※掲載している情報は、「広報あきた」発行当時のものです。


2001年5月25日号

地球のため、わたしたちのため、
できることから始めませんか。

一人ひとりがライフスタイルを見つめ直し、環境のために身近なところからできる取り組みを進めれば、ゆっくりでも確実に、環境にやさしい大きな変化の流れができるはず…。
自分の身のまわりから、地球の環境を考えてみませんか。


 どこまでも広がる青い空、恵みをもたらす豊かな水。今でも市内にはたくさんの自然が残っています。
 わたしたちを取り巻く貴重な財産であるこの自然を次の世代にも残したい。それは、誰もが抱く共通の願いです。
 その願いをかなえる方法の一つとして「秋田市環境基本計画」がこの四月にスタートしました。その目的は、恵まれた環境を守り、より良いものとしていくこと。市と市民、事業者が協働して取り組んでいく目標を設定し、具体的に私たちが何をするべきかといった取り組みの方向などを示しています。

今、秋田市の環境はどうなってるの?

 秋田市環境部では、大気や水質、土壌などが、わたしたちの生活に悪い影響を与えるほど汚れていないか、常にその状況を監視しています。
 まずは、わたしたちの住むまちの環境が、現在どのような状況にあるか、おもな調査結果を見てみましょう。

ダイオキシンをなくすため、ごみの処理は正しく

平成十二年一月に施行された「ダイオキシン類対策特別措置法」の規定により、秋田市では環境中のダイオキシン類の調査を、大気年四回、水質、土壌は年一回行っています。
 平成十二年度の測定値は、いずれも安全の目安となる環境基準を満たす結果となりました。大気と土壌では、発生源周辺の数値が一般環境地点よりやや高く、また水質調査の河川では、渇水など水量の影響を受けやすい猿田川、草生津川の数値がやや高い傾向にあります。
 発ガンの可能性があるダイオキシンの発生の原因は、ごみの野焼きや焼却炉の不完全燃焼などです。ごみは正しく処理しましょう。

河川に影響を与える生活排水の改善を

 市内を流れる十七河川、二十九地点で水質汚濁の調査を毎月行っています。
 BOD(生物化学的酸素要求量)は、河川水や排水などに有機物(汚濁物質)がどの程度含まれているかを示すものです。この数値が大きいほど水が汚れており、3ミリグラム/リットル以下で鮎や鮭が遡上すると言われます。
 BODの高かった草生津川も下水道の整備などでここ数年、きれいになってきているといえます。平成十二年度の値が前年度より高いのは、夏期に河川の水量が減少し、自浄作用が低下したためと考えられます。
 わたしたちが出す生活排水もBOD増加の原因の一つです。食べ残しやムダな油を流していませんか。

車社会の現代だからちょっとした配慮が必要

 大気汚染の調査は、市内十一か所で、二十四時間体制で行っています。
 呼吸器疾患を引き起こす二酸化いおう、小さなごみやほこりの浮遊粒子状物質、光化学スモッグの原因である二酸化窒素。発生の原因は、石油、石炭などの燃焼や自動車の排出ガスです。国道が交差し、工場が密集する茨島地区は、環境基準内であるものの他の地区よりやや高い数値ですが、近年は、周辺工場の環境に配慮した対策効果もあり、徐々に改善されてきています。
 自動車の排出ガスについては、特に冬期の渋滞がいっそう大気を汚しているようです。アイドリングの停止、公共交通機関の利用など、ちょっとした心がけが必要です。 


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