2003年6月13日号

6月は環境月間

人と自然が共生するやさしいまち


 心をいやす海、心を充たす山、心を映す川。自然の一員でもある私たちのちょっとした気づかいで、自然はやさしい答えを返してくれます。まずは身の回りの「自然」を考えてみませんか。

大学病院前の水辺環境を守る会 結成!


呼び戻そう! メダカやホタル

 五月二十四日、秋田市自然環境保全条例のモデル事業として、「大学病院前の水辺環境を守る会(仮称)」が設立されました。
 地元の人たちにより結成されたもので、市と協働しながら、水が濁り、悪臭も放つ水路を、きれいによみがえらせる取り組みをしていきます。水路の清掃・管理のほか、メダカ・ホタルの観察会や水生生物の飼育などを計画中です。
 数年後にはメダカやホタルが観察できるかもしれないこの試みに注目!

身近な問題を考えるきっかけに

設立総会に参加した岸谷昇さん(広面字糠塚)
 町内会の集まりで、この会が開かれることを聞き、自分も何かしたいと思い参加しました。昔は家のすぐ隣でホタルやトンボが飛んでいたものです。
 今は臭いもするし、自転車やタイヤが捨てられている水路ですが、昔のようにホタルやトンボが飛ぶ空間を作っていきたいです。
 また、隣の町内会のかたと接する機会は意外と少ないので、このような会合は町内会どうしの共通の問題を考える良い機会にもなりますね。

環境活動の活発な団体を表彰

 秋田市環境活動推進協議会では、五月二十六日、各地域で集団回収やボランティア清掃などに、積極的に取り組んでいる団体を表彰しました。 
●優良表彰団体
【集団回収部門】
中台婦人部/御所野元町五丁目子供会
【ボランティア清掃部門】
秋田市立下浜小学校/秋田市立下浜中学校/旭川清流友の会
●秋田市環境活動推進協議会では、市民・事業所・行政が協働して環境問題に取り組んでいくため、会員(個人・団体・企業・事業者)を募集しています。問い合わせは、同会事務局(環境企画課)tel(863)6632

地域で行う環境活動を支援します

 市では、地域が主体となって行う清掃活動やごみ減量・リサイクルなどの環境活動を支援しています。
支援対象/町内会・各種市民団体・事業所などで構成され、活動範囲がおおむね連合町内会単位を対象とした団体

支援内容/清掃活動などに使用する消耗品などの物品支給や、チラシの作成、地域の学習会に市の職員などを派遣します

●問い合わせ 環境企画課tel(863)6632

グリーン購入をはじめよう

 グリーン購入とは、製品やサービスを購入する際、必要性を十分に考慮し、価格や品質だけでなく環境のことも考え、環境への負荷ができるだけ小さいものを優先して購入することです。
 「グリーン購入」はヨーロッパで始まった運動で、環境の代名詞でもある「緑」に由来した言葉です。
 環境に配慮した製品には、エコマークや再生紙使用マーク(広報あきたの裏表紙にもあります)などがついています。
●問い合わせ 環境企画課tel(863)6632

データで見る秋田市の環境


ダイオキシン類の調査

大気中の調査▼年4回
水質、土壌中の調査▼年1回(表1) 
野焼きはダイオキシンの一因
 すべての地点で環境基準を達成していましたが、七月の猿田川(開橋地点)、草生津川(面影橋地点)の水質がやや環境基準値を超えました。これは、周辺で行われた野焼きや、過去に散布された農薬のためと考えられ、市ではより詳しい調査を行うとともに、流域の事業場に対して野焼きなどをやめるよう指導しました。
 また、廃棄物焼却炉を設置している工場などを調査・指導したほか、市の施設についても検査しました。
 ダイオキシンは、ごみの野焼きなど、私たちの身近なところからも発生します。ごみは野焼きをせず、正しく処理しましょう。

水質汚濁の調査

市内を流れる15河川、29地点で毎月実施(グラフ1)
生活排水にも心くばりを
 BOD(生物化学的酸素要求量)は、河川や排水などに有機物(汚濁物質)がどの程度含まれているか示す指標です。この数値が大きいほど水が汚れており、アユやサケの生息には三??/?以下が必要といわれています。 左のグラフのとおり、川の水がきれいになっている傾向にあります。
 下水道が未整備で生活排水が川に流れ込んでいる地域では、洗剤の使いすぎに注意し、台所から食べ残しや使用済みの油などを流さないようにしましょう。

大気汚染の調査

市内11か所で、毎日24時間連続で実施(表2)
車社会だから空にも配慮
 呼吸器疾患や酸性雨の原因となる二酸化いおう、二酸化窒素、細かなチリやほこりの浮遊粒子状物質などの主な発生原因は、石油や石炭などの燃焼や自動車の排出ガスです。
 国道が交差し、工場が密集する茨島地区は、環境基準内であるものの、他の地区よりやや高い数値です。
 できるだけ公共交通機関を利用し、自家用車を利用するときには、不必要なアイドリングの停止や低公害車の利用などの心がけが必要です。

●問い合わせ 環境保全課tel(866)2075


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