニタナゴの生息を確認して以来、様々な調査を行ってきました。そしてゼニタナゴ保全の重要な要として、ボランティアさんと一緒に18年10月に園内の塩曳潟の側に繁殖池をつくりました。完成した池にゼニタナゴを放池し、タナゴが産卵するために必要なドブガイ(二枚貝)の移植などを行い、その後も様々な調査を行っております。また、ゼニタナゴの繁殖を増加させるために、アメリカザリガニの駆除捕獲も継続しています。

ドブガイについて

淡水に生息する二枚貝。ゼニタナゴはドブガイなどの二枚貝に卵を産み付ける。そのためゼニタナゴ繁殖には、ドブガイ自体の繁殖も必要となる。

ドブガイ

アメリカザリガニについて

北アメリカ原産の外来種のザリガニ。日本では北海道を除く各地に分布し、塩曳潟にも多数生息している。アメリカザリガニは上記のドブガイの稚貝を食べるため、ゼニタナゴの繁殖を阻害する一因となっている。

アメリカザリガニ

平成17年度まで
2001年10月塩曳潟の水生生物の第1回目調査シナイモツゴなど発見
2004年9月、10月塩曳潟の水生生物調査シナイモツゴ、ゼニタナゴの生息を確認
2005年6月塩曳潟の水生生物調査シナイモツゴの産卵確認、ゼニタナゴの繁殖は確認できず
2005年8月、9月植生と水生動物を含む動物調査 
平成18年度
2006年8月植生と水生動物を含む動物調査ゼニタナゴ生息を確認、ドブガイ採取
2006年10月14日繁殖池完成ゼニタナゴの放池、ドブガイの移植。ゼニタナゴの産卵確認

整備 整備の完了
10/1繁殖池の予定地を整備し、池の工事が完了しました。

ゼニタナゴの様子 ドブガイ内に確認
ドブガイの中にゼニタナゴの卵を確認。

ドブガイの移植 池に
ゼニタナゴの産卵に必要なドブガイを池に移植、ゼニタナゴを池に移して作業終了。

2006年11月12日移植したドブガイへの産卵状況調査ゼニタナゴの生存確認、ドブガイへの産卵は確認できず
平成19年度
2007年5月20日池内状況調査、水漏れ箇所対策ゼニタナゴ成魚の生存確認(以前10匹放魚したうち7匹生存確認)
ドブガイの生存確認。中身確認(二つに遊出前の仔魚確認)

修繕 ドブガイ内
池の水を抜き、水漏れ箇所を修繕。ドブガイ内に遊出前の仔魚を確認。

2007年6月18日塩曳潟のゼニタナゴ稚魚調査塩曳潟より282匹の稚魚を採り池へ放す

稚魚
ゼニタナゴの稚魚。

2007年10月13日池内状況調査6月に池へ放した稚魚の約半数の生息を確認。
またドブガイの繁殖も確認。ドブガイ10個に卵の生み付けを確認。
2007年10月28日池のゼニタナゴの放流池内のゼニタナゴ100匹にマーキングをし、塩曳潟に放流

マーキング中 マーキングされたゼニタナゴ
池内のゼニタナゴを捕獲し専用の液体を使ってマーキング。

放流
マーキングした100匹を塩曳潟に放流。

平成20年度
2008年6月14日稚魚の調査等流稚魚(池内)約500匹確認 (塩曳潟)14匹確認
成魚(池内)11匹確認
2008年6月29日ゼニタナゴシンポジウムinミルヴェを開催。

ゼニタナゴシンポジウムinミルヴェ

平成20年6月29日に、ゼニタナゴ保全についてのシンポジウムを園内ミルヴェ館にて開催しました。以下のとおり、専門家の方々にご参加いただき、有意義なお話を伺うことができました。また、ゼニタナゴの産卵シーンなど、貴重な映像も見せていただきました。

基調講演

基調講演1「ゼニタナゴという淡水魚」
(講演者)観音崎自然博物館研究員 北村 淳一氏

基調講演2「大森山動物園でのタナゴ保全の意義」
(講演者)秋田淡水魚研究会代表 杉山 秀樹氏

シンポジウム

(パネリスト)
観音崎自然博物館研究員 北村 淳一氏
秋田淡水魚研究会代表 杉山 秀樹氏
元秋田県鳥獣保護センター所長 泉 祐一氏

(コーディネーター)
秋田市大森山動物園長 小松 守

シンポジウムの様子
シンポジウムの様子1 シンポジウムの様子2

パネルや、実際のゼニタナゴを展示
パネル 実際のゼニタナゴ

ジャズフェスタ(ゼニタナゴ保全支援チャリティーコンサート)

平成18年度と平成19年度に、動物園の夜の開園時に、「ナイトズージャズフェスタinミルヴェ」と銘打ったチャリティーコンサートを開催しました。
このチャリティーコンサート開催の目的のひとつがゼニタナゴの保全支援活動となっており、コンサート開催により集められた募金を活用して保全池の作成等を行っております。

ジャズフェスタ1 ジャズフェスタ2

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