>
2007年4月1日号

平成19年度

第11次総合計画スタート!
徹底して見直した事業です


 平成19年度からスタートする第11次秋田市総合計画は、「産業経済の振興」と「家族・地域の絆づくり」を大きなテーマにしています。
 確かな産業基盤のうえに市民生活の安定があることを原点として捉え、工業部門の強化を牽引役に産業振興をはかりたいと考えています。また、希薄になりつつある人と人とのつながりや地域のコミュニティーの問題に、行政としても一歩踏み込んでいるのが、今回の計画の特徴です。
 めざす将来都市像は「しあわせ実感 緑の健康文化都市」。19年度の事業は、新総合計画の柱となる5つの分野別将来都市像に沿って編成しました。

第11次総合計画 5つの将来都市像

(1)豊かで活力に満ちたまちづくり
(2)緑あふれる環境を備えた快適なまちづくり
(3)健康で安全安心に暮らせるまちづくり
(4)家族と地域が支えあう元気なまちづくり
(5)人と文化をはぐくむ誇れるまちづくり


1・豊かで活力に満ちたまちづくり


 工業製品の超先端技術分野における生産拠点の国内回帰を機に、すぐれた人材と技術に支えられた“”ものづくり”産業を基盤に地域経済力を強化します。4月から商工部内に企業支援や企業誘致を担当する専門職員を配置し、地域経済活性化への取り組みをより機動力のあるものにします。

●企業誘致、市内企業の事業拡大を推進…工場などの新・増設に対する助成や、工業団地の用地取得資金と設備投資資金の融資あっせんを行います/予算→6億1760万円
●小区画の産業用地を分譲・貸付…新たな事業展開をめざす企業や新規創業者のために、御所野にある新都市産業区用地を小区画化して、分譲・貸付します/予算→1億800万円
●魅力ある商店街づくりを支援…商店街がホームページを作ったり更新したりする費用や、空き店舗を活用した事業、街路灯やアーケードなどの整備に補助するなど、商店街の意欲ある取り組みを支援します/予算→3033万円
●就職支援…高校生や一般求職者を対象に、就職支援講座を開催します。また、若年無業者対策として、臨床心理士の講演会や相談会などを開催します/予算→759万円
●中小企業をサポート…中小企業に、長期・低金利の融資をあっせんします/予算→41億6673万円
●農業、畜産、水産を支援…消費者ニーズに対応した生産を推進するほか、経営の安定化などのための助成・取組を行います/予算→4732万円
●仁井田にスーパー農園…旧農業試験場跡地に、駐車場などを備えた市民農園を作ります。平成21年のオープンをめざします/予算→7450万円
●中心市街地のにぎわいづくり…まちづくり3法の改正を受けて、新しい中心市街地活性化基本計画を策定するほか、中通一丁目地区の再開発事業を支援します/予算→6480万円
●セリオン…運営を指定管理者の秋田県貿易(株)に委託します。また、具体的な利活用プランを策定します/予算→6635万円
●日本海対岸諸国と貿易…市場開拓のため、中国、ロシア、韓国からバイヤーを呼んで、市内企業との商談会を開催するなど、経済交流を進めます/予算→234万円

2・緑あふれる環境を備えた快適なまちづくり


 環境貯金を市民のみなさんに還元するマイバッグ運動や生ごみ減量運動などを進めます。ごみ焼却施設の更新や手狭になってきた斎場の改築など、老朽化してきた市民生活に不可欠な施設の整備にも着手します。

●自然環境を守る…自然環境保全のため、さまざまな調査や市民活動を支援します。また、不法投棄を防ぐため、監視パトロールを行ったり、監視カメラを設置したりします/予算→1278万円
●環境貯金を市民還元…生ごみ減量を研究するグループを支援したり、エコクッキング、生ごみ処理学習会を開催したりします/予算→300万円
●道路整備…土崎駅前線や明田外旭川線、割山南浜線などの道路工事のほか、猿田川端橋の架け替え、学校・病院などの周辺歩道の改善、大学病院入口などの渋滞交差点の改良を行います/予算→39億4847万円
●新屋に新しい市営住宅…老朽化した市営住宅5団地を統合し、新屋比内町に260戸の市営住宅を建てます。敷地内には社会福祉施設の建設も予定しています。完成は平成22年の予定です/予算→7億4199万円
●新しいごみ焼却施設…23年間使っている総合環境センターのごみ焼却施設を更新します。完成は平成24年の予定です/予算→2626万円
●斎場の改築…老朽化した斎場を改築します。今後の火葬需要に対応できるよう、規模も大きくします。完成は平成23年の予定/予算→680万円

3・健康で安全安心に暮らせるまちづくり


 雪に強いまちづくり、防犯・交通安全体制、保健・医療体制、消防・救急体制、介護保険など、健康で、しかも安全安心に暮らせるサービスを充実させます。

●雪に強いまちづくり…歩道と車道の区分がない幹線道路や狭い交差点の早期除雪を強化します。また、狭い道路に対応する除雪機械を増やします。/関連予算→7億3054万円
●小学校に警備員…市立小学校すべてに警備員を配置し、子どもたちの安全を守ります/予算→4233万円
●地域包括支援センター…高齢者ができるだけ介護が必要な状態にならないよう、住民に密着して健康づくりなどを支援する施設です。4月から市内10か所でスタート/予算→2億1200万円
●40歳からの健康相談…メタボリックシンドローム(※)の予防や介護予防などのため、健康相談や運動指導などを行います/予算→539万円
 ※メタボリックシンドローム…内臓に脂肪が蓄積した肥満が原因で、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態
●救急体制を充実…高度な医療機器などを搭載した高規格救急車を購入します。さらに、救急救命士1人、救急隊員5人を養成します/予算→4121万円

4・家族と地域が支えあう元気なまちづくり


 第11次秋田市総合計画で新たに力を入れていく分野のひとつです。
 いじめや虐待、家族間での痛ましい事件などが大きな社会問題となっているなか、家族や地域住民同士のつながりのあり方を見つめ直し、思いやりやふれあいのあるまちの実現に向けて、さまざまな角度から取り組んでいきます。

●家庭・地域の絆づくりの推進…「家族・地域の絆」について、広く市民の意識啓発をはかるため、「家族・地域の絆づくりフォーラム」を開催します。また、「家族・地域の絆づくり」についての意識を浸透させていくため、基本的な考え方を構築し、市役所全体のいろいろな事業の中で相乗効果を発揮できるように取り組みます/予算→180万円
●(仮称)西部地域市民サービスセンターを着工…市民協働、都市内地域分権の拠点となる、支所、公民館、コミセン、子育て、地域防災機能などを備えた施設です。平成21年4月に完成予定です/予算→9920万円
●(仮称)北部地域市民サービスセンターの建設整備計画を策定…西部地域に続き、北部地域に整備します。21年度の着工をめざし、地域との話し合いを重ねながら、建設基本計画をつくります/予算→820万円
●旭南地区コミュニティセンターの建設準備…健全な自治活動の振興をはかるため、建設を予定している旭南地区コミセンの調査設計を行います。建設にあたっては、旭南児童館との複合建設とします/予算→513万円
●公立保育所の一時保育がリフレッシュなどにも対応…パート勤務などで利用できる1日5時間までの短時間保育(18ページ参照)、緊急対応の一時保育のほかに、リフレッシュや就労で利用できる一時保育が加わりました/予算→1597万円

5・人と文化をはぐくむ誇れるまちづくり


 今年は何と言っても「秋田わか杉国体」の開催です。秋田のまごころが、再び全国の人たちの心に通じるように、9月29日の開幕に向けて準備を進めます。スギッチもがんばるので、ご協力をよろしく!

●第62回国民体育大会の開催…秋田わか杉国体では、市内で11競技を、秋田わか杉大会(全国障害者スポーツ大会)では、同じく5競技を開催します/予算→9億1758万円
●高清水の史跡秋田城跡の保存と復元…市民の学習の場や地域資源として活用するために保存・整備を進め、政庁域(築地塀)や古代水洗厠舎を復元します/予算→1億2056万円
●姉妹都市交流を促進…提携25周年にあたる中国・蘭州市の代表団を招待するほか、ロシア・ウラジオストク市やアメリカ・キナイ半島郡など、友好姉妹都市等との交流を進めます/予算→382万円
●不登校児童生徒への対応…適応指導センター「すくうる・みらい」を中心に、不登校児童生徒に対し、集団適応指導を行うほか、不登校児童生徒、その保護者、教職員を対象に臨床心理士による相談を行います/予算→901万円
●校舎の耐震補強…地震発生時における児童生徒の安全を確保するため耐震診断を行い、必要に応じ、年次計画で耐震補強を行います/予算→2491万円
●小中学校の増改築・改造…快適な教育環境を整備するため、秋田北中の増改築、広面小、秋田東中の大規模改造を行います/予算→9億9810万円


Copyright (C) 2007秋田県秋田市(Akita City , Akita , Japan)
All Rights Reserved.
webmaster@city.akita.akita.jp