2001年
3月23日号



21世紀の「秋田市環境基本計画」

人にも地球にも やさしい あきた

「環境の世紀」といわれる二十一世紀。私たち人間は、この美しい地球環境を損なうことなく、永遠に守っていかなければなりません。市では、この二十一世紀のスタートにあたり、「秋田市環境基本計画」をまとめました。私たち一人ひとりが、身の回りの環境や地球に、ほんの少しの思いやりを持てたら素敵です。


個別対策では解決が難しく

 二十世紀は、物質的に大変豊かになった一方で、様々な環境問題が発生し、環境の著しい劣化を招いた時代でもありました。
 廃棄物の増加や地球の温暖化、オゾン層の破壊などといった様々な環境問題が、私たちの生活にも影響を及ぼし始めています。近年の環境問題は、私たちの日常生活が要因となって引き起こされるものが多く、工場などの規制や指導、自然環境の保全といった従来の個別対策だけでは解決が難しくなってきています。


自覚なしには語れない

 「秋田市環境基本計画」は、平成十三年度〜平成二十二年度の十年を期間としています。平成十一年三月に制定した秋田市環境基本条例の理念をもとに、秋田市が抱える環境面での課題を明らかにし、恵まれた環境を守り、より良いものとしていくためにつくったものです。この四月からスタートする「秋田市新世紀プラン」でも、秋田市は環境についての施策を重点テーマに掲げています。
 環境基本計画では、市、事業者、市民が協働して取り組んでいくための目標を設定し、具体的に私たちが何をするべきかといった施策の方向などを示しています。望ましい環境像は「人にも地球にも やさしい あきた」です。私たち一人ひとりが、まさしくこの表現のようなあきたを実践できたら、恵まれた環境を損なうこともなくなることでしょう。


環境の数値目標も

 計画では、大気環境、廃棄物など十三の環境の分野ごとに具体的な数値目標を掲げ、その進ちょく状況を把握しながら、効果的・効率的に環境に関わる施策を展開していきます。
 例えば、大気環境では左表に示す目標値を設け、実際に調査を行いながら、その基準数値の維持・達成をめざします。


■数値目標の例(大気環境)

環境指標目標値
二酸化窒素0.02ppm(年平均値)以下
浮遊粒子状物質0.02mg/立方メートル(年平均値)以下
光化学オキシダント環境基準の維持達成
(0.06ppm(1時間値)以下)
二酸化いおう0.005ppm(年平均値)以下
ベンゼン環境基準の維持達成
(0.003mg/立方メートル(年平均値)以下)
トリクロロエチレン0.02mg/立方メートル(年平均値)以下
テトラクロロエチレン0.02mg/立方メートル(年平均値)以下
ダイオキシン類環境基準の維持達成
(0.6pg-TEQ/立方メートル(年平均値)以下)
二酸化窒素(自動車排ガス)0.04ppm(年平均値の98%値)以下
一酸化炭素(自動車排ガス)1ppm(年平均値)以下


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