2000年
8月25日号



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市少年指導センター西部地区指導委員会会長
今野博美(こんのひろみ)さん(57歳)

青少年への声かけ運動 市民みんなで実践を

 八月十日、多くの見物客でにぎわう雄物川花火大会。会場周辺を見回り、中学生や高校生に「よお、元気か」「花火はきれいだったろう」と声をかける少年指導委員の今野博美さん(下浜羽川 57歳)。市少年指導センターの委嘱を受け、かれこれ十二年になるベテランの指導委員です。
 少年指導委員は、地区の市民憲章の会や児童委員、学校の先生、市民ボランティアなどで構成され、現在三百四十七人。青少年の非行を未然に防ごうと、駅前繁華街や千秋公園などを定期的に見回り、子どもたちの様子を観察しながら、「声かけ運動」を行っています。
 「子どもたちにはできるだけ声をかけるようにしています。あいさつはもちろん、『頑張れよ』と励ましたり。子どもは大人から関心を示されないと寂しい気持ちになるようです。次代を担う子どもたちの健やかな成長を願う気持ちが大切なんです」と今野さん。
 最近の青少年犯罪に、胸を痛めるときも…。「経済優先で過ごしてきた社会のゆがみのせいでしょうか。子どもたちの本質は変わっていませんが、いろいろな情報に翻弄され、自分を見失ってしまうのかもしれません。大人社会が大きく影響しているのです。だからこそ、市民みんな、社会全体で子どもたちを見守ってあげたい。『声かけ運動』はその第一歩です。各ご家庭でも地域活動やボランティアなどに参加し、社会と関わっていくことを意識してはいかがでしょうか」。
 大人も子どもも声かけあって、地域全体で温かい眼差しをそそいであげたいものです。

 

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毎週月〜金曜日、午前9時〜午後4時
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