2006年3月1日号

市長ほっとコラム

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陽春はすぐそこに

「新成人のつどい」実行委員のみなさんと

市長●佐竹敬久

 市民の皆さんにとって、今年ほど春の訪れを待ちこがれた年はなかったのではないでしょうか。
 一年分の雪が二週間で降ったことになる年末年始の集中大豪雪は、いまだ経験したことのないものでした。 道路除雪が進まず、多くの市民にご不便をおかけし、特に町内会長さんには大変にご難儀をおかけしたことを心苦しく思っております。
 私も、一か月間、自分で車を運転しながら市内巡回を続けましたが、今回のことを教訓として、少しでも雪に強い体制を築くため、市役所をあげて取り組むことにしており、いずれ、後日、本広報で今年の大豪雪の総括編を特集したいと思います。
 ところで、除雪経費は特に生活道路の排雪に多額の経費を要したことから通年の六倍ほどになり、今後の雪捨て場等の復旧も加えると、市税の約一割、四十億円を超える市民の血税が水に流れることになります。市の蓄えである基金をほぼ使い切り、本市の財布は空っぽになりました。
 このため、国会議員への要望に加え、国の関係省庁に日参し、市町村には適用されない除雪費補助や内陸部と同様の雪対策施策の本市への適用をお願いに回っているしだいです。
 さて、雪は今風の若者言葉でいえば「超!大変」でしたが、新年早々、前向きの話題もありました。
 存廃問題で大揺れした秋田駅西口の大型店の存続が決まり、また隣のデパートも間もなく新装となります。(通称駅裏の方も今では発展し東口と呼んでおり、通称駅前は西口と呼ぶことにします。その方がカッコウよくありませんか!)
 郊外への都市の膨張や大規模商業施設の立地などにより、全国的に中心市街地の空洞化が問題となる中で、国では郊外出店を規制する法律改正を行うことになりました。加えて中心市街地への商業サービスや居住の回帰に対し国の支援を充実する方向で検討が進められております。
 本市においても、中心市街地の活性化が重要課題でしたので、今後、民間のかたがたとともにさまざまなプロジェクトに積極的に取り組んでいける環境が整ったことになります。
 また、全国的な景気回復の中で、久々に市内企業数社の大型設備投資も聞こえるようになりました。
 厳しい冬空のあとには、必ず希望に満ちた春の輝きが訪れます。
 きたる平成十八年度を、多くの面で冬の時代が続いた秋田から、大豪雪を乗り越え陽春輝く秋田へと、確かな歩みを進める年度とするため、めげずに元気に頑張ります。

これから雪捨て場の復旧も残ります
(仁井田の旧農業試験場跡地)



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