市長ほっとコーナー


記者会見

平成24年(2012年)11月9日(金)

秋田公立美術大学に関する記者会見を行いました。

おもな質疑内容

(幹事社:河北新報、日本経済新聞、AAB )

質 問 市 長

 今回の大学の認可に関する問題につきまして、田中真紀子文部科学大臣の突然の不認可の発言により、大変混乱をいたしました。我々として、なんとしても撤回し、すぐに認可をしていただけるように運動を展開してきたわけですけれども、この間大勢の皆さまのご支援に対しまして、心から感謝を申し上げる次第でございます。ありがとうございました。
 我々としても、この議論は3年前からしてきて、そしてまた具体的には文部科学省との、お互いの真摯(しんし)な議論の中で、手順を踏んでやってきたわけでありますから、そういう意味では、文部科学省と秋田市でありますけれども、信頼関係も非常に損ねたというふうに思っています。
 また、この間、身も心も翻弄(ほんろう)された受験生、生徒の気持ちを考えますと、なんとも切ない思いになります。その生徒たちの夢と希望を叶えるべく努力させていただきました。それを、守れたということが救いであったと思っております。
この件につきましては、県内外の教育関係者、また与野党は問わない国会議員、そして知事をはじめ各市町村長、県議会、市議会、東北市議会、市民、県民など大勢の方のご支援をいただいたことは、先ほどもお話ししましたが、本当にありがたいと感謝申しあげます。
 なお、認可につきましては、本日9時過ぎに、文部科学省からファックスが送られてまいりました。11月8日付で文部科学大臣が秋田公立美術大学の認可証を交付したことを確認いたしました。
 認可書には、「平成24年3月30日付けで申請のあった秋田公立美術大学の設置を下記のとおり認可します。ついては、施設、設備、教員組織等に関する配置計画は、申請どおり確実に履行してください。」と記載されております。
 正式文書は、本日、2時30分より、文部科学省で板東久美子高等教育局長から石井副市長に手渡されることになっております。

 いろいろ土壇場での紆余曲折はありましたけれども、設置認可に至りまして、私としても新たな大学ということで、身の引き締まる思いであります。大学は新しい理念のもとに、既存の方針に関わらず北海道・東北の唯一の美術系の公立大学として、特に「アーツ&ルーツ」ですね。これは、地域の文化を再認識していこうとの意味合いもあります。「コミュニケーションデザイン」は、様々な企業や地域とのコミュニケーションを強めながら、街おこし、地域おこしで活躍できる、そういう特徴ある学部・学科になっておりますから、まちづくりについても貢献できるよう専門性の高い教育を提供できるように、教職員が一丸となって生徒をサポートしていきたいと思いますし、学長予定者にもその旨を話させていただいたところであります。

 次に、先ほどの検討会議で決まりましたことを、若干、お知らせしたいと思います。

1点目は、新大学の教職員の関係についてであります。採用予定の専任教員の採用については、現在、1名の方と残念ながら連絡が取れておりません。この方は、海外出張中ということでございました。ただ、残りの13名の方々には採用について同意をいただきました。なお、その1名の方につきましては、11月5日の時点で意向確認をしておりますが、11月末までに認可があれば、採用されることを希望していることから、教員全員を採用できるものと考えているところでございます。また、面接試験を中止しました公募の助手についてでありますけれども、予定通り11月19日に面接試験を行い、採用を決定する予定でございます。また、採用予定の法人事務職員についてでありますけれども、本人の意向を確認しましたところ、いずれも採用に同意しているので、採用する方針でございます。

 2点目として、この不認可ということで、オープンキャンパスが中止になりました。そこで、オープンキャンパスが再度できないか検討しましたけれども、開催するとしたら11月の下旬から12月の上旬になるため、周知期間が短い、そして既に国公立の推薦試験も始まることなどを考慮した上で、開催する時期を逸してしまったというふうに判断し、開催しないことといたしました。なお、個別に学校施設見学等の要望がありましたら、そちらについては対応してまいりたいと考えております。また、学生の募集についてでありますけれども、推薦選抜、3年次の編入学等については、出願期間を変更いたします。当初は11月12日から22日でありましたけれども、1週間ずらしまして11月19日から29日とし、試験日は当初の予定通り12月8日、9日で実施する予定といたします。

 その他になりますけれども、募集要項等を印刷にかけますけれども、大学案内はさほど訂正する箇所がないのですが、募集要項は日付等が変更になっておりますので、かなりの修正箇所があります。順調に刷り上がったとしても、11月15日の納入になるということでありますので、オープンキャンパスに参加、職員が学校説明等に行った約520校ならびに要望者については、出来次第早急に送付させていただきたいと考えております。その他施設関係はこのまま続行、地方独立行政法人については移行、そして学術振興財団ですけれども、こちらについては廃止ということで、当初の方針通り進めてまいりたいと思います。

 私からは以上です。
AAB:今日閣議後の会見で田中文科大臣が、「設置認可のありようを見直したいと強く思っていたが、結果として3つの大学の設置認可について、関係者に心配と迷惑をかけたことについて、心からおわび申しあげます」と頭を下げたということなのですが。  やはり遅きに失したと思います。今回の騒動で三つの大学が有名になったじゃないかと不適切な発言もありました。精いっぱいの強がりかなとの思いがしたのですけれども、やはり大臣としての言葉の重みを良く考えていただきたいと思いますし、おわびは言ってくださいましたが、現実、進路の変更を余儀なくされた生徒、犠牲者もおいでになりますから、思いはあったにしても、やはり取るべき行動はきちんとしていかなければいけない、と言わざるを得ません。
AAB:大学運営に関しては苦しい大学も多々あるという現実がありますが、改めて美術大学をどの様に運営していきたいと考えているのか教えてください。  我々の美術工芸短期大学は18年間地元に根ざし、短大としての役割を果たしてきたと思います。ただやはり時代が変わり、現実はですね、4月に入学されても(翌年の)2月には1年たたないうちに就職活動しなければならない、その後に卒業作品を作らなくてはいけないと、非常にタイトな日程であります。また一方で時代が変わって、社会に貢献できる一定の専門性を要求される時代になってきたと思います。
 そういった意味では、ぜひ4年制大学になって、専門性を高め社会に貢献できる、また企業からも評価していただけるような、そういった人材を輩出してまいりたいと思っておりますし、地元でぜひ学習したいと、そして地元のことを再度認識しながら、芸術性、文化性、そういったものをまちづくりにも応用していきたいという生徒が増えてきています。そういった中で今回、学部・学術等特徴のあるものをつくりましたので、全国の皆さんから、ぜひ、秋田公立美術大学にチャレンジしていただき、より良い人生を歩んでいただきたいなというふうに思います。
朝日新聞:今回、元はと言えば、田中大臣の発言がきっかけになったと思うのですけれども、この1週間、大臣と直接やりとりする機会というのはありましたか。 一切ありませんでした。
朝日新聞:その張本人と、やりとりできなかったことについては、どのようにお考えですか。  私が行った7日の朝は、大臣と会わなければ帰ってこないつもりでいました。守衛さんに追い出されようが何しようが、絶対大臣に会うと、委員会室から出てくるまで待ってようというふうに思いました。3大学で笠副大臣との面会の機会があったわけですけれども、私は他の大学には、大臣が出てくるまで秋田に帰りませんという決意を述べさせていただきました。
 ただあの時点で「現行制度で適切に対応する」との発言があり、そして、出来るだけ早急に結論を出すということでありましたから、そしてなおかつ、最後に大臣が現行制度で認可するとの報道も飛び込んできたので「やった」という思いでしたから、本人と話さなくても認可される方向が示されたということで、大臣と会う、会わないは別にして、この結果をいただいたということでほっとしました。
読売新聞:オープンキャンパスでは、施設見学だけではなく、当初デッサン指導や個別指導がありましたが、今後フォローする予定はありますか。  大学設置準備室長:日程的に非常に厳しいですし、周知期間や先生方の都合もございます。もう既に他の大学で推薦入試、実際に入試もやっております。やはりこれから、組み直しながらすべてやるということは、難しいと判断させていただきます。
NHK:推薦入試や編入制度など、受験をしようとする生徒への影響が、今回の騒動で出たというふうに認識されていますか。  かなりの数の受験予想というふうに見込んでおりました。その方々が願書を出す、出さないの切羽詰まった時期に、このような騒動が起きたということで、受験生は本当に翻弄(ほんろう)されたと思います。もう一つは精神的なダメージです。秋田公立美術大学を受験するだけではなく、他の大学を併願されるでしょう。そういった部分で、本当に勉強に集中できなかったでしょう。その影響は目には見えない、計り知れない心のダメージがあったと思います。
 大学については、具体的な数値はわかりませんが、皆さんの取材等から我々が推察するに、(募集期間のずれが)1週間で済んだことによって、そのまま秋田を志望するという生徒もかなりいると思います。
NHK:断念した生徒もいるということですか。 大学設置準備室長:個々のお話になってくると思うのですけれども、今回の件について、進路指導の先生と相談した上で、秋田が難しいので違う大学に推薦を出した人もいらっしゃるそうです。

市長:具体的な数字は分かりません。
NHK:今後、美術大学の設置者として、市長も点検されて行くわけですよね。改めて、市長ご自身の立場として、美術大学をどのように運営していきたいか、決意はございますか。  先ほど申しあげさせてもらいましたけれども、今までの既成概念にとらわれない大学の学部・学科の構成にさせていただいていると思います。そうした中で、本人たちの専門性、社会に受け入れられるような質の高い学生を輩出するための大学でありますから、田中文部科学大臣が言った質の高さにもきちんと適応できるとの自負心もあります。
 それと同時に芸術作家を志す方と、そして一方で最後はまちづくりにも生かしていきたいと思うんですね。大学の生徒との関係、教授陣、そういった意味では、大学自体が文化、芸術、政策のシンクタンクとなれるような実績を踏みながら、内容を充実していきたいというふうに思っております。
NHK:その決意は強いものを持っているものでしょうか。  (美術工芸短期大学には)18年間の実績があり、なおかつ地元、経済界、教育関係者からも、短大を4年生大学にしてくれという意見が10年くらいのスパンであって、先送りではありませんが、(これまで)なかなか一歩を踏み出せませんでした。私としては、まちづくりをきちんとしていくため、まちづくりに芸術や文化という視点を入れていきたいと、こういった思いから、美短を4年制大学にしたいとマニフェストに掲げさせていただいたんですね。この自分の思いが独りよがりなのかどうか、学識経験者等に判断をいただきました。(東京国立博物館の)銭谷館長をはじめ東京芸大、金沢芸大等の学長含めそうそうたるメンバーに(4年制化の)判断をいただきました。そしてまた、現在は設置準備委員会になっています。
 そういった意味では、4年制大学の方向は間違っていなかったと思いますし、ぎりぎり間に合ったなとの思いもしています。ハードルが高ければクリアできないということではなくて、まず、私の判断で一歩を踏み出そうと判断をさせていただき何とか間に合ったのかなと、そんな気持ちも持っています。
NHK:最終的に設置が決まり、今後逆に監督とか指導が問われてくると思うのですけど、それについては、決意を持っていらっしゃいますか。  悪ければ批判を浴びますし、それはやはり政策を推進していく上で、きちんと評価はおのずと問われてくるだろうと思います。

記者会見意見要望


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市章
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