2007年1月1日号

アスリートたちの
感動の記憶、そしてエール


昭和36年の秋田まごころ国体。秋田県選手は天皇杯2位、皇后杯4位というすばらしい成績を残しました。
そして今年、秋田わか杉国体ー。
九月の大会に向け、まごころ国体で活躍した選手のかたがたが、応援メッセージを送ってくれました。


秋田まごころ国体開会式。
会場の八橋陸上競技場は、3万人の観衆で埋め尽くされました

地元での熱い試合に期待!
高校野球(硬式) 保坂 栄さん(寺内)

崇徳高校との再試合。8回表、同点に追いつく走塁を見せた保坂さん(左)
 まごころ国体には、秋田商業高校チームのキャッチャーとして出場しました。入部した時から、二年後の国体選手として期待され、育てられました。練習も一層厳しく、毎日真っ暗になるまでグラウンドを走りまわり、練習の後は食事どころか水を飲んでも吐くほどでした。
 今でも思い出すのが二回戦の広島・崇徳高校戦。試合会場の八橋球場は鈴なりの超満員でした。両投手の好投で延長十八回を終わって〇対〇。決着は翌日に持ち込まれました。四対一で勝った再試合も延長十回という、まさに死闘となりました。
 勝たなければいけないというプレッシャーの中、バッテリーを組んだ今川投手を信じて戦い続け、結果はベスト4。内心ほっとしました。
 地元での国体は数十年に一回。全国の強豪チームと戦えるチャンスだと思い、彼らに負けないチームづくりをしてほしいですね。それが、秋田の野球のレベルアップにもつながると思います。出場する選手のみなさん、熱い試合を期待しています!

日ごろの練習を大切に
ソフトボール成年女子 野中歌子さん(飯島)

 野中さんは、「秋田のまごころ再び」という思いを胸に、大会運営ボランティアとして秋田わか杉国体に参加します。
 晴天に恵まれた開会式の感動が覚めやらぬまま、試合会場である本荘へ。私たちも民泊したのですが、宿泊先のみなさんが白いかっぽう着を着てグラウンドまで応援にきてくれたことを今でも覚えています。
 いざ、試合開始。私にとって三度目の国体。ピッチャーだった私は地元開催ということもあったせいか極度に緊張してしまい、結果は初戦で群馬県チームに敗退。一対〇でした。それでも、開会式で味わった感動、あたたかい応援、そして悔しかったけれどがんばったことなど、まごころ国体は、その後の私の人生の大きな力となりました。
 今年出場する選手のみなさん。「地元で勝たなければ」というプレッシャーは少なからずあると思います。でも、そのプレッシャーを押しのけ実力をいかんなく発揮してください。実力を支えるのは日ごろの練習。苦しい時も自分を信じ、一生懸命練習を続ければ、きっとよい結果につながります。
 大観衆の競技場で入場行進を待つ時の興奮と感動は、選手でなければ味わえないもの。選手のみなさん、秋田県の代表として、どうぞがんばってください。


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