2004年12月10日号

2004.12・水道の広場

寒い季節到来
水道の凍結に注意しましょう


 寒さの厳しい、十二月から二月下旬までは、水道管やじゃ口の凍結に注意!
 気温がマイナス四度以下(風当たりの強い所は、マイナス一度〜マイナス二度)や、一日中氷点下の真冬日が続いたときは、水道管が凍結したり破裂しやすくなります。凍結すると、水が出なくなるのはもちろん、完全に凍ってしまったら簡単に解凍できません。
 本格的な冬が来る前に、じゃ口や水抜き栓などの給水装置の点検を行うなど、寒い冬にそなえましょう。


水道の冬じたく●4つのポイント

露出している水道管は要注意!水道管に保温材を巻きましょう。
布きれ・発泡スチロールなどで覆い、濡れないようにその上からビニールテープを巻きましょう。
メーターボックスに保温材を入れましょう。
親指大くらいの大きな発泡スチロールなどを入れます。凍結防止の発泡スチロールはお近くのホームセンターなどで購入できます。
温水器や、湯沸かし器、ボイラーの水抜きを忘れずに。
水抜き(凍り止め)をしっかりと。
水を出した状態で水抜き栓のハンドルを完全に閉めます。
水抜き栓のハンドルの開け閉めは完全に行いましょう。中途半端な操作は漏水の原因となり、水道料金が高くなります。


凍ってしまったら?

水道管にタオルなどを巻き付けて、熱めのお湯(約70〜80度)をゆっくりかけます。
部屋全体を暖かくし、ヘアードライヤーの熱風をかけます。
それでも、水が出ない!
『秋田市指定給水装置工事事業者』へ依頼してください。
解凍作業は有料です。目安として1つのじゃ口につき1万円程度かかります。
なお、アパートなどにお住まいのかたは、管理会社や大家さんに連絡のうえ依頼してください。

水道のメーターボックスの上に雪を寄せないでください。

知らせすることや、漏水の発見などが困難になります。
できるだけメーターボックス上に雪を寄せないようご協力ください。


長期間使用しない空き家や、アパートなどの空室をお持ちのかたは、忘れずに水抜きしましょう。

ここ数年、空き家などで凍結による水道管の破裂が増加しています。ご注意ください。


転居するときは、水抜きを忘れずに!!

冬期間は、凍結による破裂の原因になります。

●凍結に関する問い合わせ
水道局サービスセンター tel(823)8431


大丈夫ですか?
あなたの家庭の地震対策

 突然の地震は、水道、電気、ガスなどのライフラインに大きな被害を引き起こします。
 現在、水道局では水道施設の耐震化を計画的に進めていますが、大規模な地震発生直後は、一時的に水道が止まる可能性が考えられますので、各ご家庭でも日ごろから地震に対して備えておくよう心がけましょう。

飲料水の確保

 生命を維持するために必要な水の量は、一人一日三リットルといわれています。地震により断水になった場合、応急給水体制が整うまでは、各ご家庭で水を確保しなければなりません。食料と同じように、飲料水も最低三日分は確保しておきましょう。


水のくみ置き方法

 清潔でフタのできる容器に、空気が残らないように口元いっぱいまで水道水を入れます。しっかりフタを閉め、直射日光の当たらない場所で保管してください。
 保管しておいた水道水は、消毒作用のある塩素が徐々に無くなりますので、三日に一回は入れ替えましょう。古くなった水道水は、洗濯や掃除などに利用してください。
※フタを開けた場合は、その都度新しい水に入れ替えてください。


お風呂の水も有効に

 お風呂の残り湯は災害時にいろいろな用途に使えますので、すぐ流してしまわずに貯めておきましょう。消火用水や、断水の際にトイレの流し水としても利用できます。


一番近い給水拠点の確認を

 地震により断水した場合は、災害時給水場所になっている市内二十三の小・中・高等学校で給水を行います(下表参照)。
 一番近い給水拠点を確認しておきましょう。


応急給水用容器の準備

 飲料水を確保する清潔なポリ容器などを準備しておくと、給水車から応急給水を受けるとき便利です。
 ポリ容器は、水が入ると以外に重く感じるものです。持ち運ぶことを考えて形や大きさなどを選びましょう。


停電により水が使えないことも…

 受水槽方式のマンションやビルなどは、停電の影響で水を送るためのポンプが停止します。このような場合でも、ポンプの手前にあるじゃ口(散水栓)から給水することができますので、建物の管理人などにご確認ください。


地震のときはじゃ口も閉める

 地震発生時はあわてがちになりますが、避難するときには、火の始末と同時にじゃ口も閉じているか確認してください。断水した場合、じゃ口が開いたままになっていると、水道が復旧したときに家の中が水浸しになってしまいます。


平成15年度水道事業
決算のあらまし

 水道事業は、お客さまからいただいている水道料金をおもな収入として経営しています。
 平成十五年度は、節水意識の定着に加え、冷夏など天候による影響で、料金収入が前年度に比べ約七千万円減少する状況となりましたが、経費の節減など内部努力に努めた結果、約一億二千万円の黒字決算となりました。
 いつでも安心して水道をご利用いただけるように、経費の節減と適切な事業選択を行い、より一層、経営の効率化をはかってまいりますので、ご理解とご協力をお願いします。


水道水をつくり皆さまへお届けするための費用

【収益的収支】(消費税抜き)

水道施設を整備するための費用

【資本的収支】(消費税込み)

平成15年度のおもな事業


■安定給水確保のための事業

(1)古くなった配水管を取り替えたり、水の出が悪い地区に新たに配水管を整備しました。またこれにあわせ、鉛製給水管の取り替えも行いました。(配水管整備事業)
(2)地震などの災害時でも安定して給水できるように実施してきた手形山配水池の増設工事(3年間の継続事業)が完了しました。(緊急時給水拠点確保事業)
(3)浄水場や配水幹線など水道の基幹的施設を整備しました。(施設改良事業)


■老朽給水管解消工事のための融資あっせん制度の創設

 平成15年4月から鉛の水質基準が強化されたことにともない、個人財産である鉛製給水管をはじめとする老朽給水管の取り替えを促進する制度を創設しました。


平成15年度業務実績

●給水人口 ・・・・・・ 313,534人
●給水世帯 ・・・・・・ 125,429世帯
●普及率 ・・・・・・・ 99.0%
●年間総給水量 ・・・・ 40,612,296立方メートル
●1日最大給水量 ・・・ 128,376立方メートル
●1日平均給水量 ・・・ 110,963立方メートル


水道料金100円の使い道(消費税抜き)


水道モニターだより

 水道モニター制度は、水道を使用されるかたからの意見、要望、情報などを幅広くお聴きしながら水道事業運営に反映させることを目的に設けている制度です。



 秋田市の水道は、雄物川の水を水源としていますが、遠く離れた玉川ダムにも水源を確保しています。
 そこで十月十四日、水道モニターが玉川ダムの施設を見学してきました。
 田沢湖町にある玉川ダムは、洪水の調整、かんがい用水の補給、工業用水の供給、河川環境保全などのための流量の確保、発電、上水道用水の供給を目的として、平成二年に完成しました。
 秋田市は、玉川ダムに水道用水として一日最大十一万千六百立方
の水を確保しています。雄物川とあわせ十分な水量を確保していることから、渇水時にも安定して、水を供給することが可能となっています。


玉川ダムの豆知識

●ダムの高さは100m(約30階建てのビルに相当)
●ダム湖の面積は8.3平方キロ東京ドーム約177倍の広さ)
●有効貯水量は2億2,900万立方メートル(25mプール約68万杯分に相当)


モニターの感想

 玉川ダムに訪れる機会がなかったので、今回の見学会は楽しみにしておりました。
 実際にダムの上に立って見ると、想像していたよりもはるかに大きいスケールに圧倒されてしまいました。ダムの水も多くの目的に使用されており、特に大雨後の洪水の調整には気をつけているようでした。秋田市民の飲み水も充分に確保されており安心して水道水を使用できますが、だからといって無駄に使用しないように心がけなければと感じた一日でした。


朝一番の水は飲み水以外に

 朝一番や旅行などで留守にしたときの最初の水は、ご家庭の水道管に長いあいだ滞留した水です。安全のための残留塩素がなくなったり、給水管に鉛が使われている場合には、鉛が溶けだしていることがあります。通常の使用には問題ありませんが、長時間使用しなかった場合は、バケツ一杯くらいの水を飲み水以外にお使いください。


ニセ調査員にご注意を

 水道工事を実施している周辺で「工事により水が濁るので、浄水器を取り付けてください」などと言って、ご家庭を訪問する不審者の情報が寄せられています。水道局では、浄水器の販売やあっせんは行っておりません。また、お客さまからご依頼のない限り、水抜き栓や水質検査のための訪問、訪問や電話によるアンケートを行うこともありませんのでご注意ください。
 水道局の職員は、必ず身分証明書を携帯しております。もし、不審な訪問があった場合は、身分証明書の提示を求めたり、水道局サービスセンターにお問い合わせください。
水道局サービスセンターtel(823)8431


水道についてのご相談・お問い合わせは、水道局サービスセンター tel(823)8431

「水道の広場」では皆さまからの、ご意見・ご感想・ご質問などをお待ちしています。
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tel(823)8434 FAX(824)7414
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また、水道局ホームページでは水道に関するさまざまな情報を閲覧できますので、ぜひご利用ください。
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