※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。


石川市長

新年度予算を語る

「新世紀特別枠」でメリハリ

 寒さ厳しく、雪が多かった長い冬も過ぎ去り、新入園児、新入学生、新入社員など「新」と冠の付く人々が目立つ春、四月になりました。市の仕事も四月から、「秋田市新世紀プラン」にもとづく平成十三年の新年度事業として始動しております。
 三月議会で承認された予算の大要について、市民の皆さんはご承知かと思いますが、特徴的なことを述べてみましょう。
 先ず予算の規模ですが、「一般会計」「特別会計」「企業会計」合わせて二千百四十一億六千二百五十一万一千円で、昨年比三.六%のマイナスです。これは、焼却炉建設事業や中高一貫校建設などの大規模事業が昨年の段階でほぼ終了したためで、市民生活関連の予算が減ったわけではありません。また、企業会計からはガス局の民間移管により「ガス事業会計」がなくなりました。
 そして、今年度予算の特徴は、職員達のアイデアを中心に「新世紀特別枠」事業を設定したことです。この中には、ごみのリサイクルの一環として、希望する市民に「生ごみ処理機」の購入費を補助する事業や、IT革命に対応するため、約一万二千人の市民を対象に、公民館などで「情報通信技術基礎技能」の無料講習会を開く事業などがあります。
 また、川尻小学校をモデルに、特別教室などを地域開放し、地域に開かれた学校づくりを進める「すくうる・コミュニティ21事業」も「新世紀特別枠」の予算で行います。
 このように、今年度予算は、市民生活に密着し、市民の暮らしと産業に役立てることを基本にしながらも「新世紀特別枠」という二〇〇一年ならではの性格づけをした内容としました。心配される財政健全化の問題ですが、今年は、一般会計では市債(借金)を三十一億円も減らして、一般会計の中に占める比率を八.四%とするなど、引き続き健全財政を維持しております。
 以上、新年度事業概要の一部ですが、詳細は、今号の特集でもお知らせしていますので、ご覧ください。


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