2006年3月1日号

老人保健医療費が増え続けています

みんなで支える医療費
有効に使いましょう



<老人保健の対象者>
■昭和7年9月30日以前に生まれたかた
■65歳以上で一定の障害のあるかた

 秋田市の六十五歳以上の人口は七万人を超え、市民のほぼ五人に一人が高齢者と呼ばれる状況になっています。
 おもに七十歳以上のかたが受給している老人保健医療制度の医療費も、年々増加し続けています。秋田市では、どのくらいの医療費が使われているのかみてみましょう。

 平成十六年度に秋田市でかかった老人保健医療費は約三二〇億円で、合併などにより、前年度より二九億円増えました(下のグラフ1)。一人当たりにすると年に七九万二千円かかった計算となり、前年度より三万五千円増えています。
 その使われかたをみると、入院費用が医療費全体の五割以上を占めています(グラフ2)。
 老人保健医療費は、自己負担(一割または二割)以外の部分を、国民健康保険など、各種健康保険からの拠出金(支払基金)や国、県、市の負担金(税金)などでまかなっています(グラフ3)。
 老人保健医療費は、国民全体で支えています。医療費を有効に使うため、一人ひとりが、病気の予防や健康づくりに取り組むのはもちろんのこと、次のことも心がけましょう。
◇病気の早期発見と早期治療を心がけましょう
◇かかりつけのお医者さんを持ちましょう
◇お医者さんを信頼し、指示を守り、同じ病気でむやみに複数のお医者さんにかかるのはやめましょう
◇薬は、お医者さんの指示どおり正しく服用しましょう
●問い合わせ
障害福祉課医療福祉室 老人・福祉医療担当
電話(866)2513ファクス(863)6362
*昭和七年十月一日以降に生まれた七十歳以上のかたの医療費については、それぞれの加入している健康保険団体へお問い合わせください

●グラフ・1
秋田市の老人保健医療の総医療費と受給者数
※老人保健医療費には、自己負担金や入院時の食事代は含まれていません
●グラフ・2
平成16年度秋田市老人保健医療費の使われ方
●グラフ・3
平成16年度秋田市老人保健医療費の負担割合

※各種健康保険の加入者が納めている保険料から出されているお金
お医者さんにかかるときは、健康保険証と老人保健の医療受給者証を必ず持っていきましょう

医療費がたくさんかかっても…
限度額を超えた分は戻ってきます

 老人保健医療制度では一か月の医療費の自己負担限度額が決められています(左表)。一か月に支払った医療費が自己負担限度額を超えた場合、未申請のかたには、市から「老人保健高額医療費支給申請書」が送られます。申請書を提出すると、指定した預金口座に自己負担限度額を超えた金額が、後日振り込まれます。障害福祉課に直接申請においでになる必要はありません。
 医療費の支払いの負担を軽くするため、入院したときは限度額を超えた分を初めから支払わないしくみになっています。このため、一か月の医療費(食事・パジャマ代は除く)の支払いが入院のみであれば返還はありません。
 1か月の医療費は、病院・診療所・歯科の区別はなく、薬局で支払った金額も合わせて計算します。
●医療費の自己負担割合と1か月の自己負担限度額

※1…老人保健対象者とその同一世帯の70歳以上のかたに、市民税の課税標準額が145万円以上のかたが1人でもいるかた。ただし、70歳以上のかたが2人以上の世帯で年収621万円未満、単独世帯で年収484万円未満の場合は1割負担
※2…世帯員全員が市民税非課税の世帯
※3…所得が0円の世帯(例:年金収入のみの場合…単独世帯で年収約65万円以下、夫婦2人世帯では年収約130万円以下)


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