2001年9月14日号

私のワールドゲームズ
世界とふれ合えた!


 世界各国からたくさんの人が集まった貴重な11日間。ボランティアやホストファミリーなどさまざまなかたちで大会に関わり、選手たちと交流を深めたみなさんに、お話を伺いました。

 ドイツの選手たちと交流
 (将軍野中体育館で)


ボランティア最高齢!
いろんな出会いが…

坂本鐵郎さん(73歳)

 秋田駅の改札を出たところのインフォメーションブースで一足早く8月1日から、大会の情報や会場の案内などをしました。
 ワールドゲームズボランティアの登録をしたのが2年前。一生に一度のいい経験になると思い行動に移しました。もともと「秋田シニアネットワーク」という団体のメンバーとして、同世代の人たちとは活動していましたが、この機会に若い人たちの中に積極的に入っていければと思ったのも参加したきっかけの一つです。おかげで孫の世代の子どもたちともすっかり仲良くなれました。
 外国のかたにとって初めて降り立つ秋田の地。楽しい時間を過ごしてもらえるように、道案内一つにしても丁寧に接したつもりです。

 坂本さんとボランティアの皆さん


歓迎ファウストボールチーム
ドイツ語も覚えました!

菊池麻維さん(将軍野中3年)

 ドイツのファウストボールチームが学校に訪れたのは、試合前日の8月17日。夏休みでしたが私たち約200人の生徒が、選手のみなさんと交流しました。
 交流会は、ワールドゲームズ委員22人が、6月から準備を進めてきました。ファウストボールを教えてもらったんですが、バレーボールのルールに慣れている私たちには意外と難しかったです。
 競技を教えてもらったお礼に地元の港ばやしや習字、茶道などで歓迎しました。選手のみなさんも大喜びで、初めての習字や茶道に身振り手振りでコミュニケーション。選手の人たちとメールアドレスの交換もしました。試合の応援にも駆けつけて、ドイツが少し身近になったような気がします。


ボランティア体験は
私自身のステップアップ

石井資子さん(短大2年)

 私はいま、神奈川の短大で英語を専攻しています。外国への留学も考えて、この機会に外国のかたと交流し、いろんなことを学びたいと思い、夏休みを利用して一時帰省しました。
 ワールドゲームズプラザで会場案内やスケジュール進行を英語でアナウンスする仕事が担当。多くのかたにサポートしていただき大変感謝しています。楽しみにしていた開会式やラグビーを、仕事のために見ることができなかったのがちょっと残念…。でも、期間中はとても充実して過ごせました。私にとってのワールドゲームズも大・大・大成功でした!

英語は得意!がんばる石井さん


金メダリストが我が家にやってきた!!

筒井さんが用意したパジャマにご満悦

筒井さん一家(飯島)

 我が家には、ロシア・スポーツアクロ体操チームからポリナ・リュマレワさん(17歳)とアンナ・モホワさん(20歳)がホームステイしました。なんとこの2人、金メダリストなんです!メダルも見せてもらいました。重みがありました。
 ロシア語は初めてでしたが、長女が東京から帰省してくれて英語でコミュニケーションがとれたので不便はなかったです。普段の彼女たちはネイルアートに興味を持ったり、ビーズで作った指輪やネックレスのプレゼントにはしゃいだり、本当に普通の女の子という感じでした。1日にも満たない時間でしたが、お互いに印象深い滞在となりました。
 彼女たちの活躍を遠い日本から見守っていきたいと思います。

左から筒井金七さん、マツさん、和子さん


2年間の準備が実を結びました

菊池紀文さん
(秋田キャッスルホテル)

 ホテルには、大会役員のみなさんが宿泊。選手よりも滞在期間が長いので、体調を崩されないよう、空調管理やこまめな清掃に気を遣いました。食事も数千人単位で用意することもあったのでビュッフェ方式にし、毎日少しずつ違うメニューを取り入れるなど、工夫を凝らしました。外国のかたは、食事にたっぷり時間をかけるので我々も最初は戸惑いましたが、外国の慣習に直接触れることができ、学ぶことも多くありました。
 長野オリンピックを経験したホテル関係者にアドバイスをいただきながら2年間、大会に備えてきました。その甲斐あって、役員 ・選手それぞれリラックスして過ごしてもらえたと思います。中には、毎日スタッフに自国ベルギーの御国自慢をするかたもいて、すっかりホテルで有名になりました。

ホテルの受付カウンターで


口コミで広がり
インターネットカフェ連日大盛況

佐藤雅春さん
(デジタル・ラウンジ経営)

 インターネットカフェ「デジタル・ラウンジ」が連日大盛況。大会期間中、1日延べ100人もの外国の選手、役員の人たちに利用してもらいました。1時間200円という低料金で24時間、自由にインターネットに接続できるとあって、特別PRもしていなかったのですが、口コミで広がり、特に夜は超満員。
 外国の選手、役員のみなさんは、メールを使って自国に競技結果を報告したり、家族や職場にメールを送ったり。インターネットで天気予報を調べるかたもいて、夜8時過ぎには、30台のパソコンがフル稼働、順番待ちもでるほどでした。
 外国ではネット利用が当たり前、パソコンも難なく使いこなして、日本や秋田との定着度の違いを痛感しました。
 このインターネットカフェは、キャッスルホテル2階に8月にオープンしたばかり。今度は秋田のかたもパソコンをどんどん利用して、世界と様々な情報交換をしてくれるのを楽しみにしています。

ラグビーの役員に話しかけるデジタル・ラウンジの森屋店長



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