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第4節 姉妹都市等交流・平和活動の推進
  第5章 「自ら考え主体となって参加する開かれたまち」づくり
 

第4節 姉妹都市等交流・平和活動の推進


現状と課題


 秋田市は、中華人民共和国甘粛省蘭州市(注1)、ドイツ連邦共和国バイエルン州パッサウ市(注2)、ロシア連邦沿海地方ウラジオストク市(注3)と友好・姉妹都市提携を行っているほか、アメリカ合衆国アラスカ州キナイ半島郡(注4)と、交流合意提携を行うなど、市民交流を中心とした国際交流活動の推進につとめてきました。今後も、こうした活動により市民の国際認識・理解の醸成をはかるとともに、人材の育成につとめるほか、友好・姉妹都市のみならず、その属する文化圏(欧州文化圏、中国・アジア文化圏、北米文化圏等)全体への理解を視野に入れた交流促進をはかる必要があります。
 また、多文化との接触による地域社会の活性化、国際的視点に立った地域の見直し、地域アイデンティティの確立、郷土愛の育成、自治意識の向上といった国際交流活動の成果をより一層市民生活に還元し、世界に開かれた都市を実現することが求められます。さらに、国際交流や国際協力に関連する市民団体などの活動が活発化するにつれ、これら市民団体と行政との連携をはかる必要が生じています。
 一方、国際交流の目的は、国際的な相互理解の促進と相互尊重にあり、それらを通じ世界平和に貢献することにもあります。すべての市民の共通の願いである平和の実現に向け、本市の姿勢を定めていく必要があります。
 国内交流活動では、佐竹氏が取り持つ歴史的関係を由来として、友好交流を続けている茨城県常陸太田市(注5)および周辺町村との関係を通し、両地域の発展に資するよう心がける必要があります。

基本方針


 幅広い分野での市民交流をはかるため、平成13年7月に策定した「秋田市国際化マスタープラン(注6)」に基づき、交流活動成果のさらなる市民還元や友好・姉妹都市等の属する文化圏全体への理解を視野に入れた交流を促進するとともに、世界に向けた多様かつ柔軟なパートナーシップの形成につとめます。
また、世界の恒久平和に向けて、平和意識高揚のための広報活動を進めるとともに、市民の平和活動への協力と支援につとめます。

主な施策

1 友好・姉妹都市交流の推進

 友好都市である蘭州市、姉妹都市であるパッサウ市、ウラジオストク市および交流合意都市であるキナイ半島郡との間で、相互理解と協調を基盤とし、青少年・芸術・学術・スポーツなどの文化交流や経済交流の各分野での事業を実施しながら、友好親善をはかります。また、世界に開かれた都市の実現に向け、「秋田市国際化マスタープラン」に基づいて、これまで培った友好・姉妹都市交流の成果が具体的な形で市民に役立つよう、その還元につとめるほか、全県域を対象に成果の共有をめざす姉妹都市等交流事業の実施を検討します。
 また、友好・姉妹都市等の属する国の文化や歴史、さらには文化圏への理解を深めるとともに、秋田と日本の文化紹介を通じて、市民の世界交流を促進します。
 さらに、秋田市姉妹都市フォーラム(注7)の活動充実につとめるとともに、NPO法人への移行をめざすなど、市民との協働を進めます。

2 国際化への対応

 国際化に関する市民意識の醸成や多文化交流に対する支援、教育分野での国際理解を促進します。また、外国人登録している留学生が本市との新たな国際交流の架け橋となるよう、留学生の研修・ボランティア活動を支援します。

3 国内交流の促進

 国内姉妹都市の常陸太田市および有縁町村等、縁のある地域との幅広い世代にわたる相互交流を促進します。

4 恒久平和に向けた活動の推進

 平和への志向をこれまで以上に高めていくため「国際親善・核なき平和」の標語のもと、海外諸都市との友好親善を通じて、世界の恒久平和に向けた活動を推進します。
 また、平和意識を啓発する広報活動を推進するほか、平和活動への協力と支援を行います。

●重点テーマからの視点
1 県都としての高次集積都市の実現
 全県域を対象に成果の共有をめざす姉妹都市等交流事業の実施を検討します。

2 少子長寿社会への対応
 余暇時間の長い高齢者をはじめとした各世代が互いの経験、知識を十分活かしながら、生きがいづくりの場としての有意義な都市間交流ができるようつとめます。

6 秋田の将来を担う人づくり
 将来を担う若い世代における国際感覚醸成のため、学校教育のみならず、身近な地域での国際交流事業への参加を促進します。

7 IT革命に伴う社会変化への対応
 国内外に開かれた都市をめざし、インターネット等を活用した市政情報の提供を進めます。


注1)蘭州市
 中国西北部に位置する甘粛省の省都で人口約314万人の都市。主な産業は農業であるが、近年は重化学工業が発展しつつある。
友好都市提携:昭和57年(1982年)8月5日

注2)パッサウ市
 ドイツ南部のバイエルン州東部に位置する人口約5万1千人の都市。主な産業は、鋳物や光学機械などの製造業のほか、ドナウ河を中心とした観光関連産業など
姉妹都市提携:昭和59年(1984年)4月8日

注3)ウラジオストク市
 ロシア連邦極東地方南東端に位置する人口約70万人の都市。主な産業は、水産物加工業、木材加工業、陶器製造業、漁業など
姉妹都市提携:平成4年(1992年)6月29日

注4)キナイ半島郡
 アメリカ合衆国アラスカ州の中南部、アンカレッジの南に位置しキナイ市の他4市と小さな町や村からなる地域。大規模な油田を有するほか、主な産業は、水産業、林業、観光関連産業など
交流合意都市提携:平成4年(1992年)1月22日

注5)常陸太田市
 茨城県の北東部に位置する人口約4万人の都市。佐竹氏や水戸徳川家ゆかりの地で、政治・経済の中心地として栄えてきた歴史がある。
姉妹都市提携:昭和52年(1977年)7月12日

注6)秋田市国際化マスタープラン
 国際的環境変化に的確かつ迅速に対応した施策展開をはかることを目的として平成13年7月に策定。本市国際化の基本理念と、現状と課題を踏まえた国際化推進の今後のあり方を示した計画

注7)秋田市姉妹都市フォーラム
 本市国際交流に関心を寄せる市民で構成されており、平成15年1月末現在の会員数は385名。会員へは、姉妹都市等の情報や本市主催の交流情報等を提供している。


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