2005年6月1日号

もうすぐホタルに会える。


 きれいな水辺や田んぼに生息して、自然のバロメーターともいわれるホタル。市内では六月中旬から、十日間の命を精一杯輝かせる幻想的な光景が見ごろを迎えます。




卵は約30日でふ化し、幼虫はカワニナという貝を食べて、10か月以上水中で生活します。その後サナギになり、約50日間で羽化し成虫に。そして、約30日後、羽が固くなると地上に出てきます。


ヘイケボタル

ゲンジボタル

体長はオス約8ミリ、メス約10ミリ。赤い背中に帯のような黒いたての模様。発光は1〜2秒間に1回。
体長はオス約15ミリ、メス約20ミリ。赤い背中にトランプのダイヤのような黒い模様。発光は4秒間に1回。

ホタルの目撃情報がたくさん寄せられました

 昔は、市街地でもたくさんのホタルを見ることができましたが、川が汚れたり、都市化が進んだことで、最近は見かけることが難しくなりました。
 そのため市では、ホタルという日本人に親しみのある生き物をとおして、身近な水辺の状態や環境問題を考えるきっかけにしてもらおうと、昨年、ホタルマップ(左ページ上参照)の作成にとりかかりました。
 市民のみなさんから寄せられたホタルの目撃情報によると、郊外の水田や山間部の川沿いなどで、ゲンジボタルやヘイケボタルが、たくさん生息していることを確認。ホタルが育つ恵まれた自然環境がまだまだ残っていることがわかりました。
 ちなみに、飯島・外旭川・太平などの水田や、山内・添川の旭川沿い、河辺の岩見川・三内川沿い、雄和の雄物川の支流沿いなどで、比較的多く見られるようです。


ホタルの観察はくれぐれもマナーを守って

 市内でのホタルの発生時期は、ゲンジボタルが六月中旬から七月中旬まで、ヘイケボタルが六月下旬から八月上旬まで。だいたい夜八時ごろに、ホタルが飛び交う時間帯のピークを迎えます。
 ただし、ホタルを観察するときは、周囲の環境には十分配慮して、左記のマナーをくれぐれも守ってください。恵まれた自然の中で、幻想的に飛び交うホタルの姿がいつまでも見られるように…。
■観察のためつかまえたホタルは、観察が終わったら必ず返しましょう
■懐中電灯は控えめにして、ホタルの眼に与える影響を和らげましょう
■あぜ道を踏みつぶさないようにしましょう
■近隣の住民のかたに迷惑をかけないようにしましょう


ホタルマップをさしあげます

 市内のホタル分布図のほか、観察のポイントなどを解説しています。
 ホタルマップは、環境部、市民相談室、アルヴェ3階の市民交流サロン、土崎・新屋支所、河辺・雄和市民センター、各公民館・地域センター・図書館でさしあげています。

●問い合わせ 環境企画課tel(863)6632


自然環境保全の市民活動計画に「日本野鳥の会秋田県支部」を認定

野鳥がすみやすい環境づくりを

 新緑がまぶしく、身近な自然で聞こえる鳥のさえずりが心地良い季節です。
 市では、高清水公園を中心に、野鳥の生息調査などを続けている「日本野鳥の会秋田県支部」(会員約二百五十人)の活動を、三月三十一日付けで「自然環境保全市民活動計画」に認定しました。
 同支部は、毎月一回、高清水公園などで観察会を開き、野鳥の数や種類を調査し、その生息環境の変化も長年にわたり見続けてきました。市では今後、同支部の活動を支援しながら、鳥たちがすみやすい環境づくりについて一緒に考えていくことにしています。
 佐藤公生支部長は、「高清水公園では、約百六十種の野鳥を観測しています。春はメボソムシクイ、夏はチゴモズ(日本版レッドリスト絶滅危惧?類)、秋はツグミ、冬はベニマシコなど、四季折々に鳥が訪れて、私たちを楽しませてくれます。年々公園の整備が進み、鳥のすみかも変わりつつありますが、これからも野鳥の観察を通じて、野生動物と人間が共存できる自然環境の保全活動を続けていきたい」と話してくれました。
 高清水公園での観察会には、会員でなくても誰でも自由に参加できます。毎月第一日曜日の朝六時からです。かわいい野鳥たちを見ながら、自然の心地よさを感じてみませんか。
※高清水公園での観察会は毎月第1日曜日の朝6時から。秋田城跡出土品収蔵庫裏に集合。また、千秋公園でも観察会を開いています。詳しくはお問い合わせください。
●問い合わせ
環境保全課tel(866)2075
観察会については日本野鳥の会秋田県支部tel(868)8250


水道ふれあいフェア&環境展

水をめぐる暮らしと環境

とき/6月4日(土)午前10時〜午後3時
ところ/秋田駅前のアゴラ広場
 6月は環境月間、そして、6月1日〜7日は水道週間です。この機会に、水の大切さ、環境にやさしいライフスタイルについて考えてみませんか。
 今年は「水をめぐる暮らしと環境」をテーマに、水道ふれあいフェアと環境展を合同で開催します。ぜひお立ち寄りください。
■水をめぐる暮らしと環境展示
 浄水や下水処理、家庭における節水、川を汚さない工夫、水質調査など
■クイズラリーと縁日コーナー
■来場したお子さんに風船をプレゼント


水道ふれあいフェア

■利き水コーナー
 水道水やミネラルウォーターなど4種類の水を当ててみよう!
■水道に関するアンケート
 協力していただいたかた、先着1,500人に花の苗をプレゼント
■水道なんでも相談コーナー
■じゃ口パッキン交換実演
■水抜き実演


環境展

 午後2時から佐竹市長の実演もあるよ!
■環境貯金箱作戦コーナー
 ごみ減量、分別実演
■環境にやさしいe-市民コーナー
 各家庭で、環境に配慮した取り組みを行うe-市民を募集します
■ごみ減量に関するアンケート
 暮らしに役立つエコグッズをプレゼント!

●問い合わせ
環境企画課tel(863)6632
上下水道局総務課tel(823)8434



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