2007年11月2日号

市長ほっとコラム

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感動・国体に巡り合って

 本県にとって、近年最大のイベントである第六十二回国民体育大会「秋田わか杉国体」および全国障害者スポーツ大会「秋田わか杉大会」が、おかげさまで滞りなく終了しました。
国体は、天皇杯、皇后杯に輝き、冬季を含め本県選手団が完全優勝を成し遂げました。あらためて、選手や監督、コーチ、関係者の皆様の並々ならぬ努力の賜と敬意を表します。
 また、市民ボランティアをはじめ、それぞれの立場で協力をいただいた多くの皆様に心から感謝いたします。
 別に開催県だからといって優勝しなくともという声もあることは事実ですが、選手も関係者も、勝敗が明確なスポーツゆえに、優勝をめざし、優勝に喜びを覚えることは自然なことではないでしょうか。まずは理屈は抜きにし、長い間厳しい練習に耐えてきた選手や、仕事を投げ打って国体開催に尽力された関係者の身になって、素直に喜びたいものです。

国体開会式で歓迎のあいさつ
 障害者スポーツ大会もすばらしいものでした。初めて目にする種目を観戦し、「ハンディを乗り越えて」というありきたりの言葉で語ることは、あまりに安易というほど新鮮で胸を打つ感動を受けました。
 並の健常者ではとても太刀打ちできないような力強く素晴らしいプレーや、自信に満ちた真剣な表情でプレーに臨む姿を目にし、努力はここまで能力を引き出し人間を輝かせるものだということを、あらためて認識させられた大会でした。
 期間中は、天皇皇后両陛下のご臨席を仰いだ国体開会式をはじめ、多くの皇族にご来県いただき、競技のみならず秋田のさまざまな風物にもお触れいただきました。長丁場ゆえに天候が気になりましたが、おかげさまでおおかた晴天に恵まれ、さわやかな秋空のもとでの競技となったことに、ほっと胸をなで下ろした次第です。
 さて、ともすれば多様化という言葉で語られるごとく、現代は、それぞれ異なる目的意識をもって暮らすのが当たり前の時代ともいわれます。しかし、時には市民や県民が一つの目標に向かい心を同じくし、ともに行動することも大いに価値のあることではないかと思います。
 久々の全県イベントで、市民、県民に共通する遠慮がちで表現下手ではあるけれども他人に対する心根はあたたかいことや、目的が明確であれば、まとまって成し遂げる性格が再認識させられたといってもよいのではないでしょうか。
 開会式、閉会式でのこみあげる感動は、多くの参加者にとって生涯の思い出になるに違いありません。

選手団入場、あふれる感動の瞬間でした



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