2004年3月12日号

合併コーナー

第8回合併協議会
補助金、保健・衛生事業、
ごみ処理事業などについて審議


 二月二十三日、秋田市・河辺町・雄和町の第八回合併協議会が開かれました。
 今回は、「補助金等の取扱い」「保健、衛生事業の取扱い」「ごみ処理事業の取扱い」など八つの案件が審議され、すべて議案どおりに承認されました。

合併協議に関するご意見をお寄せください
秋田市合併推進局tel(866)2785 ファクス(866)2795
合併協議会ホームページhttp://www.aky-gappei.jp/

補助金等は秋田市の制度に統一

 各種団体や市民活動などに対する補助金など(全二百六十四項目)については、秋田市の制度に統一するものとし、一部の補助金は、その制度の目的を考慮して調整することとなりました。
 また、「雄和町育英会」への運営補助金については、育英会の経営状況を見ながら検討していくことで了承されました。

雄和町育英会への補助金は経営状況を見ながら検討

「雄和町育英会」は、平成二年のミネソタ州立大学秋田校の開校に合わせ、雄和町が母体となって設立した財団法人です。高校生・大学生などへの奨学金の支給・貸与や、学生寮などの教育環境を整備することで修学を奨励し、人材育成をはかっています。
 雄和町では、その運営にあたりこれまで財政支援などを行っており、同秋田校は閉校しましたが、育英会は今後も今年四月に開学する国際教養大学の学生寮などを運営することとしています。
 育英会は、設立当時に約二十三億円の施設整備建設費を借り入れし、平成十年にその残金など十八億九千万円を一括して金融機関へ借り換えしました。その際、雄和町と金融機関、育英会の三者は、十八億九千万円を最高限度額とする損失補償契約を結んでいます。
 この債務返済にあたり、雄和町は育英会に対し、合併前の平成十六年度に約一億五千万円の財政支援をすることにしています。したがって、合併時の平成十七年度当初における育英会の債務残高は約十五億九千万円になると見込まれます。
 合併後の新市においては、平成十七年度から三十年度までの十四年間で、育英会に対し、現段階では総額約七億一千万円の財政支援が必要になると見込んでいます。この補助金については、育英会の経営状況を見ながら検討していくことで了承されました。

健康診査、予防接種などは今までどおり

 乳幼児健康診査、成人の胃がん検診、胸部総合検診などは、秋田市の制度に統一し、今までどおり実施します。
 乳幼児のツベルクリン反応検査・BCG、ポリオ、三種混合、麻しん(はしか)や、高齢者のインフルエンザなどの予防接種も、秋田市の制度で実施します。

<1市2町の強い一体性>
●健診・予防接種は同じ団体に委託して実施
 一市二町の医師は「秋田市医師会」、歯科医師は「秋田市歯科医師会」と、同じ団体に所属しており、健診や予防接種などは同じ団体に委託して実施しています。

ごみ収集は変わりません

 ごみ処理事業は、合併時に秋田市の制度に統一します。ごみの収集方法は平成十七年四月から統一します。
<1市2町の強い一体性>
●ごみ処理などの施設は一緒
 秋田市では、ごみ処理施設を河辺町内に設置しており、河辺・雄和両町から出されるごみも、この施設で一緒に処理しています。
 同様に、両町からのし尿と浄化槽汚泥も秋田市で処理しています。
●合併処理浄化槽の取扱い
 合併処理浄化槽の補助金額は、人槽別に補助する雄和町の制度を基準として検討することになりました。
 また、合併処理浄化槽を町が維持管理し、設置費用の一割前後の負担金を住民が支払う河辺町の制度は、当分の間現行どおりとします。
●環境モニタリング調査
 環境モニタリング調査(※)は、平成十七年四月から統一します。
※環境モニタリング調査…大気や河川・海域などの環境を良好な状態で保全するための調査

農林水産業の生産基盤や農村の生活環境整備を進めます

 農産物の品質向上や低コスト・省力化のため、共同施設、ほ場などの生産基盤を整備し、農道・農業集落排水の整備により農村の生活環境の向上をはかります。
 また、林道・作業道などの林業生産基盤の整備をはかりながら、「市民の森造成事業」により市民と共生する森林づくりを進めます。

安全・新鮮・安心の地産地消を進めます

 農産物の直売活動などによる販路拡大、学校給食への供給体制整備など、地産地消を進める事業は、これまでどおり積極的に進めます。
●市民農園は現行どおり
 秋田市と雄和町にある市町民農園は、合併後も現行どおり続けます。ただし、場所、使用料などは、合併後、必要に応じて検討します。

<1市2町の強い一体性>
●農林業は同じ組織で事業展開
 農林業では、一市二町をエリアとする「JA新あきた」や「秋田中央森林組合」といった組織を通じて、同じ枠組みで事業を展開しています。また、行政でも、米・野菜・花き生産や畜産指導など、多くの面で同一事業を実施しています。

河辺町・雄和町の財産区は廃止

 財産区とは、河辺町、雄和町の一部の地区で独自に持っている山林などを管理している特別地方公共団体のことです。河辺町に岩見三内財産区と和田財産区、雄和町に大正寺財産区があります。
 この財産区については、合併までに両町と財産区で協定を結び、地方自治法の規定に基づいて廃止します。廃止後の財産は協定に従い、町有財産として秋田市に引き継ぎます。

第9回 秋田市・河辺町・雄和町合併協議会

とき/4月12日(月)午後2時〜
ところ/秋田キャッスルホテル
※傍聴は自由です。直接会場へどうぞ。
●議案(予定)
・上水道事業の取扱い ・下水道事業の取扱い ・建設関係事業の取扱い ・都市整備、交通関係事業の取扱い

商工業関係の事業は秋田市の制度に統一

 中小企業への融資、商店街活性化支援、雇用対策、企業誘致など商工業関係の事業は、合併時に秋田市の制度に統一します。
●中小企業への各種融資制度


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