2004年2月13日号

秋田市「貸借対照表」(バランスシート)


秋田市の財産と借金を
お知らせします

 前ページの決算報告は、一年間の会計年度に区切って、お金の出入りを記録したものです。この方式では、長期にわたって私たちの秋田市に蓄積された資産や負債(借金)がどのくらいあるのかは、わかりません。
 そこで、秋田市が現在、道路や公園、教育施設、ごみ処理施設、市営住宅、保育所、消防施設などの財産をどのくらい持っていて、同時に将来支払わなければならない負債がどのくらいあるかを示した資料が、この貸借対照表です。
 ここには、市民のみなさんにサービスを提供するための秋田市の「資産」がどれくらいあり、またその資産についてこれまでに支払いの済んでいるお金「正味資産」と、これから支払わなければならないお金「負債」がどれくらいあるのかが示されています。
 なお、地方公共団体の活動目的は住民福祉の増進であることから、「利益」という概念を持っていません。したがって、この貸借対照表は「収益性」よりも「安全性」や世代間負担の「公平性」などを明らかにする視点に立って作成されています。



 道路・公園などの社会資本(有形固定資産…左ページ)を整備するためにこれまでかかったお金のうち、すでに支払いの済んだお金の割合を示すものです。この比率が高いほど将来世代への負担が少ないといえます。
 秋田市では、約3分の2の支払いを終え、残り3分の1が将来の負担となっています。


※債務負担行為に関する情報
…年度を越えて続く契約による後年度の支出予定額
 や融資に対する債務保証の額などを示しています
(1)物件の購入等     63億5,592万1千円
(2)債務保証及び損失補償 55億7,864万9千円
(3)利子補給等に係るもの 28億 60万円

秋田市の有形固定資産はほぼ5割が土木費で、3割が教育費

 有形固定資産の行政目的別割合を見ると、いろいろな行政分野ごとの資産の状態がわかります。
 秋田市が所有する資産は、道路、公園、市営住宅などの土木費が約5割、小中学校、公民館などの教育費が約3割と、この2分野が大きな割合を占めています。

資産総額は約3年分の歳入に相当

 
 貸借対照表の資産合計は、これまで形成した社会資本が、何年分の歳入の金額に相当するかを見ることができます。この比率が高いほど、社会資本整備が進んでいると考えられます。
 秋田市の資産合計は、約3年分の歳入の金額に相当します。

●貸借対照表ってなに?

 例えば、一般家庭で、現金と銀行から借りたお金で車を買ったとします。その結果、資産(車)を取得し、同時に銀行から借りた分の負債(借金)、現金で支払った分の正味資産が発生します。
 資産・負債・正味資産の三つの状態を表したのが貸借対照表です。左側(借方)と右側(貸方)は、必ず同じ金額になることからバランスシートと呼ばれます。



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