2001年10月12日号

秋田市文化章受章者

 平成13年度秋田市文化章の受章者が決まりました。
 秋田市文化章は昭和26年に制定され、学術・芸術・産業・体育などの各分野で、長年にわたり市の発展に大きく貢献したかたに贈られるものです。
 表彰式は、11月2日(金)午後4時から、秋田キャッスルホテルで行います。
問い合わせ 文化課 TEL(866)2246


技 芸

斎藤 喜美さん(春月) (千秋矢留町・82歳)

 華道の研さんに努め、池坊華道教授となり後進の指導育成に尽力するなど、長年にわたり優れた指導者として活躍しました。また、池坊秋田支部長および県華道連盟、県いけばな作家協会など華道団体の要職をつとめ、その組織活動に貢献するなど、華道の普及・発展に大きな功績をあげました。

≪ひとこと≫
 ここまでやってこれたのも、ひとえにみなさんのおかげです。この章を私の一生の宝物にしたいと思います。どうもありがとうございました。

渡邊 豊治さん(泉中央四丁目・73歳)

  喜多流謡教授、喜多流舞教授を経て、平成9年4月に喜多流正教授となりました。昭和57年に県喜多流謡曲連盟を創設し、秋田藩以来の伝統ある喜多流の再興と発展に努めています。また、定期演能大会を実現したほか、現在、御所野学院表現科の講師をつとめるなど、後継者の育成に尽力しています。

≪ひとこと≫
 とても光栄に思っています。能楽楽土をみなさんに堪能していただきたい。能楽の魅力である幽玄の世界を十分に楽しんでいただきたいです。

社会文化

堀田 正治さん(山王七丁目・75歳)

 保戸野鉄砲町竿燈会に所属して、竿燈妙技大会第1回個人戦で優勝するなど、名演技者・名指導者として活躍しました。また、竿燈行事の研究を重ね、「竿灯のはなし」や「竿燈の本」を発行。平成3年、秋田市竿燈会会長に就任し、国内外からの要請に応じ、竿燈の魅力を広く伝え、伝統文化の保存・振興に大きく貢献しています。

≪ひとこと≫
 秋田の文化を伝えることができ、満足感でいっぱいです。長年竿燈を続けてきましたが、一番心に残るのは妙技大会第1回個人戦の優勝です。

伊藤 武美さん(山王一丁目・74歳)

 長年にわたり歴史研究に励み、シルクロード全域を踏査するなど意欲的な調査活動を続けています。また、「佐竹義宣と正洞院」などの著書を通じて、歴史の解明に大きな実績をあげています。現在、文化財保護協会会長として組織の強化などに尽力し、秋田市の文化財愛護思想の高揚に貢献しています。

≪ひとこと≫
 文献だけでなく、実際にどこにでも足をはこんで調べることが私のモットーです。これをきっかけに、ふんどしを締め直してますます研さんを積み、歴史の解明に努めたいです。

渡部 誠一郎さん(手形字才ノ浜・70歳)

 昭和30年、秋田魁新報社に入社以来、健筆をふるって議論を展開し、県勢・市勢発展への世論の喚起に大きな功績をあげています。また、膨大な歴史資料の発掘・研究に基づき、優れた著作を多数執筆刊行し、郷土の歴史や先人の功績をわかりやすく解き明かし、郷土意識の高揚に貢献しています。

≪ひとこと≫
 これまでご協力していただいたかたがたにとても感謝しています。私は書くのが仕事ですから今でも、1日1回でもペンを手にしないと床に着けません。今、31冊目の発行を手がけています。


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