2002年3月22日号

●地域の活動事例

地域のかたの支援が必要なんです


大人も友だちを三人つくる

桜小 桜たんけん塾 遠田順夫さん(桜四丁目)

 平成七年から桜小の四年生以上を対象に、遊びや人との触れ合いなどの機会をつくっています。家族との対話が少なくなり、加えて地域とのつながりも希薄だったりするからです。
 地域は、学校と家庭の潤滑油の役割を担うところだと思います。また、地域、社会には、学校や家庭にはないルールがあります。それを知ることで生きる力が育てられていくし、主体的に考え、判断し、意欲的に行動するようになります。大人がちょっと後押しすれば、子どもの自信につながり、グンと成長するんですね。
 まずは大人同士で友だちを三人つくってみましょう。そして、子どもたちのことを考えてみる。すると、何かが生まれてくると思います。


地域で育てる実践の場

下北手小 ジュニアスポーツクラブ  藤田米蔵さん(下北手松崎)
 第二・第四土曜日、クラブ活動に入る前の四年生以下の子どもたちを対象に、体育館などで、フライングディスクやスポーツチャンバラ、雪上遊びなどのスポーツやゲームで交流しています。
 今の子どもたちは積極的に外で遊ばないし、遊びの開発もできないので、その手助けをしてあげるのが大人の役割と考えています。
 今後の課題は、いかに、子どもの両親、地域の人たちが参加してくれるかです。定期的に行うには、人手不足は避けて通れない問題ですから。
 地域の子どもは地域で育てる。これが実践できる場として四月からもいろんな遊びを考えています。地域のみなさん、ぜひ参加してください。 


いろんな経験から学ぶもの

杉の子クラブ 越前 久さん(牛島東一丁目)
 杉の子クラブは、小学生の遊びの機会を、自然、科学、音楽など得意分野を持った仲間十人で支援しているクラブです。
 最近の子どもに関わる事件や問題を聞くと、とても気がかりで…。私が子どもの頃はいじめや不登校という問題はありませんでしたし、貧しい時代でも生きる楽しさがありました。その気持ちを今の子どもたちにも味わってほしいと思います。
 ゲームやパソコンでは感じることのできない、臭いや味、感触、人付き合い、思いやりの心、命の大切さなどは、生活やいろんな経験で学んでいくもの。子どもに指導するのではなく、一緒に遊ぶ感覚で、感動や自由な発想、知りたいと思う気持ちを共有しています。


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