2000年
9月22日号



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泉地区に福祉複合施設

整備計画のお知らせ

市では、泉地区に福祉複合施設の整備を計画しています。ひとつの建物の中に、保育所、高齢者生活福祉センター、知的障害者の通所授産施設、そして、地域のかたがたとの交流の場をつくるものです。

 

ノーマライゼーションの福祉をめざす開かれた施設です

 この計画は、二十一世紀の福祉がどうあるべきか、新しい発想で福祉をもっと開かれたものにしようとする、ひとつの取り組みです。
 建物の中をそれぞれの利用者や地域のかたがたが、分け隔てなく自由に行き来できるような施設は、全国でも先駆的な試みとなります。
 子どもたちも高齢者も、また、障害のある人もない人も、一人ひとりが生きがいや幸せを感じられるような、ともに力を合わせて支え合う「ノーマライゼーション」の理念がここにあります。
 施設の建設・運営にあたっては、このあと市内の社会福祉法人から具体的な事業計画書を出してもらい、優れた計画の一法人を決定します。オープンは平成十四年度の予定です。

 

地域交流スペースが中心の開放的な福祉施設です

 ノーマライゼーション…。理想を言葉でいうのは簡単ですが、この施設が理想を現実にできるかどうかは、これからみんなでゆっくりと時間をかけてつくりあげていくものだといえます。
 施設の利用者同士、また、利用者と地域のかたがたとの自然な交流が芽生えてこそ、はじめてこの複合施設の意味があります。
 そのため、この複合施設には地域交流スペースを設け、市民が気軽に立ち寄れる、語らいの場や福祉学習の場にしたいと考えています。ここを中心に、いろいろな交流がふくらんでいくことを期待しています。

 

思いやりのある子どもに育ってくれますように

 この保育所では、高齢者や障害者と日ごろから接することで、思いやりやいたわりの心を持った子どもたちが育ってくれることを願っています。
 また、育児サークルに開放する部屋を設け、保育所に通う子どもたちのほかにも、たくさんの親子が集える場所とします。

 

高齢者が自活して住む新しい形の居住施設です

 現在、特別養護老人ホームなどの介護保険施設に入所している高齢者で、介護保険制度で「非該当」または「要支援」と認定されたかたは、平成十六年度いっぱいで施設を退所しなければなりません。
 高齢者生活福祉センターは、そのようなかたがたや、自宅での生活に不安のあるひとり暮らし高齢者などが、安心した生活を送ることができるように配慮された個室タイプの居住施設です。
 外出も自由で、生活の見守りをする生活援助員が二十四時間いますので、もしものときにも安心です。

 

障害者の自立と社会参加を支援します

 ここに計画した知的障害者の通所授産施設は、保戸野、新屋南浜町(第一・第二)、千秋公園にある四か所の授産所を統合するもので、市の認可を受けた法定施設になります。
 法定の認可施設になると、運営費に国と市の補助が受けられるので、ゆとりある作業環境の確保やスタッフの身分保障などができるようになります。そのため、ただ単に就労のための授産作業を繰り返すだけでなく、趣味活動や文化活動などを楽しみ、たくさんの人々との出会いの中で、豊かな人生づくりをしていくことができるようになります。
 市では、市内にあるほかの民間小規模作業所についても、その法定化について支援していくことにしています。

 
配置図
建設地

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