2005年12月1日号

河辺・雄和ほっとライン


地場産の新鮮なお米や野菜を加工した“うめぇ〜がっこ”に“うめぇ〜味噌”。
河辺・雄和の恵まれた自然という味付けが、これまたよ〜く効いています。

雄和華の里加工グループ
おいしい味付けはおまかせ!

 「自分の家で作った赤飯や漬け物を、まずはみんなで試食するんですよ」と話すのは、雄和華の里加工グループの代表を務める金ミツノさん。加工品の味付けがどんなものか、会員六人が集まる井戸端会議で、感想を出し合うのが恒例となっているそうです。
 この加工グループは、稲作農家のみなさんが、「米を使った加工品を提供する場があれば」と思いついたのがきっかけで、五年前にできました。
 「加工所設置の申請など、慣れないことに必死でした」と当時を振り返るみなさん。頑張ったかいがあり、食品の冷蔵・加工設備が整った華の里の施設内に、念願の加工所を設けることができました。
 加工所では、みなさんの自宅で取れた米や野菜を使って、赤飯、いなり寿司などのご飯類と、なす漬け、なた漬けなどの種類豊富な“がっこ”類を加工。おもに華の里エリアでの祭りを中心に、雄和地域内のイベント会場で販売しています。
 「加工品として売るからには、味付けの研究は、日々、欠かせません。漬け物を樽から出すタイミングも、一番味のいいときを見極めて出しています」と、まさに熟練の技。おかげで今では、「あのご飯、あの漬け物が食べたい」と、イベント会場に顔を出すお客さんも増えたそうです。
 “自分たちが作ったものを、おいしく食べてほしい”。
 漬け物石の上にのせられたみなさんの思いがしっかりと重しになって、この秋に漬けられた“がっこ”も、きっと味がしみておいしくなることでしょう。

芸文雄和第30号
文芸作品募集

 雄和芸術文化協会では、来年3月1日発行予定の機関誌「芸文雄和 第30号」に掲載する文芸作品を募集します。雄和地域にお住まいのかたが対象です。
◆募集内容
俳句・川柳…1人5句まで
短歌…1人3首まで
詩…1人1編(400字詰原稿用紙2枚以内)
随想・研究・紀行…400字詰原稿用紙4枚以内
◆作品の提出
12月25日(日)まで、雄和芸術文化協会事務局(雄和公民館内)へ提出してください。
〒010-1223秋田市雄和妙法字上大部48-1 雄和芸術文化協会事務局tel(886)5585

河辺農産加工組合
味噌づくりは地域とともに 

 太平山を水源とした三内川のほとりにある河辺農産加工組合。地元産の大豆や米を材料にした味噌づくりと、山菜やきのこの缶詰加工を営んで二十五年になります。
 味噌づくりに携わるのは四人。米こうじづくり、ねかせたこうじと大豆の混ぜ合わせなどの工程に約五日間かけ、一回でつくる味噌の量は九〇〇キロほど。これをタンクに入れ、約一年間熟成させます。加工所内には、四十七個のタンクが貯蔵され、今こうしている間にも、おいしい味噌へと成長中です。
 「ここでは、地元の人から米と大豆を預かって味噌をつくる、委託加工もやっているんですよ」と、組合長理事を務める藤原貢さん。「昔は、たいていどこの家でも味噌をつくっていたけど、そんな家が少なくなった今、こういった加工所が地域に必要」と話します。
 「味にごまかしはきかない」ということを肝に銘じて、味噌づくりに励んでいるみなさん。黙々と作業する姿からは、「地元産の素材のおいしさを引き出したい」という思いがひしひしと伝わってきました。
 そんな真摯なものづくりのおかげで、今は販売用のほか、地元のユフォーレや老人ホームなどの施設、学校給食用として注文を受けるようになりました。
 藤原さんは、「これからも、作り手の顔が見える加工所を心がけ、『地産地消』『食育』の拠点として、地域に貢献していきたい」と意気込みます。
 澄んだ空気、きれいな水、恵まれた環境の中で育まれた“河辺の味噌”。地域のオリジナルブランドとして、さらに熟成を続けています。

◇地元産のなめこや山菜の缶詰も好評です。詳しくは河辺農産加工組合tel(883)2711


Copyright (C) 2005秋田県秋田市(Akita City , Akita , Japan)
All Rights Reserved.
webmaster@city.akita.akita.jp