2004年8月13日号

郷土で協働(2)


旭北コミセン管理運営委員会
笑顔生まれる地域の“お休み処”に

 今年の四月、秋田市大町にオープンした市内で十七館目の「旭北地区コミュニティセンター」。
 これまでとは運営方法が根本から違う、より地域密着型の新しいコミセンです。


地域の人が運営

 今まで、秋田市にあるコミュニティセンターは、すべて市が管理・運営していました。でも、市民協働元年の今年四月に開館した旭北地区コミセンは、その管理・運営をすべて、地域の実情をよく知る地元のみなさんに行ってもらっています。
 管理・運営に携わっているのは、町内会や各種団体などの関係者二十七人で構成された「旭北コミセン管理運営委員会」のみなさん。
 会長の中谷久之助さんは、「最初は施設の利用者も少なく、どうなることかと心配しましたが、今は毎日たくさんの来館者があってホッとしています。よくここのコミセンで練習する秋田南中学校の新体操部が、全県大会で優勝したときはうれしかったですね」と、四月からのあわただしくも充実した日々を笑顔で振り返ります。

利用者の協力が大事

 利用者が増えると、当然、心配事も増えてきます。「サークルなどの予約が急にキャンセルになったときの対応や、駐車場が狭いので利用者同士のトラブルにならないよう配慮することなど、管理の難しさも感じています」と中谷さん。
 上手な管理のコツは、「常に利用者とのコミュニケーションをはかること」と、委員会のみなさんはいつも感じています。利用者の協力がなければ、みんなが気持ちよく利用できるコミセンは成り立たないんですね。


広がれ!住民の輪

 旭北コミセンのもう一つの特徴は、周りを高層マンションに囲まれていることです。
 中谷さんは、「マンションに住むみなさんも地域住民の一員です。向三軒両隣をマンションに囲まれたこのコミセンを、地域のお休み処として、マンションのみなさんにもどんどん利用してもらいたい」と話します。
 「ここを拠点に住民の輪を広げたい…」という願いを込めて、管理運営委員会ではさまざまなイベントも企画しています。九月十八日・十九日には、外町の総鎮守「日吉八幡神社」の秋祭りに合わせて、コミセンまつりを開催する予定です。地域の特色をいかした楽しい催しを計画中なので、みなさんお楽しみに!
 
 市民協働型コミセン第一号としてデビューして四か月。「旭北コミセン」は、笑顔生まれる地域のお休み処として着実に成長しているようです。



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