2004年7月9日号

健康万歩計


今月のドクター/小関史朗先生(市立秋田総合病院皮膚科科長)


アトピー性皮膚炎

 最近、アトピー性皮膚炎の患者さんが増えてきました。アトピー性皮膚炎は、良くなったり、悪くなったりを繰り返し、慢性の経過をとる湿疹です。乳児期には顔面、頭部に湿疹が見られ、小児期には全身の乾燥性皮膚、耳切れ、関節屈曲部の湿疹、成人期には上半身にひどい湿疹が見られます。
 私たちは日常生活でさまざまな刺激を受けますが、その刺激が自分の許容量を超えてしまうとアトピー性皮膚炎が発症すると考えられています。したがって、できるだけ無用な刺激を避けることが大切です。

発症の刺激には2つの原因があります

 アトピー性皮膚炎発症の刺激として、非アレルギー性の原因とアレルギー性の原因があります。
非アレルギー性の原因 細菌・真菌・ウィルスなどの感染、ストレス、不規則な生活、不摂生な生活・食事、機械的刺激(ひっかきなど)、発汗、紫外線など
アレルギー性の原因 卵、牛乳、大豆、米、麦などの食物によるものと、ダニ、家庭内のほこり、カビ、花粉、動物の毛などの環境因子によるもの
 アレルギー性の原因のうち、一般的には、食物アレルギーは2歳まで、それ以上の年齢になると、環境因子が原因で発症するケースが多くなります。

清潔な環境と栄養バランスのとれた食生活を

 アトピー性皮膚炎の予防策として、まず家の床は板張りにし、カーペットはやめましょう。家具類も少なくし、ダニ、ほこりがたまらないようにしましょう。また、バランスのよい食事を考え、甘いものや刺激物は取りすぎないようにします。
 スキンケアも大切です。刺激を避け、汚れを取り、保護しましょう。チクチクした肌着は着ないようにします。皮膚が汚れた場合は、ぬるめの風呂に入り、泡立てた石けんで肌をなでるように洗いましょう。その際、石けんやシャンプーなどが残らないように十分に洗い流します。アトピー性皮膚炎では、皮膚はいわゆるドライスキン状態になっているため、入浴後は保湿作用のある外用剤をぬっておきます。
 アトピー性皮膚炎で悩まないためにも、清潔な環境と栄養バランスがとれた食生活を心がけ、ストレスのない快適な生活を送りましょう。

はつらつ情報


女性のための食生活講座

 40歳以上の女性が対象。旬の素材でバランスのとれた食事作り。講話と調理実習。定員32人。無料。
とき/8月6日(金)午前10時〜午後1時 ところ/市保健センター 
持ち物/筆記用具、エプロン
●申し込み 7月13日(火)から保健予防課tel(883)1175

受託医療機関の追加

歯周疾患検診の受託医療機関に次の医療機関が加わりました。
 いしばし歯科医院tel(829)4618
 TAKU歯科クリニックtel(867)8255
 北インター歯科クリニックtel(869)8461
 将軍野歯科診療所tel(845)0863
 おみ歯科クリニックtel(896)0055
 今村歯科クリニックtel(873)7720

成人歯科相談

 歯科衛生士が歯周病、むし歯など、歯の健康についての相談に応じます。電話で予約が必要です。市保健所保健予防課tel(883)1174
とき/7月27日(火)午前9時30分〜正午 ところ/市保健センター

働く人の健康相談

 従業員50人未満の事業所を対象に、医師が無料で健康相談に応じます。
■夜間・休日健康相談 第2・第4水曜日と第2・第4日曜日の午後7時〜9時。tel0120-67-2306
■健康相談(面接) 第2・第4木曜日午後1時〜3時、秋田市医師会館(八橋南一丁目8−5)で。直接会場へ
■個別訪問相談 事業所の都合に合わせて訪問します。詳しくは市地域産業保健センターへお問い合わせください。tel0120-67-2306

栄養・食事相談

 栄養や食事の相談に管理栄養士が応じます。無料。お気軽にどうぞ。
とき/第1・第3土曜日午前10時〜午後3時 ところ/秋田ニューシティ5階のサンパル秋田
●問い合わせ (社)秋田県栄養士会tel(831)0158

秋田腎臓病シンポジウム

 山形大学医学部附属病院の医師による腎臓病の進行を抑える食事療法の講話、質疑応答など。参加無料。
とき/7月25日(日)午後1時〜5時 ところ/県総合保健センター
●問い合わせ 万有エー・エス・シー(株)tel0120-15-7140


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