2005年6月1日号

秋田市の自然環境を調査
市内にすむ動植物は3,500種!


 市では、昨年五月から今年三月にかけて、市町合併前の秋田市域で動植物の生息分布状況を調査しました。その結果、絶滅の恐れのある貴重な種も含め、たくさんの生物を確認することができました。
●問い合わせ
環境保全課tel(866)2075
http://www.city.akita.akita.jp/city/ev/pl/default.htm



絶滅の恐れのある昆虫や植物も多数生息

 今回行った調査では、植物、魚介類、底生動物(*)、陸上昆虫類、鳥類、ほ乳類、両生類、は虫類について、旭川、太平川、新城川など六河川のほか、ため池、水田、丘陵地などへ出向き、延べ二百回の現地調査を行いました。この結果、昆虫一,九七〇種、植物九五八種類、底生動物三〇七種など、全部で三,四二九種の動植物を確認しました。
 また、絶滅の恐れのある希少種では、昆虫のオオセスジイトトンボ(環境省選定絶滅危惧?類)、植物のキクモ(秋田県選定絶滅危惧種?A類)などが、合わせて一三九種も見つかりました。


良好な生態系を脅かす外来種の増加や乱獲

 今回の調査でたくさんの生物が確認できたことは、生態系が良好な状態で保たれている証拠ともいえます。しかし、いくつかの沼や河川などで、昔からそこにすんでいた貴重な魚を食べてしまう恐れがある、外来種のブラックバスの生息が確認されるなど、不安な要素も見つかっています。
 近年、森林の開発や動植物の乱獲、外来種の増加などで貴重な自然環境や資源が知らない間に失われているとの声も聞かれます。一度失った自然環境は、なかなか元には戻りません。
 市では、この貴重な調査結果を基に、これからも豊かな自然環境を守るための取り組みを進めていきます。

環境は毎日調査しています

 市では、大気や水質、土壌などが汚染されていないか、常にその状況を監視しています。昨年度の調査結果はおおむね良好でした。また、大気環境の速報値はホームページからもご覧いただけます。
環境保全課tel(866)2075
http://www.city.akita.akita.jp/city/ev/pl/default.htm

ダイオキシン類

 昨年度は大気中の調査を四回、水質・土壌中の調査を一回行いました。その結果、すべての地点で環境基準を達成していました。

内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)

 生物の生殖機能障害や発ガン作用を引き起こす可能性がある内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)についても、三河川で調査を行いました。昨年度の調査結果は、ほとんどの物質が検出限界値未満でした。

水質汚濁・大気汚染

 市内の十五河川の水質汚濁調査は毎月、市内十一か所の大気汚染調査は常時行っています。大気環境や河川の水質は、少しずつきれいになってきています。


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