2001年7月27日号

佐竹市長就任

住みよい秋田市をつくる
「特公約」の実現に取り組みます。
秋田市長 佐竹敬久


 このたび、市民の皆様のご支持を受け、第十七代秋田市長として、市政を担うことになりました。私の掲げた公約を着実に実行し、三十一万市民の負託にこたえ、市民の幸せ実現のため、身を粉にして市政運営に尽くす決意でおります。

事業発注システムと情報公開

 選挙期間中も繰り返し申しあげてまいりましたが、まず、市政の信頼回復のために、事業発注や情報公開など行政運営の基本となる部分を最大限、透明なシステムに改革しなければならないと考えています。
 公共事業の発注については、透明性を確保する新しいシステムを導入するための研究を進めます。問題となるのは業者選定などにおける権限の集中、権限の長期化です。同じ人が長く権限を持ち続けることをやめ、業者選定の過程などをはっきりさせることで、この問題は防げるでしょう。
 また情報公開についても、一歩進めた形での情報提供を行ってまいります。現在の情報公開は、請求があってはじめて情報をお見せするもので、請求の方法も分かりにくい感じがします。そこで、公開請求をしなくとも、市民が市政情報をいつでも自由に閲覧できる場所を設けたいと思っています。

市民ミーティング

 市民との対話も、堅苦しくない「市民ミーティング」というような形を考えています。地域のかかえる問題などについて当事者のみなさんと膝を交えて話し合うような感じです。とにかく、どんなことでも市役所に気軽に話してもらえるような雰囲気づくりに努めます。市民公聴条例のような制度も用意し、制度的にもきちんと市民の声を聴くシステムをつくりあげていくのが理想です。

大きなことより生活に身近なこと

 政策推進の基本は、「大きなことより、市民生活に身近なことを優先させたい」ということです。
 福祉施策に関しては、介護制度や施設入所の充実はもちろんですが、三十万人規模の街として、住民参加による都市型福祉も考慮してはどうでしょう。若いときに市民ボランティアに参加していただき、その人が老後に、今度は自分がボランティアを受けるといった形です。
 選挙カーで小路を回ったりしていると、道路にはみだしているごみ集積所も気になりました。交通の邪魔にならず、見た目にも乱雑でないようにできないものかと考えています。道路に関しては、冬場の除排雪の徹底も必要です。
 市民サービスに一番身近な、市役所の窓口業務も大切にしなければなりません。市役所を訪れるかたがたに私自身の目も行き届くよう、一階にはオープンな市長執務スペースを置きたいと思います。

中心市街地の開発

 中心市街地の再開発については、人が集まる必然性を考え、最近の消費動向をどう捉えるかが前提となります。人が集まるという観点からすると、文化や福祉的機能も必要でしょう。芸術文化ホールは市文化会館や県民会館との整合性を検討しながら進めます。
 また秋田駅東西を結ぶ秋田中央道路は、駅の東西で分断された感のある秋田市を一体化するうえで将来的にみても必要な道路だと考えています。

的確な現状認識と科学的な将来予測

 市政には、的確な現状認識と科学的な将来予測のもと、市民の目線に立った、いろいろな発想が用意されるべきです。その中から秋田市にとって最も大切なことを選択し、時間のかかるものもあるかもしれませんが、思いきりよく実行していくのが行政に求められていることだと思います。
 二十一世紀の新しい秋田市創造のため、市民の皆様のお力添えをお願いいたします。

佐竹市長の横顔

 昭和22年11月15日、角館町生まれの53歳。角館高校、東北大学工学部精密工学科卒。昭和47年に秋田県庁に入庁し、工業振興課長、地方課長、総務部次長などを歴任、平成9年に県庁を退職。趣味は料理、読書、カラオケ、スキー、ゴルフ。「計画は緻密に、実行は大胆に」が信条。


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