2001年9月28日号

地元で働きたい!

 長引く景気の低迷により、県内では依然として求人の減少が続き、来春の大学・高校卒業者、Aターン者、中高年齢者などの雇用はたいへん厳しい状況にあります。特に、高卒者にとっては、企業の即戦力志向による大卒者採用の動きや、これまで高卒者の受け皿となっていた製造業の求人の落ち込みなどにより、就職の道は一層狭いものとなりそうです。
 秋田市、河辺郡、南秋田郡(若美町を除く)のハローワーク秋田管内では、四千七百七十三人が来春高校を卒業する予定ですが、そのうち八百五十六人が県内就職を希望しています。若者は、秋田の将来を担う大事な人材です。一人でも多く地元採用していただけるよう、企業の皆さまのご協力をお願いします。

問い合わせ 工業労政課 TEL(866)2114

求人票の早期提出にご協力を!
片岡浩成さん(ハローワーク秋田)

 ハローワークでは、来春の学卒者に対する求人を六月から受け付けていますが、ここ数年、各企業とも求人票の提出が遅くなり、年末以降に出そろう傾向にあります。企業の皆さまには学卒者の採用にご理解をいただき、求人票の早期提出にご協力いただきたいと思います。
 学生のみなさんへのアドバイスとしては、景気低迷が続く現状では希望の会社一社のみの受験で採用されるというパターンは非常に少なくなってきているので、あきらめないで何社か受けてほしいということです。
 ハローワークでも十一月と二月に合同の就職面接会を予定しています。昨年はこの面接会をきっかけに三十八人が内定を取り付けました。まずは、こまめな情報収集を心がけてください。

今年は31人の採用を内定
大場雄輔さ(マックスバリュ東北(株))

 我が社は毎年コンスタントに、求人票を提出しています。今年は大卒者二十人、高卒者十人の求人を行い、すでに三十一人の内定が決まっています。不定期に募集する中途採用社員もこの一年で六人を採用しました。
 最近は大卒者、高卒者の新規採用や中途採用社員のほかにも、パートなど実績のあるかたを社員に登用する制度を設けたり、レジ打ちなどの技術検定試験をして資格付けをするなど、個人の技術に見合った雇用条件を考えて社員の質の向上をめざしています。
 新規採用のかたは実績がない分、素直さ、謙虚さを忘れずに、まずは上司や先輩の意見を聞くことが基本だと思います。



3年生の4割が県内就職を希望
越後吉彦さん(秋田商・進路指導主事)

 我が校では三年生の四割近い八十人の生徒が県内就職を希望しています。昨年は、卒業間際で全員が就職先を見つけることができましたが、今年は先が読めません。
 今年は求人数が落ち込み、一人の求人に対し、三〜五人が受験する状況です。
 生徒には、職場の雰囲気を知ってもらうため、職場見学などへの参加を勧めていて、市で行うインターンシップ(就業体験)には今年も二十三人が参加します。昨年参加した生徒からは「仕事の基本がわかって良かった」などという声が聞かれました。職場体験は生徒にとって効果的な就職活動です。多くの企業に受け入れていただき、生徒の体験機会を増やしてあげたいですね。


雇用や経営改善を支援します

■緊急雇用創出特別奨励金 
 解雇、倒産など非自発的な理由で失業を余儀なくされた中高年齢者(45歳以上60歳未満)を雇い入れた事業主に対し、対象労働者1人につき30万円が国から支給されます。
●問い合わせ 県雇用対策室 TEL(860)2331
      (社)県雇用開発協会 TEL(863)4805
■企業活性化・雇用緊急対策プロジェクト 
 県では、県内企業の活性化と新たな雇用の場づくりを促進するため「企業活性化・雇用緊急対策本部」を設けました。新事業立ち上げへの支援、経営革新に意欲のある企業・個人に対しての指導、助言など、全庁一体となって取り組みます。
●問い合わせ 県総務課 TEL(860)1039


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