第10次秋田市総合計画>基本構想
6 施策の大綱
  基本構想
 

6 施策の大綱


1 「環境と調和し快適に暮らす緑豊かなまち」づくり

1 土地利用計画と都市計画の推進

 長期的視点に立った土地利用計画と総合都市計画のもと、投資効率の高い既存市街地を中心としたコンパクトで成熟した市街地の形成をはかります。また、市街地とその周辺の農地・丘陵地の緑が効果的に配置され、自然環境や風土・歴史に調和したまちづくりをめざすとともに、市街地の特性に応じて都市の魅力を高める高次の都市機能を集積・配置し、全県域をリードする県都にふさわしい土地利用をはかります。

2 交通体系の整備

 都市の魅力向上と、より広域的な地域との交流拡大をはかるため、先導的基幹施設となる交通基盤の整備を促進し、まちづくりと連携した利便性の高い交通体系を確立します。
ア 陸路・空路・航路の結節点としての機能を高めます。
イ 都市間交通の活性化を視野に入れた、快適で利便性と安全性の高い高規格道路を整備します。
ウ 秋田空港については、国際定期便の利用促進をはかるとともに、国内便の増設を働きかけるなど、その利便性向上につとめます。
エ 秋田港については、港湾機能の整備や市民に親しまれる空間としての活用を促進します。また、定期フェリー便の利便性向上をはかり、利用を促進します。
オ 適切な公共交通体系の整備と都市内交通機能の充実を促進し、バリアフリーの視点からも、地域の特性に合った利便性と快適性の高い都市交通の整備充実につとめます。

3 道路網の整備

 快適で利便性と安全性の高い道路網を形成するため、幹線道路と生活道路の整備を進めるとともに、交通環境の整備充実をはかります。
ア 都心や地域中心、交通拠点等を効率的に連結し、コンパクトでまとまりある市街地形成に対応した道路ネットワークを整備します。
イ 道路ネットワークを補完する利便性の高い生活道路網を整備します。
ウ 人にやさしい交通環境の整備充実をはかるため、道路や歩道の安全性向上、バリアフリー化、緑化等を促進します。
エ 冬期も良好な交通環境を維持するため、除排雪、融雪対策につとめます。

4 市街地の開発整備

 多様な都市機能が高次に集積・連携した、魅力的で活力ある市街地の整備を促進します。
ア 県都の顔としての市中心部のにぎわいを創出するため、都市機能が複合化された都心軸を形成し、中心市街地の再生と活性化をはかります。
イ 既成市街地の居住環境を改善し、土地の利用増進をはかります。
ウ 都市的魅力を享受できる、緑あふれ美しくうるおいのある都市景観の形成をはかります。

5 住宅環境の整備

 優れた住み心地のまちをつくるため、バリアフリー化や耐震性・耐久性に配慮した安全で快適な住宅環境の整備を進めます。
ア 宅地開発や住宅建築に対する適切な指導を行い、良好な宅地と住宅の供給を促進する一方、補完する公営住宅の再整備につとめます。
イ 既設住宅についても、再整備を促進します。
ウ 浸水やがけくずれなど、住宅環境を脅かす自然災害の防止につとめます。
エ わかりやすい住居表示につとめます。

6 上・下水道の整備

 環境にやさしい水循環システムの構築をめざし、快適な暮らしのための都市基盤となる上・下水道の整備につとめます。
ア 需要に対応し、安全でおいしい水の安定供給につとめます。
イ 公共下水道の整備を推進し、生活環境の改善と河川や湖沼、海域等の水質保全につとめます。

7 都市緑化の推進

 うるおいある都市環境を形成するため、市民参加を取り入れながら、優れた自然環境や風土・歴史に調和した公園緑地の整備、緑の保全等をはかり、都市アメニティの向上につとめます。
ア すべての市民に開かれた緑豊かでうるおいのあるレクリエーションやコミュニケーション、憩いの場を確保するため、都市公園等の整備を進めます。
イ 緑の空間が豊かに活かされた「にぎわいとうるおいのある快適環境都市あきた」の実現をめざし、優れた自然環境と調和した街なかの緑の保全・創出等につとめます。

8 環境の保全と新エネルギーの活用

 将来にわたり市民が健康で安全かつ快適な生活を送ることのできる豊かな環境を確保するため、環境の保全と新エネルギーの活用につとめます。
ア 市民や事業者とともに、環境教育の実施や環境保全活動の活発化などをはかりながら、地域はもとよりグローバルな視点で環境保全に取り組む意識の醸成と社会システムの構築を促進します。
イ 環境基本計画に定める目標を達成するため、大気・水質等の調査・指導体制を充実するとともに、自然環境の保全・回復に取り組みます。
ウ 省エネルギーを促進するとともに、自然エネルギーやリサイクル型エネルギーなど新エネルギーの活用を推進します。

9 資源循環システムの充実

 ごみを出さない、つくらない持続可能な資源が循環するまちづくりを推進するとともに、効率的なごみ処理体制の整備を進めます。
ア 環境と調和したシステムづくりのため、市民や事業者と一体となって廃棄物の発生を抑制するとともに、再使用・再資源化を進めます。
イ 健康で快適な市民生活のため、環境に配慮しながら廃棄物や生活排水の適正な処理につとめます。
ウ 環境に配慮した市民生活の実践に向けて、市民への意識啓発と環境活動団体や人材の育成につとめます。

10 高度情報化への対応

 高度化する情報通信技術を、市民が生活、産業などさまざまな分野で充分に利活用することができるような体制の整備につとめます。
ア 民間における高度情報化関連の整備事業を支援します。
イ 高度情報化技術を活用して、行政におけるサービスを充実させ、情報格差による不利益の解消に配慮しつつ、多くの市民がその恩恵を受けることができる体制づくりにつとめます。

2 「豊かで夢と希望を持って生きる活力あるまち」づくり

1 商業・サービス業の振興

 地元に根ざし、時代ニーズに対応した中小商業・サービス業の振興をはかるため、その活動を支援します。
ア 事業環境の変化や消費者ニーズの多様化に対応した、IT活用事業および観光・福祉等サービス分野との連携など、商業・サービス業分野における特色ある事業活動を支援します。
イ 人々が集い、交流する、にぎわいのある商店街をはじめとした商業地づくりを促進するとともに、中心市街地におけるまちづくりと一体となった事業活動を支援します。
ウ 都市の成長や交通体系の変遷に対応した商業集積の形成を促進し、全県域からの集客をめざした商業振興をはかります。

2 貿易の振興

 運輸基盤を有効に活かしながら、市内産業の活性化をはかるため、秋田港外貿定期コンテナ便や秋田−ソウル間の国際定期航空便を活用した、環日本海地域をはじめとする海外との経済交流を支援するなど、貿易の振興につとめます。

3 工業の振興

 地域産業への経済波及効果が高い製造業の振興をはかるため、既存企業や工芸品産業を支援するとともに、企業誘致については、対象を情報通信をはじめ今後成長が期待される分野にも広げるなど、積極的に推進します。
ア 産学官連携を進め、既存企業の技術高度化や新たな分野への事業進出等を支援します。
イ 雇用吸収力の高い企業や地元産業への経済的・技術的波及効果の高い企業を積極的に誘致し、地元企業との連携強化につとめます。
ウ 工芸品産業に関係した組織などの育成強化をはかるとともに、その販路拡大を促進します。

4 創業の促進と既存中小企業の支援

 本市産業の将来に向けた発展のため、創業の促進と既存中小企業の支援により、産業基盤の強化をはかります。
ア 優秀な技術者と起業家の育成・招へいやインキュベータ施設の活用により、創業の促進とともに、既存中小企業者の新事業分野への進出を支援し、本市産業の多様化と活性化を促進します。
イ 既存中小企業における人材の育成や産学連携等による技術力・開発力の向上を支援するとともに、経営の合理化・健全化の促進や金融面からの支援により、経営基盤の強化につとめます。

5 雇用および労働福祉対策の推進

 働きたい市民が、より多数、そして安心して就労できるよう雇用環境の整備につとめるとともに、職場における女性の地位向上や職業能力の開発を進めます。
ア 新規学卒者、Aターン者、パートタイマー等の雇用創出をはかるとともに、性別、年齢、障害の有無にかかわらず、自分の能力を社会に活かせる雇用環境の整備を促進します。
イ すべての勤労者が安心して働き、豊かな生活を送る環境をつくるため、職場環境と労働条件の改善を促進し、勤労者のための共済事業を支援するとともに、働く女性の地位向上と福祉増進をはかります。
ウ 勤労者の知識・技術習得の機会を拡充するとともに、各種研修を支援するなど職業能力の開発を促進します。

6 観光・コンベンションの振興

 観光基盤の整備や誘客・PR体制を強化するとともに、経済効果や情報の円滑化等多くの効果が見込まれるコンベンションの誘致を促進します。
ア 歴史と風土に支えられた豊かな観光資源を活用しながら、通年で楽しめる魅力ある観光基盤や施設の整備充実をはかります。
イ 誘客のための国内外へのPRと、ホスピタリティあふれるバリアフリーな受入れ体制の強化につとめます。
ウ 大森山動物園について、緑をとりいれた展示環境づくりや、動物園の特徴を活かした情報発信を行いながら、豊かな心を育むふれあいの場、生涯学習の場としての整備を進めます。
エ 秋田観光コンベンション協会と連携しながら、各種大会や会議、イベント等の誘致を促進します。

7 農林水産業の振興と市場流通システムの整備

 農林水産業の経営安定と事業振興をはかるとともに、緑豊かな環境を保全するため、農林水産業の持続的な発展につとめます。また、生鮮食料品等の流通を担う中央卸売市場の機能向上をはかります。
ア 生産技術等の向上により生産・流通の効率を高めるとともに、金融対策やほ場の再整備等生産基盤の整備促進、担い手の育成等により、農業経営の安定化をはかります。また、生活環境向上のため、計画的に農業集落排水施設を整備します。さらに、循環型農業の推進と地産地消体制の確立をはかるとともに、市民農園等を通じた食農教育とスローフード運動の推進など、市民と農業との接点拡大につとめます。
イ 水源かん養機能や国土保全など、生活と環境保全に関する森林の公益的機能を高度に発揮させるため、その保育や病害虫等の駆除など適正な維持管理につとめ、森林を保全します。また、林道の開設・改良などの生産基盤の整備につとめます。さらに、里山の保全・活用等による市民との共生の森林づくりを推進します。
ウ ガザミ種苗の放流等による栽培漁業を推進するとともに、水産物生産基盤の整備につとめます。
エ 中央卸売市場については、本県の拠点市場として、生鮮食料品等の安定供給と取引の適正化をはかり、流通システムの効率化と情報化の進展等に応じた施設機能の高度化につとめます。

3 「安心して健康にすごす助け合いのまち」づくり

1 地域福祉の推進

 すべての人が住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう、総合的な福祉サービスを提供するとともに、地域福祉活動への参加を促進するなど、支え合い・助け合いの意識を醸成し、ともに生きがいや幸せを感じられるような地域づくりを推進します。
ア 市民はサービスの受け手であり担い手でもあるという共生意識のもと、福祉サービス提供体制の充実をはかります。
イ 市民一人ひとりの個性と能力に応じた地域福祉活動への参加を促進します。
ウ 地域福祉計画を策定し、すべての市民がともに生きる社会づくりを進めます。

2 高齢者保健・福祉の充実

 長寿を喜び、高齢者とその家族が健康で生きがいを持って幸せに暮らせるよう、高齢者福祉および健康管理体制の充実につとめます。
ア 高齢者の自立と社会活動への参加を支援します。
イ 介護、支援を必要とする高齢者およびその家族へ十分なサービスを提供するため、適切な施設整備と相談業務等の充実をはかります。 
ウ 健康寿命を延ばすため、介護を必要とする寝たきりなどの予防対策を推進します。

3 障害者保健・福祉の充実

 障害者が社会の中で自らの能力を活かし、住み慣れた地域の中で生活できるよう、支援体制と基盤施設の整備を進めます。
ア ノーマライゼーションを促進し、障害者の自立と社会参加を支援します。
イ 在宅サービスの充実と施設整備の推進につとめるとともに、支援費制度の円滑な実施をはかります。

4 母子保健・児童福祉の充実

 安心して子を産み、子育てを楽しみ、あらゆる分野で子どもが健やかに成長できる環境づくりを推進するため、子育てと他の活動との両立を支援する仕組みを構築するなど、市民と行政が協働で子育ち・子育ての社会的支援に取り組みます。
ア 妊娠、出産、育児を通して、母と子が心身ともに健やかに暮らせるよう、支援体制の整備を促進します。
イ 多様化する保育ニーズに対応するため、保育サービスの拡充につとめるとともに、適切な施設整備を行い、待機児童の解消をはかります。
ウ 社会的支援が必要な児童のため、相談や支援体制の充実をはかるとともに、児童の人権を守る意識の啓発につとめます。
エ 母子・父子世帯が安定した生活を送ることができるよう、適切な支援を行います。

5 保健体制の充実

 市民が自ら健康に配慮しつつ、生涯にわたって健やかで安全な生活を送ることができるよう、生活習慣の改善により疾病を予防する一次予防対策を促進するとともに、各種健診の充実につとめます。
ア 生活習慣病に対する知識の普及および予防対策の充実と健診体制の強化等をはかります。また、市民の生活習慣病改善に対する自主的な取り組みを支援するとともに、市民それぞれの取り組みを地域全体で支援する体制づくりにつとめます。
イ 健診項目の追加について検討を進めます。

6 衛生体制の充実

 市民が安全・快適な生活を送ることができるよう、感染症や食中毒、衛生に関する知識の普及と情報提供等につとめます。
ア 感染症の発生・拡大防止に関する知識の普及や情報提供につとめるとともに、集団感染症発生時の危機管理体制の充実をはかります。
イ 衛生に関する各種許認可や検査業務の充実をはかるとともに、衛生知識の普及と啓発につとめます。
ウ 動物愛護の推進と適正飼育の促進につとめます。
エ 墓地、斎場等の衛生施設の計画的整備を進めます。

7 医療・救急体制の充実

 安心して医療を受けることができる体制の整備と救急体制の充実につとめます。
ア 市民の健康と生命を守り、多様な医療ニーズに対応するため、病院と地域の開業医(診療所)との連携や機能分担をはかる一方、高度医療体制の充実を促進します。
イ 総合的、中核的な医療機関として、市立秋田総合病院の充実をはかります。
ウ 救急患者に迅速適切な措置を施すため、高度救急体制を整備し、市民への救命知識・技術の普及につとめるとともに、救急救命士の質を確保するメディカルコントロール体制の強化をはかります。

8 社会保障の充実

 市民が生涯安心して暮らせるよう、各種社会保障の充実につとめます。
ア 介護保険、国民健康保険、国民年金等各種社会保障制度の健全で安定した運営をはかります。
イ 被保護世帯については、自立助長のための支援を行います。

9 消防力と防災体制の強化

 消防力と防災体制を強化し、災害に強い安心できるまちづくりにつとめます。
ア 消防組織・装備を整備するとともに、火災予防対策や震災対策等の充実をはかります。
イ 災害など不測の事態の発生に際し、迅速かつ的確な対応ができる危機管理体制の構築を進めます。
ウ 町内会単位の自主防災組織の結成を促進するとともに、既存組織の育成強化につとめます。

10 安全・安心な暮らしへの支援

 安全で安心できる市民生活のため、交通安全指導と消費者意識の啓発につとめます。
ア 交通安全運動を進め、広報・啓発活動の強化につとめます。
イ 豊かで安全な消費生活に向け、消費者が経済活動の主体として責任を持って意思決定ができるよう、消費者センターを中心とした情報ネットワーク化をはかり、相談業務等の充実・強化につとめます。

4 「可能性を伸ばし生きがいを持てる文化のまち」づくり

1 学校教育の充実

 主体的に判断し行動できる個性豊かな子どもを育てるため、時代の流れを見据えた学校教育の充実をはかります。
ア 一人ひとりの個性と能力の伸長をはかるとともに、社会の変化に対応した教育を推進します。
イ 完全学校週5日制に対応しながら、ゆとりの中で特色ある教育課程の編成につとめ、生きる力をはぐくむとともに、家庭・地域と連携し、開かれた学校づくりを進めます。
ウ 時代に対応した学校教育を実現するため、中高一貫教育の推進や教職員研修、施設の充実など、教育環境の整備につとめます。

2 高等教育の充実

 人材の可能性を引き出し、その能力を高めるとともに、社会へ広く貢献できるよう、高度な教育環境の整備・充実につとめます。
ア 秋田公立美術工芸短期大学においては、新しい発想を持った人材を育成するとともに、市民に開かれた大学として地域社会への貢献につとめます。
イ 市内にある大学の教育環境や研究施設の整備・充実を促進します。

3 社会教育の充実

 すべての市民が社会の変化に対応し、生涯にわたり生きがいを持って暮らせるよう、自由な学習参加の環境づくりにつとめます。
ア ライフステージに応じた学習機会の充実や施設の整備につとめます。
イ 学習活動を支援するため、情報提供および相談体制の充実をはかるとともに、指導者の育成、確保につとめます。
ウ 多様な学習機会を提供し、社会教育活動の充実につとめるとともに、その成果を活かした地域コミュニティづくりの推進をはかります。
エ 関係団体・機関、NPOなどとの連携を深め、その学習活動を助長します。

4 生涯スポーツの推進

 市民の生涯にわたる健康増進と生きがいづくり等のため、計画的なスポーツの普及および振興につとめます。
ア 気軽に参加できる機会や場を提供するとともに、指導者の育成と確保につとめます。
イ 関係諸団体の充実強化をはかり、競技力の向上とスポーツによる人づくりを促進します。
ウ スポーツ活動の基盤となる施設の整備拡充につとめます。

5 市民文化の振興

 文化の薫り高い、精神的豊かさに満ちた市民生活を実現するため、文化の振興をはかります。
ア 豊かな文化を創造する市民の自主的な活動の推進と施設の整備・充実をはかります。
イ 郷土の歴史を大切にし、文化遺産や民俗芸能の保存・記録・伝承につとめます。

5 「自ら考え主体となって参加する開かれたまち」づくり

1 市民活動の促進

 地域づくりに市民力を活かせるようにするため、市民自らが主体となって非営利の各種市民活動に参加できる体制を確立します。
ア 市民一人ひとりが、主体的にボランティア活動やNPO活動等に参加しやすい環境づくりを進めます。
イ 町内会などの地域における自治活動を支援するとともに、市民と一体となった地域づくりを進めます。
ウ 地域におけるコミュニティ施設の整備・充実につとめます。

2 男女共生社会の充実

 男女共生意識の浸透と定着をはかるため、啓発事業を継続するとともに、あらゆる分野で連携を深め、男女共生の視点を盛り込んだ施策の推進につとめます。また、性差別やドメスティック・バイオレンス、セクシュアル・ハラスメントなどの問題に関する相談に、適切に対処できる体制の整備につとめます。

3 市民との情報交流の充実

 市民の市政への理解を深め、その意思を効果的に市政に反映させるため、市民と行政相互の情報交流を充実・活発化します。
ア さまざまなメディアを通じて、政策形成段階からの行政情報をわかりやすく提供するとともに、市民の意見や提言、要望を広く受ける制度を充実し、市政への理解を深め、その意思を効果的に市政に反映します。
イ 開かれた市政運営と幅広い市民の参加を促進するための制度を確立させます。
ウ 市民参加による公正で開かれた市政を推進するため、原則公開やプライバシーの保護などを基本に、市政情報の公開につとめます。

4 姉妹都市等交流・平和活動の推進

 姉妹都市等との交流を推進し、その成果の市民還元につとめるとともに、世界の恒久平和に向けた活動を推進します。
ア 海外姉妹都市等との市民交流を推進し、その都市の属する国の文化や歴史、さらには文化圏(欧州文化圏、中国・アジア文化圏、北米文化圏等)への理解を深めるとともに、秋田と日本の文化紹介を通じて、市民の世界交流を促進します。
イ 国内姉妹都市等との交流を促進します。
ウ 「国際親善・核なき平和」の標語のもと、世界の恒久平和に向けた活動を推進します。

5 地方分権と地域連携の推進

 市民の意思を着実に市政に反映させながら、地域の特性を活かし、都市個性を発揮したまちづくりを行うため、地方分権の推進につとめます。
 また、魅力と活力に満ちた地域社会を形成するため、経済、文化などにおける活動を通じて、他地域との連携をはかります。

6 行政改革の推進と行政能力の強化

 多様化する市民ニーズに柔軟かつ的確に対応するとともに、限られた行政資源を効果的かつ効率的に活かすため、行政改革を推進します。
ア 市民志向・成果志向に基づく、迅速性とコスト意識に根ざした行政経営を実現するため、行政改革大綱の着実な推進をはかるとともに、自主財源の確保など財政の健全化につとめます。
イ 新たな行政課題や多様化する市民ニーズに的確に応えるため、政策形成能力等質の高い人材の育成につとめます。
ウ 行政評価システムを確立するなど、PDCA(PLAN−DO−CHECK−ACTION:計画−実行−評価−改善行動)の業務改善サイクルに基づいた行政運営につとめます。
エ 行政サービス向上のため、市民ニーズに応じたきめ細かな対応につとめ、市民満足の確保をはかります。
オ 未利用地等の所有資産を売却する一方、市民ニーズに即した行政サービスの提供に必要な市有財産の経済的かつ合理的確保につとめます。また、公共施設の複合化・多機能化を進め、市民の利便性向上や建設コストの圧縮、市有地の有効活用につとめます。

7 建都400年記念事業の推進

 「歴史を想い、今日を祝い、未来へ遺す」の基本理念に基づき、本市の歴史を回顧するとともに、新しい文化の創造と次代を切り拓く活力あるまちづくりの原動力創出のため、多くの市民参加のもと、市民や民間団体、行政等が一体となって記念事業を推進します。
第10次秋田市総合計画>基本構想
6 施策の大綱

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