2002年6月14日号

6月は環境月間です。
見直そう今までの暮らし 考えようこれからの暮らし

 私たちの貴重な財産であるこの自然を次の世代にも残したい。
 その願いをかなえる方法の一つとして、市では「秋田市環境基本計画」に基づいて、市と市民、事業者が協働した取り組みを進めています。
 環境のために一人ひとりがライフスタイルを見つめ直し、身近なところからできる取り組みを進めれば、ゆっくりでも確実に環境にやさしい大きな変化の流れができるはず…。
 まずは自分の身の回りから地球環境を考えてみませんか。

秋田市の環境は

 市環境部では、大気や水質、土壌などが、わたしたちの生活に悪い影響を与えるほど汚れていないか、常にその状況を監視しています。

ごみの野焼きはダイオキシンの一因

 平成十三年度はダイオキシン類の大気中の調査を年四回、水質、土壌中の調査を年一回行いました(表1)。
 その結果、猿田川(開橋地点)の水質がやや環境基準を超えました。これは、周辺で野焼きが行われたためと考えられ、市ではより詳しい調査を行うとともに、流域の事業場に対して野焼きなどをやめるよう指導しました。
 また、平成十二年に施行されたダイオキシン類対策特別措置法に基づき、廃棄物焼却炉を設置している工場などを調査・指導したほか、市の施設についても検査しました。
 ダイオキシンは、ごみの野焼きや焼却炉の不完全燃焼など、私たちの身近なところからも発生します。発生したごみは野焼きなどをしないで、正しく処理しましょう。

台所が河川直結の所では生活排水にも心くばりを

 市内を流れる十五河川、二十九地点で水質汚濁の調査を毎月行っています。
 BOD(生物化学的酸素要求量)は、河川や排水などに有機物(汚濁物質)がどの程度含まれているか示す指標です。この数値が大きいほど水が汚れており、アユやサケの生息には三ミリグラム/リットル以下であることが必要といわれています。
 上のグラフのとおり、平成十三年度は太平川のBODがやや高い状態でした。
 下水道が未整備で生活排水が川に流れ込んでいる地域では、洗剤の使いすぎに注意し、台所から食べ残しや使用済みの油などを流さないようにしましょう。


車社会だから空にもちょっと配慮

 大気汚染の調査は、市内十一か所で、二十四時間連続で行っています。(表2)
 呼吸器疾患や酸性雨の原因となる二酸化いおう、二酸化窒素、細かなチリやほこりの浮遊粒子状物質などの主な発生原因は、石油や石炭などの燃焼や自動車の排出ガスです。
 国道が交差し、工場が密集する茨島地区は、環境基準内であるものの他の地区よりやや高い数値ですが、周辺工場の環境対策や道路整備などの効果もあり、徐々に改善されてきています。
 車を利用するときには、不必要なアイドリングの停止、公共交通機関の利用、低公害車の利用などの心がけが必要です。

大自然の緑は気持ちいいけど・・太平山を清掃登山

 5月26日、太平山の清掃登山が行われました。秋田清掃登山連絡協議会の人たちが主催したもので、小雨の中、登山道を3時間半かけて歩き、たくさんのごみを集めました。 
 ごみの中にはジュースの空き缶、ビールびんやお酒の一升びんなどがありました。その量はなんと200kg。心ない行為の積み重ねが、ずっしりとした重さになりました。
 「ごみをポイ捨てしない」。だれにでもできる簡単なことです。
 一つしかない地球、かけがえのない自然、大切にしていきたいですね。


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