2003年2月28日号

わたしの介護保険利用術 2

いきいきライフのすすめ!

●問い合わせ 介護保険課TEL(866)2069


訪問サービスがあるからわたしも家族も安心です

佐々木二郎さん(91歳・要介護5)(将軍野)
 二郎さんは一人暮らしで、近くに住む長女の英子さんが家事などを援助して生活してきました。介護保険スタート時は要介護度1でしたが、昨年約二か月間の入院のあと、要介護度5に変わりました。  
 退院後は自宅での生活を希望しましたが、一人で歩けない二郎さんには、日常生活のあらゆる場面で手助けが必要です。入院前と同じ状況で自宅で生活することは大変困難が予想されました。そのため、入院中に家族やケアマネジャーと打ち合わせを重ね、退院した日から必要な介護サービスを利用できる態勢を整えました。
 現在、英子さんは朝から介護にあたっていますが、英子さんが仕事で不在になる時間帯に、二郎さんは訪問介護を利用しています。
 「介護サービスがなければ仕事は続けられません。わたしにとっては、好きな仕事がいい気分転換です」と英子さんは言います。二郎さんも「誰かいてくれると安心ですし、いい人たちが来てくれて幸せです」と二人の生活に介護サービスは不可欠のものとなっています。
 状況に合わせて必要なサービスを素早く取り入れる、これも本人と家族がいきいきと暮らすためのポイントなんですね。

佐々木さんのケアプラン

 介護が必要なかたの心身や、その家族の状況などで、介護サービスの利用の仕方はさまざまです。自分にとって一番いいサービスの利用法を、ケアマネジャーと相談しながら考えてみましょう。

 ケアプランは、ケアマネジャーが、介護される人だけでなく、自宅で介護している人への支援も考えてつくります。佐々木さんの場合も、本人や家族と退院後の生活について話し合い、次のようなことを考えてつくりました。

●解決すべき課題(ニーズ)

・家族が不在で一人でいる時間が多く、不安
・全介助での入浴のため、娘さん一人での入浴の介助が不安
・娘さんが仕事の前に食事を作っていっても、それを盛り付けて食べることができない

●総合的な援助の方針

・家族が不在の時も生きがいをもって、安全に過ごせるようにする
・訪問看護を利用して、安全に入浴できる環境をつくる
・家族のできない部分の食事の準備と見守り 


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