2001年8月24日号

シリーズ人

アジアで唯一のチーム秋田県選抜が日本代表

田村吉顕さん。持っているのは競技用のボール
(注：インタビューは8月8日に行ったものです)

日本ファウストボール協会会長
田村吉顕さん(63歳)

 　今月二十六日(日)まで開催中のワールドゲームズ。三十一競技の中で、秋田県選抜チームが日本代表として出場する競技があります。　
　バレーボールの前進と言われるファウストボール。ヨーロッパ諸国で盛んに行われており、世界で最も古いスポーツの一つと考えられています。
　田村さんとファウストボールとの出会いは、一九九七年のワールドゲームズ・ラハティ大会。高校教諭としてバレーボールを指導していたことから、日独のスポーツ交流に関わっていた田村さんは、他の競技視察中に立ち寄ったラハティで、競技の面白さを知り、アジア初の同協会設立に尽力することになりました。
　「日本協会ができたのが三年前。経験者はいない、運営費はないなどいろいろ苦労もありましたが、まずは、ワールドゲームズ秋田大会を目標に頑張ってきました」と田村さん。
　秋田県チームは世界選手権やヨーロッパ選手権にも参加。一九九九年のヨーロッパ選手権では女子チームが、チェコに勝って四位に。みんな大喜びだったそうです。
　「思い切りプレーすることの大切さ。これこそスポーツマンシップの原点だと思いました。ファウストボールの面白さは、バレーボールの約六倍あるコートをいかにして活かすか、相手チームとの心理的駆け引きにあります。外国で試合するときは観衆を味方に付けるため、喜びや悔しさを体で表現するんです。ワールドゲームズが終わったら秋田を発信地として、競技の面白さを国内、そしてアジアに広めていきたいです」と話してくれました。

ファウストボール
　屋外で行うバレーボールに似た競技。ネットをはさみ、5人対5人で対戦します。一度バウンドしたボールを3回以内に片手で、こぶしか腕で打ち返します。1セット20点の3セットマッチ。サーブ権はミスした側に移ります。



ファウストボールにチャレンジ！！
　高校生以上のかたを対象に、ルール解説から実技までを指導します。運動のできる服装で直接会場へどうぞ。参加無料。
日時 　9月8日(土)・22日(土)
10月13日(土)・27日(土)
11月10日(土)・24日(土)		 午後2時〜
　　5時30分
場所 御所野総合公園球技広場

●問い合わせ　県ファウストボール協会　TEL(832)4190

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