2006年5月1日号 |
山の用心 |
春本番。 山菜も最盛期を迎える五月、 緑いっぱいの山に出かける機会も多くなります。 でも、ちょっと待って。 山を楽しむには、気をつけること、守ることがたくさんあります。 安全を第一に心がけて山を楽しみましょう。 |
ブナの生育が影響?
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ツキノワグマの人里などへの出没は、山の木の実、特にブナの実の豊作・凶作と関係が深いことがわかっています。最近の例を見ると、ブナの豊作年には、人里近くへの出没が少なく、凶作年には出没が多くなる傾向があります。
県内のブナは昨年、五年ぶりの豊作となりました。ブナは豊作年の翌年はほとんど実を付けないので、今年は凶作になる見込み。ですから今年はクマの出没に要注意! また、クマは冬眠期間中の二月ころに出産し、春、子グマとともに食べ物を探し回ります。クマの繁殖力は弱い方ですが、ブナの豊作年は、メスのクマの栄養状態も良く、繁殖に適した条件となるため、豊作年の翌年は、生まれる子グマの数が例年より多くなるという報告もあります。 このようなことから、今年の春は、子連れのクマの出没が増えたり、夏から秋にかけ繁殖や冬眠に備えて活動が活発になる時期に、食べ物を求めて人里周辺に出没したりするのでは…と予測する専門家もいます。 山間部はもとより、人里や市街地周辺でも、クマとの遭遇による事故が起こらないよう十分ご注意ください。 ツキノワグマの出没件数(合併前の2町分を含む) −秋田市農林部調べ− 山に入ったら… ●鈴・笛・ラジオなどで音を出しながら歩く ●できるだけ複数で行動を ●残飯などのごみは残さない ●子グマには近づかない |
あいまいな知識で山菜は食べない! |
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(2)正しい知識、鑑別法は専門家から指導を受けましょう (3)山菜採りでは、有毒植物が混入しないよう十分ご注意ください 衛生検査課tel(883)1181 |
ヤマビルに注意! |
ヤマビルは、山野に生息する吸血性のヒル。おもに沢沿いや湿気の多い場所に生息し、足元から這い登って吸血します。吸血されると出血が止まりにくく、かゆみが長期間残る場合があります。
●被害にあったら…慌てずにヒルを引き離し、ばんそうこうなどで止血します。かゆみが残る場合は、抗ヒスタミン剤軟膏を塗ります。 ●被害を防ぐには…ヤマビルを寄せつけない忌避剤を衣服や靴に塗ってください。 ※ヤマビルや忌避剤に関する情報は、森林整備課のホームページでご覧いただけます。 http://www.city.akita.akita.jp/city/ag/fr/hiru.htm 森林整備課tel(866)2117 |
山を歩いていると
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山歩きが元気の秘けつという角田一郎さん (雄和平尾鳥) 八十歳を超えた今でも、山歩きが大好きという角田さん。生まれ育った雄和周辺の山は庭のようなもの。春は山菜、秋はキノコと、その恵みを大いに満喫しています。 「ごはんは、朝・昼・晩、三回ともワラビタタキでいい」という山菜好きの一郎さん。今年もあの?ねばり?を求め、山へ出かける予定です。?無理せず、ゆっくり?が一郎さんの山歩きスタイル。必携品は「ナタと笛」。ナタはツタに足が絡まったときなどに、そして笛はもちろんクマよけに。 山菜採りの心得は?と聞くと「根をきちんと残す。根こそぎ採らず、少し残すことが大事」。山を愛する一郎さんの、山に対する気配りです。 最近は、山でよくごみも目にするとか。冷蔵庫やタイヤなど大きなごみを見つけたときは、悲しい気分になるそうです。 マナーを守り、自分のペースで山を楽しむ。山に入ったときのすがすがしい気持ちは、山とやさしく向き合うことで生まれるのかも知れません。 |
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