2005年3月1日号

スギッチ情報局・あれは44年前…


 昭和36年の秋田国体が縁で今も他県の人と交流があるかたの思い出を紹介します。“まごころ”がつまったあなたのお話を聞かせてください。
秋田市国体準備室TEL(866)2830

素敵な出会い。
きっかけは「相場」と「愛葉」

渡辺アヤ子さん(61歳・土崎)
 渡辺さんは、当時高校三年生。“秋田まごころ”国体でライフル射撃競技の補助員を務めました。
 「会場では、雑用などのお手伝いをしました。ライフル射撃の会場が飯島だったので、秋田駅からバスに乗って出かけた思い出があります。国体関係者には、バスの優待乗車券が配られたんです」と、当時のバス券を見せてくれました。
 その他にも、補助員の名札、開会式のマスゲームで踊ったときに着た衣裳などを大事にとっています。
 そんな渡辺さんには、もう一つ大切な思い出が…。
 「私の旧姓は、相場というんですが、ライフル射撃の大阪代表の学生さんに、『愛葉』さんというかたがいたんです。名字が同じなのも何かの縁。国体期間中、親しくさせてもらいました」と渡辺さん。当時大学三年生の愛葉さんとは、国体が終わってからも、四年間は文通で親交を深めましたが、渡辺さんの結婚を機に交流が途絶えました。
 「連絡を取らなくなって三十年目の平成七年に阪神大震災が起きたでしょう。何よりも愛葉さんの安否が気がかりでした。でも、所在を確かめる手段がなくて」と半分あきらめていた渡辺さん。しかし、昨年、市の国体準備室の協力もあり、仕事の関係で愛知県名古屋市に住んでいた愛葉さんと連絡をとることができました。
 渡辺さんは、「電話に出た愛葉さんもびっくりしていました。昔の話に花が咲いて懐かしかったです。機会があればまたお会いしたいです」とニッコリ。
 すてきな出会いがあった“秋田まごころ”国体。平成十九年のわか杉国体でも「何かお手伝いしたい」と話してくれました。

マスゲームの衣裳を手にした渡辺さん。「開会式の晴天は忘れられません。
思いでの品々。愛葉さんからの手紙も大事にしています。


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