徴兵検査が終わると、順番に徴兵官の前に呼ばれ、判定を受けました
太平洋戦争の開戦がせまる昭和16年6月。 当時、千秋公園近くにあった県記念館で行われた徴兵検査の様子です。 日本の男子は満20歳になると、徴兵検査を受ける義務を課せられました。 徴兵検査は、ふんどし1枚になって、身長、体重測定、視力検査をし、 さらに軍医の前でふんどしをとって細部の検査をした後、甲種、乙種、丙種などにランク分けされるものでした。 甲種合格は「男の名誉」である一方、軍に徴集される可能性が高いことも意味していたといいます。 徴兵検査を受けた一部が現役兵に、残りは補充兵として組織されましたが、 戦争の激化とともに彼らも「赤紙」と呼ばれた召集令状により、軍隊にかりだされました。 8月15日は56回目の終戦記念日。 戦争という惨劇が引き起こした悲しみを忘れぬよう…