20067年1月16日号

●アンケート結果から見えてくる「市民の気持ち」を紹介するコーナーです!

アンケートから見えた市民のき・も・ち


介護の担い手は…
「女性だけに負担をかけず、男性も積極的に参加すべき」


「男女共生・少子化に関する市民生活調査」平成17年11月

家族の介護を女性(妻・嫁・娘)が担うことについて、あなたはどう思いますか?


男も女も支え合う

 世の中の男性も、七割近くが、「介護は女性だけが担うべきものではない」と考えています。女性のかたにとっては、ちょっと安心する結果ですね。これからの超高齢社会、今回二〜五ページで紹介した介護保険サービスを上手に利用して、周りの人たちに助けてもらいながらの介護を考えていきましょう。

介護の記録

二・三ページで紹介した熊谷義明さんが妻の千代さんを介護していたときの、ある一日の記録です

◆朝5時45分/おむつ交換。朝食の準備、ごみ出しなどの雑事。
◆7時45分/目を覚まさせ、おむつをはずす。清拭、消毒の後、着替え。目薬を点眼。ベッドから車いすへ乗せて居間へ。タオルで顔を拭き、頭髪のブラッシング。口中の洗浄を兼ねて水分補給…ここまでが起床後の介護。立ったままのため腰から下がしびれ、最も苦痛の一時である。
◆9時30分/午前のヘルパーさん来宅。マッサージの後、顔、頭髪の手入れ。その後トイレ介助。車いすから便座へ、便座から車いすへの移乗はヘルパーさん、私は衣服の上げ下げや清拭を担当。
◆12時30分/おかゆの昼食。ひと口ずつスプーンで口の中に入れてやる。
◆14時/午後のヘルパーさん来宅。すぐにトイレ介助へ。
◆15時/ベッドでおむつに切り替え、パジャマに着替えさせる。
◆16時30分/夕食の準備。入れ歯をはずしたため、副食は細かく刻み、汁物は具を濾してスープとして飲ませる。よく食べてくれるときはうれしく、食べてくれないときは悲しい。
◆19時45分/歯をみがき、口中消毒をしてベッドへ。就寝時の介護は比較的楽だが、それでも腰から下がしびれるので、やはり一人では苦痛が伴う。寝かせた後は、十五分おきに様子を見に行く。
…私が寝る九時三十分までは、一杯飲みながら、思いにふけることが多い。娘たちから、この時間帯にほぼ毎日電話が入る。しばらくして一日が終わり、翌朝へとつながっていく。


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