2002年10月11日号

平成14年度 秋田市文化章

 平成十四年度秋田市文化章の受章者が決まりました。
 秋田市文化章は昭和二十六年に制定され、学術・芸術・産業・体育などの分野で、長年にわたり市の発展に大きく貢献したかたに贈られるものです。
 表彰式は、十一月一日(金)午後四時から、秋田キャッスルホテルで行います。

●問い合わせ 文化振興室 TEL(866)2246


文芸

土居輝雄さん
本名長澤昭治
(広面字二ッ屋・73歳)

土居輝雄さんの講演会が10月17日(木)中央図書館明徳館で開かれます。詳しくは17ページをご覧ください

 教職を退職後、秋田藩主佐竹氏の歴史を広く紹介するため文筆活動に入りました。
 佐竹氏の歴史をわかりやすく親しみやすい描写で小説化した「常羽有情」をはじめ、優れた歴史小説や史伝を多く出版しています。
 また、市民向け講座の講師や久保田城址歴史案内ボランティアの会の顧問として、会員の育成強化にも尽力。郷土史の研究を深め、優れた文芸作品を発表し、本市の文化振興に大きな功績をあげています。

ひとこと

七十路に
   神の拾ひぬ
       野菊かな

 時は秋。人生、捨てる神あり拾う神あり。七十代になってこの栄誉にあずかった。


産業

岸部恵一さん
(大町三丁目・66歳)

 昭和四十五年に協同組合秋田卸センターに入居以来、同組合の理事長などを歴任。組合財政の基盤強化をすすめ、新町名「卸町」の実現、団地内の共同配送業務の実施に尽力するなど、団地を一つにまとめ、その活性化と人材育成に努めました。
 平成九年からは秋田商工会議所の副会頭に就任。卸売・流通産業の発展に寄与しただけでなく、小規模事業者の育成など地域商工業の振興発展にも功績をあげています。

ひとこと

 文化章をいただきびっくりしています。いままでの活動を振り返っても、私はサポーター的役割を果たしてきたつもりで、晴れがましい舞台には縁がないものと思っていました。今後も、この章に恥じぬよう秋田のために尽くしたいです。


技芸

寺田美恵子さん
(山王二丁目・59歳)

 幼いころから華道に親しみ、秋田を代表するいけばな作家として活躍。斬新な発想と、卓越した造形感覚で構成された作品は高く評価され、秋田華道の名を大いに高めています。
 平成六年からは、竹青華道会家元として後進の育成に努め、全日本いけばな代表作家展など大きな展示会を成功に導いたり、秋田城跡東門での野外いけばな展など、市民に親しみやすい文化事業を行うなど華道の普及振興に尽力しています。

ひとこと

 文化章をいただき大変光栄です。この章は、私自身への励ましという意味にとらえています。これからも華道を通し、秋田市の文化のために頑張るとともに、一人でも多くの若いかたに華道の楽しさ、素晴らしさを伝えていきたいと思います。 


社会文化

故 奥山良三さん
(享年69歳)

 長年にわたり市民文化団体の活動を支え、斬新な発想と実行力でさまざまな企画・事業を実現しました。
 昭和三十二年設立の秋田市文化団体連盟の組織強化に奔走。平成五年、同連盟事務局長就任後は、百を超す団体が加入する連盟の組織運営に手腕を発揮しました。
 豊かな実務経験と芸術文化への幅広い知識を活かしたサポートにより、市民文化活動の充実とその発展に功績を残しました。

ひとこと

(二女・阿部康さんから)
 昨年十二月に亡くなり、今こうして父に大きな章をいただき、驚いています。また、それ以上に父のことをたくさんのかたが覚えていてくださることをとてもうれしく思います。



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