2002年4月26日号

ある家族の再就職奮闘記
あきたさん家の物語


第7話 生活できなくなったら、どうしよう…。

一郎さんが突然のリストラで無職となってしまってから3か月。就職活動に励んでいるものの、なかなか希望する職が見つからず、内心不安な一郎さんの目に「離職者支援資金」の新聞記事。さっそく貸付を行っている秋田県社会福祉協議会を訪ね、パンフレットを手に説明を受けました。
 すると、「あきたさんの場合、貸付対象要件は満たしていますが、雇用保険を受給中は貸付が受けられませんので、最後の雇用保険を受給した後に、もう一度いらしてください」とのことでした。返済は貸付期間終了後6か月据え置き、と聞いて安心した一郎さんでしたが、市役所にも生活の相談をするところがあると聞き、福祉事務所に行ってみることにしました。

 市役所福祉棟1階の保護課に案内された一郎さん。ここは生活保護を担当しているとのことですが、生活保護という言葉を聞いたことはあっても詳しいことは知りません。リストラにあったことや今の生活状況、今後の不安などを相談し、制度について聞いてみることにしました。

 生活保護とは、病気や働き手の死亡・解雇などで、生活費や医療費などに困る場合に手助けする制度です。国の基準で決められた世帯の最低生活費の額と世帯全員の収入を比較して、不足する分が保護費として支給されます。最低生活費は住んでいる人の数、年齢などで決まり、世帯によって違うとのことなので、あきたさんの世帯ではどのくらいなのか計算してもらいました。
 あきたさんの世帯は、東京に住んでいる長女を除いて5人世帯で計算されます。医療費などを除いた国の最低生活費は254,640円。それに対して、あきたさんの家族の収入は約350,000円と、最低生活費を上回っていました。また預金などの蓄えもあるので、今の時点では対象にならないとのことでした。

 すぐに利用できる制度がなかったのには少しがっかりしましたが、生活費を助けてくれる制度があることを知って、ちょっと肩の荷が軽くなったような気がした一郎さんでした。

次回 希望する職の求人を見つけた一郎さんが会社に面接を受けに行くことに…。

●問い合わせ 秋田市緊急経済・雇用対策本部 TEL(866)2114

離職者支援資金に関する問い合わせ 秋田県社会福祉協議会 TEL(864)2711
生活保護に関する問い合わせ  保護課 TEL(866)2096

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