2004年4月23日号

わたしの介護保険利用術


いきいきライフのすすめ!

●問い合わせ 介護保険課tel(866)2069

人との出会いで気持ちも元気回復!

戸部時江さん(82歳・要支援)(太平)
 時江さんは若美町出身ですが、二十年以上前に秋田を離れ、東京や神奈川で暮らしていました。一人暮らしの時江さんのことを気に掛けながらアメリカで暮らしていた娘のふさ子さんと夫のロナルド・ボーンさんが日本で生活することを決め、時江さんのふるさとの秋田で一緒に暮らそうと誘ったことから、昨年八月に一緒に引っ越してきました。
 しかし、昔秋田に住んでいたといっても、長い間離れていたので親しい人もいません。秋田に来てからは家にこもりがちで、歩行時の段差に苦労することもあり、家族が外出すると一人テレビを見る生活が続きました。その姿に、ロナルドさんもふさ子さんもこのままではいけないと、近くの老人保健施設・山盛苑のケアマネジャーに相談したところ、二月から大平荘のデイサービスを利用することになりました。
 「今、楽しいの。デイサービスは行ってみたらとっても楽しい。みんな親切だし。だんだん来ている人の顔も覚えてきたから、自分から声をかけたりしてます」と時江さん。地区の老人クラブにも参加して地元の友だちもでき、夏の老人クラブの旅行を今から楽しみにしています。
 ボーンさん夫妻も「最近の母は楽しそうで、はりきっているのがわかります。まるで違う人みたいですよ」と喜んでいます。
 要支援のかたは、要介護に進まないように予防することができます。時江さんの場合は、家族が早めに課題に気づき、ケアマネージャーに相談することで、うまく予防につながりました。

戸部さんの介護サービス

介護サービス自己負担額・月約2,100円
*自己負担額は、保険で9割が負担されるため、1割負担となります
<通所介護(デイサービス)>
●週1回 日中
体操で身体を動かしたり、ゲームで手先を動かしたり、仲間との会話を楽しんだりしながら過ごします。入浴や食事のサービスも受けます。

 介護が必要なかたの心身や、ご家族の状況などで、介護サービスの利用の仕方はさまざまです。自分にとって一番いいサービスの利用法を、ケアマネジャーと相談しながら考えてみましょう。

戸部さんのケアプラン

 ケアプランは、ケアマネジャーが中心になって、利用者本人や家族と、どういう援助が必要かを相談しながら作成します。
 戸部さんのプランのポイントは「人と話すチャンスをつくる」ことでした。
●解決すべき課題(ニーズ)
・話し相手がいないため、自室にこもりがちの生活である
・変形性ひざ関節症により、歩行時に段差に苦労する
●総合的な援助の方針
・地元老人クラブとの接点が得られるよう関係者に働きかけ、社会参加を促す
・通所サービスの利用で、心身の活性化をはかり、痴呆を予防する
・適切な住宅改修により、在宅生活がより快適になるよう支援する


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