2007年10月19日号

予約式乗合タクシー・実証実験が終了


 北部地区の4路線バスに代わる公共交通手段として考えている「予約式乗合タクシー」。9月始めに実証実験を行い、来春からの本格運行をめざしています。
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都市総務課交通政策室 tel(866)2085

●乗合タクシーのコース
●平日5日間の利用人数

 市郊外部の路線バスは、利用者の減少により、維持が困難となっています。なかでも、北部地区の堀内線、下新城線、小友線、上新城線の4路線については、バス事業者から廃止の申し出を受け、バスに代わる新たな交通手段が求められています。このため、市では「予約式乗合タクシー」を提案し、9月1日から9日まで実証実験を行いました。
 このタクシーは、利用する1時間前までに電話で予約をすれば、自宅付近から乗継拠点まで行き来してくれる9人乗りのタクシーです。1時間に1本程度の間隔で運行し、予約がなければ運休となります。
 実証実験の結果、平日5日間の利用人数は左表のとおりでした。上りより、下りの利用人数が全体的に少ないことから、家からはこのタクシーで外出し、帰りは別の方法で帰った人が多いと考えられます。
 運行率は、金足コース49・3?、下新城コース54・0?、上新城コース43・3?で、ほぼ2便に1便は運休だったことになります。また、平日の5日間で一度も利用がなかった時間帯の便が11便ありました。利用のない便を別の時間にずらしたり別方面に回したりすることで、効率の良い運行ができるものと考えられます。

一番の課題は予約方法とダイヤ編成

 実証実験が終わり、9月26日に「秋田市北部地区公共交通研究会」を開催。自治会の関係者などが集まり結果について話し合いました。そこで出された課題は次のようなものです。
●予約方法に関して
・予約受付が1時間前までというのは受付終了が早すぎる。もう少し直前まで柔軟に対応してほしい
・到着連絡の電話が聞き取りにくい高齢者や耳が不自由なかたへの配慮を
●運行に関して
・乗継拠点から路線バスへの乗り継ぎがスムーズになると良い
・金足、下新城コースの組合病院行きの便が少ない(実証実験では各コース上り2便、下り1便)
・ほかの乗客と乗り合わせるため、目的地に着くまで大幅に時間がかかる場合がある
●待ち合い室に関して
・乗継拠点の飯島北バス停に電話がなく不便である
 今後はこれらの課題を研究会などで検討しながら、来春の本格運行に向けて準備を進めていきます。

永田賢之助さん(上新城地区振興会会長)

 バス並みの料金で、家の近くまで送り迎えしてくれるので大変便利です。しかし、利用者は携帯電話を持っていないお年寄りがほとんどですから、外出先から電話をかけるのが少し不便ですね。

古井 義次さん(金足地区振興会会長)

 秋田駅から金足にある県立博物館へ行く、観光客への対応などもしっかりと考えてほしいですね。また、病院に行くことは日常生活に不可欠なことなので、金足方面から組合病院に行く便は増やす必要があると思います。


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